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今、日本のビジネスパーソンのためにQuartzができること

Masami Ihara
  • Sota Toshiyoshi
By Sota Toshiyoshi

Editor in Chief (Quartz Japan)

Published Last updated on

2020年も残すところ4カ月。昨年11月にスタートしたQuartz Japanも、まもなく1周年の節目を迎えようとしています。

2012年に米国で創刊したQuartzにとって、この年ほど時代の転換点を感じさせる瞬間はなかったといえるでしょう。新型コロナウイルスは文字通り、世界をひっくり返しました。

あらゆる産業が景気後退に直面し、とくに米国ではあらゆるメディアが広告費減退を受け苦境に陥っていますが、それはQuartzにおいても例外ではありませんでした。

2020年の世界と、日本

翻って日本をみれば、この年ほど世界に目を向けることの価値が高まった瞬間はなかったといえるでしょう。

グローバル経済下でのウイルスの感染拡大に国境は戸を建てられず、Black Lives Matter運動の盛り上がりに社会のあり方は再考を迫られています。5Gネットワークを巡る貿易戦争をはじめ、中国の影響力は否応なしに世界を覆い、香港における自由とそれに対する弾圧も対岸の火事では済まされなくなっています。世界的な人気を誇るゲームタイトルが上げた抗議の声の向こうには、これまでイノベーションを牽引してきたテックジャイアンツの独占に対抗する気運をみることができます。

米国におけるQuartzの苦境とは裏腹に、Quartz Japanを購読していただける方は4月を境に急増しました。

それは、かくも世界が変動するなかで、ここ日本においても世界で起きていることに対する目配せが不可欠になったことの証左といえるでしょう。同時に、ニュースを「点」ではなく、ひとつながりの「面」としてみることの価値を、読者の皆さんが意識的に(あるいは無意識的に)感じて取っていることの現れだともいえます。

世界を「定点観測」するために

経済はひとつの国、ひとつの地域で成立するわけもなく、あらゆる場所で起きているあらゆる事象がつながっています。

そして、苦境にあっても世界各地で活躍するジャーナリストたちのネットワークを維持することを決めたQuartzの姿勢は、まさにその「面として世界を視る視点」を提供し続けようとする態度の表れといえるでしょう。その視点をもって、Quartz Japanは、ニュースレターというかたちで世界を「定点観測」する機会を提供し続けます。

 

Quartzのあらたな「視点」

現在、はじめてQuartz Japanを購読してみようと思っていただけた方のために、現在、期間限定のキャンペーンを実施しています(こちらのリンク先でメールアドレスを入力後、クーポンコード[ QJSUMMER ]を入力ください。 ※キャンペーンは一定期間後に終了致します)。

Quartzのことを初めて知ったという方に“Quartzらしさ”を紹介するとき、わたしたちが引き合いに出すのが、「Obsessions(オブセッションズ)」というキーワードです。

米国版Quartzをご覧になれば分かるとおり、オブセッションズは、Quartzが取り上げる記事を一覧する際の、ある種のカテゴリーソート機能ともいえるものです。が、その本質は、既存のメディアのそれとは大きく異なります。わかりやすく「テクノロジー」や「政治」「金融」などといった“ジャンル”で記事を分けるのではなく、記事一つひとつの“本質が何を意味しているのか”を、意思をもってタグづけしているのです。

新生Quartzにおいては、編集長のKatherine Bell自ら9つのObsessionを掲げ、その指針を示しています。Quartz Japan読者の皆さんには、これらの視点で、ともに世界で急激に変わっていく経済を目撃する毎日をともにしていきたいと思います。

🏦 Fixing Capitalism

再定義される資本主義。資本主義とはどのようなシステムであったか。何がマーケットをドライブしてきたのか。それはすべて人の意思決定、ルール、インセンティブ、予測、意図しない結果の集合体であり、わたしたちはその気になれば、それらを変えることができる。

