Daily Brief:公聴会後も好調のGAFA

HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。昨日の公聴会を経てもGAFA各社は好調のようです。7月最後のDaily Briefをお届けします(英語版はこちら)。

U.S. House Judiciary Committee via REUTERS
U.S. House Judiciary Committee via REUTERS
Image: U.S. House Judiciary Committee via REUTERS
  1. 米GDPが32.9%落ち込んだ。米商務省によると、2020年4~6月期の実質GDP速報値は年率換算で前期比32.9%減となり、史上最大の下げ幅となりました。それにもかかわらず、6月の新築一戸建て住宅販売件数は77万6,000戸に上り、約13年ぶりの高水準に。連邦政府の失業給付の特例加算が7月末に期限を迎えるのを前に、25日までの1週間で140万人以上が新たに失業保険を申請。現在、3,020万人の米国人が何らかの失業保険を受給しています。
    📉
    The US economy shrank at a 32.9% annualized rate last quarter according to government estimates, the steepest decline on record. Nevertheless, Americans managed to purchase 776,000 new homes—the most in 13 years. And as federally-enhanced unemployment benefits come to an end 1.4 million more Americans filed new claims for unemployment insurance with 30.2 million US residents now claiming some kind of unemployment insurance.
  2. 証言台に立った後、巨大テック各社が決算を発表。米下院で開かれた反トラスト法調査をめぐる歴史的な公聴会CEOらが証言した翌日(30日)、Facebook、Amazon、Apple、Alphabetが発表した四半期決算はいずれも予想を上回り、時間外取引で株価が上昇しました。
    📈
    After taking the stand, Big Tech delivered. One day after their respective CEOs testified in a landmark antitrust hearing before the US Congress, Facebook, Amazon, Apple, and Alphabet all reported quarterly earnings that beat estimates and saw their share prices rise in extended trading.
  3. 米国は、中国がModernaをハッキングしたと非難した。ロイター通信の報道によると、米治安当局は、中国政府と関係のあるハッカーが、COVID-19のワクチン開発を主導するマサチューセッツ州のバイオ医薬ベンチャー、Moderna(モデルナ)に攻撃を仕掛けたと主張しているそうです。
    💉
    The US accused China of hacking Moderna. Reuters reports that US security officials are claiming that Chinese government-affiliated hackers directed their efforts at Massachusetts-based biotech firm Moderna, a leading Covid-19 vaccine developer.
  4. TikTokが特許権侵害で訴えられた。スヌープ・ドッグが支援する動画共有アプリのTriller(トリラー)は、「オーディオトラックと同期したミュージックビデオの作成」をめぐる特許紛争で、ライバルのTikTokを訴えました。一方、超党派の米上院議員コンビは、TikTokとビデオ会議サービスを提供するZoomを調査するよう、司法省に求めています
    📑
    TikTok was hit with a patent suit. Snoop Dogg-backed video-sharing app Triller sued its rival TikTok in a patent dispute over “creating music videos synchronized with an audio track.” Meanwhile, a bipartisan duo of US senators have asked the Department of Justice to investigate both TikTok and the videoconference software provider Zoom.
  5. パーセベランスが“始まった”。NASA(米航空宇宙局)は火星探査車「パーセベランス(忍耐の意味)」を赤い惑星への旅路へと送り込みました。このミッションが良策だったかどうかを知るのは、7カ月後(の火星着陸)となります。毎週配信の宇宙ビジネスニュース(英語、無料)をご希望の方は、どうぞこちらから登録を。
    🚀
    Perseverance got down to business. NASA sent its Perseverance Mars rover on its way to the red planet. Now we’ve got about seven months to mull over if the mission is a good idea. If you’d like more space news to land in your inbox each week, sign up for the Space Business.

