Daily Brief:トランプを救った人気番組

HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。「You’re fired!(君はクビだ!)」で人気を博したトランプ氏の番組が話題に。今朝も、最新のグローバルニュースを(英語版はこちら)。

REUTERS/Fred Prouser/File Photo
REUTERS/Fred Prouser/File Photo
  1. 中国は米国をさまざまな面で非難した。中国のWTO(世界貿易機関)駐在大使は、オンラインで行われた貿易会議で、ドナルド・トランプ米大統領の中国製品に対する関税措置を国際貿易ルール違反だとしたWTO紛争処理小委員会の判断を支持しました。別の会議では、中国の王毅外相が米国を暗に批判しながら、中国が世界的なワクチン確保に貢献することを約束しました。一方、月曜日(28日)に中国は、沿岸部の4つの海域で5つの軍事演習を同時に開始しました。
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    China taunted the US on multiple fronts. During a virtual trade conference, China’s World Trade Organization ambassador endorsed the body’s recent ruling that US president Donald Trump’s tariffs on Chinese imports are illegal. At a separate meeting, a senior Chinese diplomat pledged global availability of the country’s vaccines while making thinly-veiled criticisms of the US. Also on Monday, China launched five military exercises in four seas across the country’s coast.
  2. Appleのサプライヤーがインドに投資している。ロイター通信によると、iPhoneの主要コンポーネントメーカーのFoxconn(フォックスコン、鴻海精密工業)、Wistron(ウィストロン、緯創資通)、Pegatron(ペガトロン、和碩聯合科技)が、インドの新たな生産奨励策に9億ドル(約940億円)を投じるようです。この投資には、地元で製造されたデバイスの売り上げが増加した場合、現金によるインセンティブが約束されています。
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    Apple’s suppliers are pouring money into India. Major iPhone component makers Foxconn , Wistron, and Pegatron are committing $900 million to India’s new production incentive scheme, Reuters reports. The investments come with the promise of cash incentives if the sales of locally-made devices increase.
  3. Alibabaの3日間の投資家向けイベントが進行中だ。アナリストらは、月曜日にニューヨーク証券取引所で株価が2%近く上昇した中国のEコマースの巨人について、複数の会社がポジティブな評価を示していることに好感を持っているようです。一方、世界的な競合であるAmazonは、実施が延期されていたプライムデーのセールイベントを10月13、14日で開催すると発表しました。
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    Alibaba’s 3-day investor event is underway. Analysts liked what they heard with multiple firms issuing positive ratings on the Chinese ecommerce giant’s stock, which gained nearly 2% on the New York Stock Exchange on Monday. Its global competitor, Amazon, meanwhile announced its delayed Prime Day sales events would take place on October 13-14 this year.
  4. GoogleはEpicに手加減。Googleの発表によると、来年版のAndroidではサードパーティーのアプリストアからアプリをインストールしやすくなるそうです。この決定は、人気ゲーム『Fortnite』(フォートナイト)を開発するEpic Games(エピックゲームズ)などと訴訟に発展しているにもかかわらず、AppleがApp Storeの方針を変えることを拒否しているのとは全く対照的です。他のゲーム関連のニュースとしては、ミリタリーシューティングゲーム『Call of Duty』(コールオブデューティ)がついに中国で承認を受けると報じられています。
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    Google goes easy on Epic. Next year’s version of Android will make it easier to install apps from third-party app stores, Google announced. The decision is a stark contrast to Apple’s refusal to budge on its App Store policies despite a lawsuit from Fortnite-maker Epic and others. In other gaming news, the military shooter gamer Call of Duty will reportedly finally receive approval in China.
  5. 日本の新首相がロシアのウラジーミル・プーチン大統領と電話会談を行う。菅義偉は首相就任後初となるプーチン大統領との会談で、北方領土をめぐる長年の領土問題について協議する見通しです。
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    Japan’s new prime minister e-meets Russian president Vladimir Putin. Yoshihide Suga is expected to discuss a long-standing territorial dispute over Islands near Hokkaido during his first call with Putin since assuming office.

You’re Audited!

トランプ税金問題

2000年代中頃、ドナルド・トランプは財政的に瀕死だった。 NBCによるテレビ番組の「The Apprentice(邦題:アプレンティス)」の成功で、当時は失敗中だったトランプが救われたときの話です。米ニューヨークタイムズ紙による大統領の税金をめぐる調査報道によると 、トランプはアプレンティスの株式50%と、番組に関係したライセンス取引から4億2700万ドル(約450億円)を稼ぎました。

以下は、この人気番組がいかに彼の懐事情を救ったかの簡単なタイムラインです:

  • 2004年アプレンティスがNBCで放映開始。
  • 2004年-2015年:トランプが番組出演の稼ぎで13のゴルフコースを購入。
  • 2015年6月:トランプが、大統領選出馬を表明したときの人種差別的コメントでアプレンティスをクビに。
  • 2015年9月:アーノルド・シュワルツネッガーが、新番組『新セレブリティ・アプレンティス』のホストに。
  • 2016年11月:トランプが共和党内での投票に勝ち、大統領候補に。
  • 2017年1月新セレブリティ・アプレンティスが、トランプをエグゼクティブプロデューサーにNBCで放映開始。
  • 2017年8月:番組がわずか1シーズンで放映中止。
  • 2018年:トランプが、前年の連邦所得税を750ドル(約8万円)と報告。

この手口については、Quartzのアダム・エプスタイン記者によるレポートをどうぞ。


Charting the US trade balance

世にも奇妙な貿易収支

デリバリーに夢中なのはあなただけではない。 パンデミックの間、米国経済はリーマンショック時よりも速く減退し、失業率は前年同期から2倍以上になりました。では、なぜアメリカの輸入は、2019年と比べて高い割合で輸出を上回っているのでしょうか。Quartz記者のティム・ファーンホルツとダン・コフが新型コロナウイルスによる不況が奇妙な貿易のサプライズをもたらしている理由を明らかにしています。

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SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. ランダム性についてのバイブルをある男が反証した。 コロナ下の隔離が、1955年に言及された乱数に関する重大なエラーの発見につながりました
  2. 家電があなたに逆らうかもしれない。 多くのスマートガジェットは家の中のネットワークを無防備にしますが、それ自体が恐怖の道具になる可能性もあります。
  3. お茶とゴスのライフスタイルは「相互排他的」ではない。 あるお茶の会社が、西洋における飲料の評判を変えようとしています
  4. 良いAIは検出できない。 技術的にいえば、人工知能の存在はすでに私達の周りにあふれている可能性がありますが、我々もAIもそれを知り得ません。
  5. タイのリゾートが否定的なレビューを訴えた。 あるアメリカの宿泊客が、トリップアドバイザーに批判的なコメントを残しただけではなく、リゾートを誹謗中傷するキャンペーンを展開したとリゾート側は主張しています。
  6. フランスで最もタトゥーを入れた男性が幼稚園で教えている。少なくとも、1人の子どもが悪夢を見るようになるまではそうしていました。

【今日の夕方は…】

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火曜夕方の「Deep Dive」はアジアをフィーチャー。本日は、次第に明らかになる「デジタル人民元」の現在地をお伝えします。数年後に2020年を振り返ったとき、この年を象徴する出来事としてあがるのは「新型コロナウイルスの大流行」ともう一つ、「中国のデジタル通貨の導入」となるでしょう。


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