🚧 Border

国境は地図上に引かれた恣意的な線にすぎないが、人がどこで暮らし、どこで働き、どこで貿易や取引を行うかに影響を与えている。国と国との境を決めるのは、主に政策であり、ときに地理的に、人間の意志だ。タックスヘイブンやビザや人の移動はすべて、国家を越えてたグローバル経済の証しでもある。

🗺 Beyond Silicon Valley

米国のテック大手は、かつての破壊者としての地位から降り、一方で世界中の新世代の企業が、テック大手が有していた優位性に挑戦している。その過程におけるスタートアップのチャレンジとは。

🛍 How we spend

消費とは、ただ日用必需品を手に入れるためだけのものではない。それは、消費者が自分たちの嗜好や意思を伝え、さらには政治について声を上げる手段だ。消費者はグローバル経済をエンパワーし、それを受けて売り手が行う選択は産業を形成し、資産を構築し、さらには気候変動のスピードを遅らせることもできる。

🧯 The climate economy

気候変動による“最悪の事態”を食い止めるために、世界ではエネルギーの生産・消費の手段が変わりつつある。企業が二酸化炭素排出量を削減するなか、よりサステイナブルな燃料や製品、金融商品の新たな市場が生まれている。すべての産業が、解決策の一端を担う可能性を秘めている。

🏗 Rethinking cities

都市とは、人類の偉大な勝利であると同時に、偉大な不正義の源でもある。気候変動や不平等、あたらしいテクノロジーに対処するために、都市は、その姿を大きく変えなければならないだろう──「都市」のあり方がいまだ経済的に不可欠な存在であるかどうかは別として。

📱 Future of finance

テクノロジーは、金融のすべてを覆いつくしている。貯蓄から取引、支払いに至るまで開発されているモバイル/オンライン金融サービスが、膨大な数の人が金融システムにアクセスすることを可能にし、新たな市場を席巻している。

🇨🇳 Because China

中国がめざすのは、世界におけるリーダーシップだ。そして、そのビジョンを実現するための経済力をもっている。インターネット上での規制から世界貿易の再編成まで、北京はますます米国との対立を深める世界観を推し進めている。

🤖 Future of work

自動化、AI、リモートワークが仕事の本質を劇的に変えつつある。一方、ギグ・エコノミーの普及により、社会は「従業員」とは何なのかを再定義することを余儀なくされている。あらゆるレイヤーの労働者が、それぞれの分野で目にするであろうインパクトに備え、いまだ姿を現していないあらたな仕事に備える必要がある。

2021年のQuartz Japan

Quartz Japanではスタート以来、平日2通のニュースレターで「今世界で起きていること」「これから起きること」を、日本の読者の皆さんに伝えてきました。US版Quartzの記事を翻訳してお届けするほか、VCの久保田雅也さん(WiLパートナー)には、毎週、次世代のスタートアップを紹介いただいています(インタビュー記事:次世代スタートアップに学ぶこと。ベンチャーキャピタリストの「未来思考」)。

今年4月からはその編成に、今年4月からは編集者の若林恵さん(blkswn publisher)による「週末版」も追加しましたが、「ニュースレターで日本と海外の情報格差を埋める」というわたしたちQuartz Japanの姿勢は変わっていません。

一方、ニュースレターと同時に展開するポッドキャストは、ニュースレターには収まりきれなかった、しかし皆さんと共有したいアナザーストーリー。「世界の動きを、日本に生きるわたしたちはどう自分のものとして受け止めるか」をともに考え、アクションへとつなげるための手がかりとしてお届けしています。どうぞ、こちらもご愛聴ください。

本記事内で紹介したQ&Aは、わたしたちが読者のみなさんのことをよりよく知り、よりよい体験をご提供できるよう実施したアンケートより抜粋してお届けしました。アンケートにお答えいただいた皆さんには、この場を借りてお礼申し上げます。

(Quartz Japan編集長・年吉聡太)

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