Back for the second half

後半戦に向けて

A photo of LeBron James playing for the LA Lakers, holding a basketball in one hand and pointing with another.
AP Photo/Mark J. Terrill
Image: AP Photo/Mark J. Terrill

NBAの4カ月間に及んだ休止期間が終わり、選手たちが空っぽのアリーナに戻ってきます。ワーナーメディア傘下のTNTとディズニー傘下のESPNは、おたけびをあげる観客たちの不足を補うべく、より多くのカメラとマイクを用意し、自宅からの視聴体験に変化を施しています。アリーナにいることができず、実際に選手の姿を生で観戦することができなくとも、汗ばんだ眉間を見たり、固い床が軋む音を聞いたりすることで、自宅観戦でのギャップを埋めることができるでしょう。

ケーブルテレビがパンデミックに起因するスポーツ不足のために、大部分の加入者を失っているなか、バスケットボール、野球、ホッケー、そして最後に待ち構えるアメリカンフットボールは、短期的には米国のテレビネットワークの収益に貢献すると見られていますが、テレビからネット動画に乗り換えた「コードカッター」たちが、ケーブルテレビに再加入することは永久にないでしょう。


Charting refugees entering the US

米国の難民受け入れ数

香港を抑圧しようとする中国政府の行動によって、米国政府は、中国政府を支持する人々への制裁措置に動きましたが、中国政府の自由に対する圧力を弱め、米国経済を活性化させる、もう一つの方法があります。それは、香港からの政治難民に米国の国境を開放することです。

ホワイトハウスは、香港からの入国者に向けて、既存の難民枠の再配分を進めています。しかし、米国に安全を求める外国人を擁護する人権団体は、これはゼロサムゲームを作り出し、受け入れるべき他の難民を窮地に追いやる以外に、何も結果を生まないと主張しています。ドナルド・トランプ米大統領は、すでに米国への難民受け入れ数を大幅に削減しており、完全なデータが発表された最後の年である2018年の受け入れ数は、約30年間で最も低い数字でした。そして、今年度においては、米国は約8,000人の難民しか受け入れていません。

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You asked about vaccine safety

ワクチンの安全性

ワクチンが開発・販売されるスピードを考えると、ワクチンの長期的な安全性はどのように確認することができるのでしょうか?

回答者:

研究者たちは、今までにないペースでCOVID-19ワクチンを研究していますが、まだ標準的な研究段階にあり、安全性の試験は常に最初に行われています。実は、ワクチンの安全性を確立するのは、有効性よりも容易です。新型コロナウイルスからの防御力がどれほど優れているかを判断するのは難しいですが、何千人もの人々を対象に臨床試験を行うことで、安全性に関する確かな情報を得ることができます。とはいえ、すべての医薬品には副作用の可能性があります。

ワクチンが大規模に使用されて初めて、まれな安全性の問題が明らかになります。現代ワクチンの父であるモーリス・ハイルマンは、「ワクチンの最初の300万回分がなくなるまで、私がほっと一息つくことはありません」と話していました。これらの未知のリスクは、最終的にはコロナウイルスのリスクとバランスをとる必要があるため、今後、承認されるコロナウイルスのワクチンを最初に接種する可能性が高いのは、定期的にコロナウイルスにさらされる医療従事者でしょう。


Surprising Discoveries

世界のトリビア

  1. カルト的人気を誇るセルツァーのTopo Chicoを、今度はお酒とともに。人気炭酸水ブランドのハードセルツァー(アルコール入り炭酸水)はまず、ラテンアメリカ諸国で発売されます。残りの地域に住む私たちは、アルコールを足して我慢しましょう。
  2. イカの遺伝子をめぐる謎は少なくなるだろう。海洋生物学者たちは、頭足類の胚に遺伝子を改変する物質を注入し、最終的には研究を容易にしました。
  3. トム・クルーズの宇宙映画は、たった1回のZoom会議でグリーンライトが点灯。Deadspinによると、ユニバーサル・ピクチャーズは、脚本を見ることなく、2億ドル(約210億円)を出すことを約束しました。
  4. ロシアの囚人の間では、ブルガーコフの『巨匠とマルガリータ』が一番人気。フョードル・ドストエフスキーの『罪と罰』は驚くべきことに2位という結果でした。
  5. ストーンヘンジ最大の石は25キロ先からやって来た。砂岩のサーセン石は、先史時代のヒトの痕跡が見つかっているウエストウッズから運ばれたものです。

【今日の夕方は…】

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本日7月31日(金)のPMメール、New Normalは、「全体から個へ。消費者が“管理”する気候変動」をテーマにお届け。ロックダウンにより大気汚染が軽減された欧州。ポストコロナで気候変動と付き合っていくキーワードとなるのは、「個人」が管理することです。今回は、私たちがこれからできることを、テクノロジーのツールもあわせて考えていきます。


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