HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。世界的なパンデミックにも関わらず、Appleは絶好調、そしてNikeも3月の安値から史上最高値となりました。今日もグローバルニュースをチェックしましょう(英語版はこちら)。

- 米国は中国からさらに距離を置いた。最近キャンセルされた米中貿易交渉の再開を世界が待つなか、ホワイトハウスは香港との犯罪人引き渡し条約を含む3つの二国間協定を停止しました。これは、香港国家安全維持法が施行されたことを受けて、最近のオーストラリア、カナダ、ニュージーランド、ドイツ、フランス、英国の動きに続くものです。
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The US further distanced itself from China. While the world waits for US-China trade talks to resume after a recent cancellation, the White House suspended three bilateral agreements with Hong Kong including an extradition treaty, following similar recent moves by Australia, Canada, New Zealand, Germany, France and Britain. - TikTokは、どこにも行かないと言った。プラットフォームの米国部門の担当者は、TikTokはユーザーデータを保護するとともに、中国を拠点とする運営会社、ByteDance(バイトダンス、北京字節跳動科技)から分離するかどうかにかかわらず、ドナルド・トランプ大統領が米国でのサービスを停止する期限としている9月15日を過ぎても、顧客へのサービスを継続するとしています。日本も、TikTokに新たな所有者を見つけるよう求めるかもしれませんが、与党関係者はアプリの使用禁止措置にまでは踏み込まないことを示唆しています。
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TikTok said it’s not going anywhere. The platform’s US operations chief insisted that TikTok protects user data and will continue to serve its customers, whether or not it separates from its Chinese-based parent ByteDance, after US president Donald Trump’s Sep. 15 deadline. Japan may also insist that TikTok find new ownership, but has indicated it won’t ban the app. - Apple、米企業初の時価総額2兆ドル超え。現在、世界で最も価値のあるこの企業は、わずか2年で時価総額を2倍にしましたが、水曜日(19日)の取引終了までに2兆ドル(約210兆円)の大台をわずかに下回りました。市場で明るいニュースに恵まれたのは、Appleだけではありません。Nikeも3月の安値から70%以上も上昇して史上最高値をつけ、AirbnbはひそかにIPO(新規株式公開)に向けて書類を提出しました。
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Apple became the first $2 trillion public company. The world’s current most valuable company doubled its valuation in just over two years, though it fell just below the $2 trillion mark by Wednesday’s market close. It wasn’t the only one having a good day on the market— Nike also closed at an all-time high after rallying over 70% from its March low, and Airbnb confidentially filed for an IPO. - インドのFacebook従業員は、雇用者の責任を追及している。ロイター通信の報道によると、ナレンドラ・モディ首相率いるBJP(インド人民党)の政治家による反イスラム的な投稿を取り締まることができなかったとして、ソーシャルメディアのプラットフォームが巻き起こした論争をめぐり、政治的コンテンツの扱いについてスタッフが同社の姿勢をただしているそうです。インドは現在、Facebook最大の市場となっています。
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Facebook employees in India are holding their employer accountable. Reuters reports that staff are asking questions about the treatment of political content following controversy over the social media platform’s failure to crack down on anti-Muslim posts by a politician in prime minister Narendra Modi’s Bharatiya Janata Party, India is currently Facebook’s biggest market. - 「ベラルーシの選挙結果を認めない」とEU。欧州理事会のシャルル・ミシェル議長は、8月9日に実施されたベラルーシの大統領選を「自由でも公正でもなかった」とし、国際基準を満たしていないと述べました。その結果、EUは、不正行為とそれに続く抗議活動への暴力的取り締まりに関与したとみられる関係者に対する制裁を準備しています。
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The EU said it does not recognize the results of the Belarus election. European Council president Charles Michel called the Aug. 9 election “neither free nor fair” and said it failed to meet international standards. As a result the European Union is preparing sanctions for individuals it says are responsible for fraudulence and the ensuing violence.
Charting foreign populations
世界の「移民」離れ
2018年、OECD(経済協力開発機構)加盟国に住む10人に1人が外国人でした。しかし、多くの人はもはや違います。COVID-19の影響で、移民労働者たちは第二の故郷を離れ、彼らの本来の故郷へと帰っているのです。

この現象は、米国だけで起こっているわけではありません。Quartz ThingsのレポーターであるYouYou Zhouは、日本、中国、英国、ドイツ、カナダのデータを掘り下げ、世界的な不況とパンデミックが相まって、移民の数がパンデミック以前のレベルに戻る可能性が低いとしています。問題は、各国がいつまで移民を失い続けられるか、ということです。
Obsession Interlude: Person of interest
QZの気になる人

Quartz obsessionをシームレスに活用するには、フォローすべき人物について知ることが重要です。今日は、the Climate Economy(気候経済)のキーパーソンをご紹介します。
メアリー・ニコルズは、世界で最もパワフルな環境規制分野の専門家です。エール大学で学んだ弁護士は、米カリフォルニア州大気資源局の局長でもあります。世界第5位の経済規模を誇るカリフォルニア州の大気質規制を統括する立場にあり、連邦政府の要求を超えた同州の厳しい自動車排ガス基準を米国内の複数の州が採用するなど、彼女は、各地の気候政策に影響を与えています。中国もカリフォルニア州のカーボン・トレード制度を参考にしています。
ニコルズの働きのおかげで、同州は1990年の排出量を維持しながら26%の経済成長を遂げ、2045年までにネットゼロにすることを約束しています。多くの人がニコルズに賭けていますが、クリーンエアの提唱者であるウェンディ・ジェームズは、ニコルズに賭けてはいないようです。「彼女は常に勝利しています。負けた例はありません」と彼女は話します。
化石燃料の今後について理解を深めるには、Quartz’s Climate Economy obsessionをご覧ください。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 散歩が強制されるかもしれない。ドイツでは、犬に1日2回の散歩を義務付ける法律が議論されています。
- 中国のSF映画にも新たなルールが生まれている。中国共産党は、映画製作者に「中国の価値観を強調する」ことと、現地のハイテク産業に投資することを薦めています。
- 地球は現実のSF災害に直面しそうになった。週末、車くらいのサイズの小惑星が地球に墜落しそうになりましたが、その数時間後まで誰も知りませんでした。
- 鍵開けにも最先端の進歩がある。ポケットの中の電話は、鍵のコピーを作るのに十分なレベルの音を録音することができます。
- 私たちは未来に生きている。フィンランドの科学者たちは、二日酔いに終止符を打ったかもしれません。 酔いたい衝動を抑える、新しい治療法を開発したのです。
【今日の夕方は…】

木曜日のPMメールは「Millennials Now」。今日は「タイダイ(絞り染め)ブーム」をテーマに、今、若い世代を中心に注目を集めているこのトレンドの魅力に迫ります。
【イベントのお知らせ】
ユーザベースグループのSPEEDAが運営する大型オンラインイベント「SPEEDA 3D China Biz Summit 2020」において、『Quartz Japan』がコラボレーションした特別セッション、『誤解だらけの「中国進出」〜進化し続ける中国で、強い「ブランド」に生まれ変わる方法〜』が8/27に開催されます。
モデレーターはQuartz Japan編集長の年吉が務め、ゲストに現在進行形で進化し続ける「デジタルチャイナ」を現場から伝え、ベストセラーとなった『アフターデジタル』、そして2020年7月の刊行以来、話題を呼んでいる『アフターデジタル2』の著者、藤井保文氏(株式会社ビービット 東アジア営業責任者)をお迎えして、お届けします。
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