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AT RISK

アメリカ、数百万人規模の「コロナ失業」で最も痛手を受けるのは、若者とマイノリティ

A sign is displayed on a window to inform customers of the restaurant's closure as Illinois Governor J.B. Pritzker ordered all restaurants and bars closed at the end of the business day, as part of efforts to combat the spread of novel coronavirus
Reuters/Joshua Lott
The service industry is closing down in the US.
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失業リスクの高い職業

米国では、何百万人もの人々が今後数カ月の間に職を失う可能性が高まっています。しかし、その痛みは平等ではありません。

最も失業のリスクが高いのは、有色人種の人々と若年労働者です

新型コロナウイルスの蔓延を阻止するべく、米国経済が広範に「シャットダウン」されています。このため、経済活動が回復し始めるであろう2020年下期に入るまでの数カ月間で、失業率は30%にまで達する可能性があると、セントルイス連邦準備銀行の総裁、James Bullard(ジェームズ・ブラー)が予測しています。

ムーディーズ・アナリティクスのチーフエコノミスト、Mark Zandi(マーク・ザンディ)は、2,700万人以上が従事する5つの産業を、最も雇用の危機にさらされている産業と見なしています。その産業とは、レジャー・接客業(1,690万人)、運輸業(570万人)、雇用サービス業(370万人)、鉱業(66.2万人)、旅行手配業(22.2万人)です。

最も影響を受ける人種

Quartzは、米国国勢調査データを用い、業界データと労働者の人口統計を掘り下げ、コロナウイルスがもたらす不況で最も打撃を受ける可能性が高いのは誰なのかを調査しました。

ブルッキングス研究所の研究者は、どの地域が最も被害を受けやすいかを調査し、ネバダ州ラスベガスとフロリダ州オーランドが特に被害を受けやすいと明らかにしています。

分析は、この不況が有色人種にとって特に厳しいものになることを示唆しています。上記の影響を受けている産業で働く人口のうち、ヒスパニック系以外の白人は約12.5%であるのに対し、ヒスパニック系は17.6%、黒人は16.8%です。

内訳として、レジャー・接客業においては、ヒスパニック系の雇用が大きな割合を占めており、運輸業では黒人労働者の割合が高くなっています。

 

また、若年労働者がこれらの産業で働く可能性が高いことも示唆されています。上記の5つの産業のいずれかに従事している労働者のうち、18~29歳が20%以上を占めるのに対し、40代は12%未満です。レジャー産業においては、労働者の実に5分の2以上が18〜29歳なのです。

男女比でみると、女性よりも男性の方がリスクの高い職種に就く可能性がわずかに高く、15%対13.2%という比率です。これは、運輸業で働く労働者の77%が男性であることに起因します。特に黒人男性に多い仕事で、黒人以外の男性の2倍の確率で、この業界で働いているのです。

米国はマイノリティを救えるのか

有色人種の人々は、2009年のリーマンショックの際にも不釣り合いなまでに苦しめられました。データによれば、今回の不況もまた、今後数カ月の間、彼ら労働者とその家族にとって苛烈な重荷となる可能性が高まっています。

現在、米国の議員は、ウイルスの拡散によって停止した経済を復活させるための、救済策を議論しています。

歴史から学び、アメリカ社会で最も立場の弱い人々が取り残されていないようにするチャンスはまだ残されているのです。

(Text by Dan Kopf & John Detrixhe, Translation by Yusuke Konishi)


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