HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。インドのEコマースの巨人、Flipkart(フリップカート)がIPOに乗り出すようです。今日もDaily Briefから世界のニュースをチェックしましょう(英語版はこちら)。
- ワクチンへの期待が少し明確になった。CDC(米疾病対策センター)の所長は上院で、ワクチンの幅広い配布を完了し、「日常生活」を復活させることは、2021年半ばまではおそらく現実的ではないと述べました。オックスフォード大学は、大々的に報じられた提携先の英製薬会社、AstraZeneca(アストラゼネカ)の臨床試験中断について、要因となった参加者の症状はおそらくワクチンとは関係ないとしています。一方、インドはロシアから1億回分の「スプートニクV」ワクチンを購入しています。
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Vaccine expectations got a little clearer. The chief of the US Centers for Disease Control and Prevention told the senate that the completion of general vaccine distribution and the return of “regular life” is probably not realistic until mid-2021. The University of Oxford said that its partner AstraZeneca’s much-publicized trial pause was probably not related to the vaccine being tested. Meanwhile, India’s buying 100 million doses of Sputnik-2 from Russia. - FlipkartがIPOに乗り出す。ロイター通信によると、米小売り大手のWalmart(ウォルマート)が所有するインドのEコマースの巨人、Flipkart(フリップカート)は、シンガポールか米国でのIPO(新規株式公開)を選ぶようです。Flipkartは2021年の上場時に500億ドル(約5兆2,400億円)の評価額を目指していますが、変更される可能性もあります。インド政府は、企業が海外の取引所に直接上場することを容易にするための法案作成に取り組んでいます。
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Flipkart’s going for an IPO. According to Reuters, the Walmart-owned Indian ecommerce giant will choose between Singapore and the US for its initial public offering. Flipkart is hoping for a valuation of up to $50 billion when it lists next year. India’s government is working on legislation t0 make it easier for companies to list directly on overseas exchanges. - Facebookは新しいおもちゃを披露した。VRゴーグルの「Quest 2」は、同社の年次VR/ARイベントである「Facebook Connect」でお披露目され、初となるARメガネも登場。Ray-Ban(レイバン)を製造するイタリアのLuxottica(ルックスオティカ)と提携したこのスマートな仕様は、来年には現実のものになるようです。Sonyも、次世代ゲーム機 「PlayStation 5」 の価格と発売日を発表しました。
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Facebook showed off its new toys. The Quest 2 virtual reality headset made its debut at Facebook Connect, the company’s annual virtual and augmented reality conference, as did its first pair of AR glasses. The smart specs, a partnership with Ray-Ban-maker Luxottica, should become an actual reality next year. Sony also released the pricing and release date for its next-generation Playstation 5 video game console. - SnowflakeとJfrogのIPOは好調だった。2020年はクラウド・コンピューティングがイノベーションの原動力になるというQuartzの予測を裏付けるように、米クラウド・コンピューティング企業のSnowflake(スノーフレーク)の株価は市場デビュー時の111%に達し、ソフトウェア企業としては過去最大のIPOとして歴史に名を刻みました。イスラエルのソフトウェア開発会社のJfrog(ジェイフロッグ)も今日、株価を47%上げて市場デビューを果たしました。
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Snowflake and Jfrog IPOs opened strong. Cloud computing company Snowflake made history with the biggest software IPO ever, as share price reached 111% over market debut, supporting Quartz’s prediction that cloud computing would power innovation in 2020. JFrog, an Israeli software developer, also made its market debut today with a 47% leap in share price. - インドで計画中の国会議事堂建設で請負業者が決定。タタグループの建設会社、Tata Projects(タタ・プロジェクト)の1億1,700万ドル(約122億円)の提案は、ライバルのLarsen&Tubro(ラーセン・アンド・トゥブロ)の提案を上回りました。現在、ローク・サバー(インド下院)が入っているこの象徴的な建物は、改修後も何らかの政府機能を維持する見通しです。このニュースはちょうどナレンドラ・モディ首相の70歳の誕生日に報じられました。彼の率いるBJP(インド人民党)は、1週間にわたる祝賀イベントを開催しています。
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India’s planned parliament building has a contractor. Tata Project’s $117 million proposal beat out rival Larsen & Toubro’s bid. The current home of the Lok Sabha will retain a government function following renovations. The news comes just in time for prime minister Narendra Modi’s 70th birthday, which his BJP party is celebrating with a week-long series of events.
Charting a special correlation
類似する雇用市場
米国と欧州の雇用市場は驚くほど似ています。米国の失業率は8.4%で、一般的には米国よりも数%ポイント高いEU全体の失業率よりも高く、労働市場の実態には類似性があります。
米国と英国の総労働時間の変化はほぼ互角であり、英国では雇用者として数えられている人々の大部分が、政府の支援を受けていることを示しています。英国では、7月に一時帰休していた人が、一時的に仕事を休んでいた従業員を含めて500万人以上にのぼりました。経済学者たちは、来月、一時帰休の支援が終了すると、失業中の英国人の数が跳ね上がると広く予想しています。続きはこちら(英語版)。
Obsession interlude: How we spend
売れる物、売れない物
新型コロナウイルスによって影響を受けているのは大規模産業だけではありません。比較的小規模の産業の多くも、影響を受けています。コロナ後の消費の変化をみてみましょう。
⬆️ タイダイ(絞り染め):染料メーカーRitのオンライン販売が800%増加。
⬆️ ガーデニング用品:同メーカーのScotts Miracle-Groの売上は16%アップ。
⬇️ 映画館:世界で50億ドル(約5,250億円)の損失(推定)。
⬇️ ラグジュアリーアイテム:世界で434億ドル(約4兆5,546億円)の損失(推定)。
⬆️ コンフォートシューズ:クロックスの第1四半期の売上は14%増。
⬆️ 自宅ワークアウト:YouTubeのワークアウト動画の閲覧数は200%増加。
⬆️ 動画配信サービス:Netflix、第1四半期の新規加入者数は2倍に。
⬇️ メンズスーツ:2020年の売上は24%減(推定)。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 未回収の景品が多いですね。親会社の破産手続きの一環として、レストランのチャッキーチーズの紙製チケット70億枚を捨てるのに、28万ドル(約2,940万円)かかります。
- マクドナルドのサプライチェーンの“頭痛のタネ”は、トラヴィス・スコット。ラッパーの名を冠した食事が人気を博し、一部の店舗ではその食材が売り切れになっているといいます。
- 米国では渡り鳥が飛行中に死んでいる。気候変動の副作用が原因かもしれません。
- コーシャ認証はバーチャルになった。旅行の制限は、ラビ(ユダヤ教の聖職者)が中国のような場所で食品工場に行くことができないことを意味します。
- この億万長者にとって破産はジョークではなかった。国際的な免税店であるDFSの共同創設者、チャック・フィーニーは、80億ドル(約8,300億円)の資産のほとんどすべてを寄付することに成功しました。
【今日の夕方は…】
毎週木曜日の夕方のニュースレターは、「Millennials Now」。今日は「止められないパーティー」をテーマに、米国の社会を考察します。若者、セレブリティ、そして富裕層。彼らが共通して好む「パーティー」は、コロナウイルスのパンデミックのあいだも開催されています。このパーティーから見えるものとは?
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🎧Quartz JapanのPodcastの最新エピソードは、音楽家の世武裕子さんと「国内での移住」について語っています。