Daily Brief：トランプ退院の真相

HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。トランプ大統領がまもなく退院とのことです。大統領選まで1カ月を切りましたが、アメリカの混沌度合いは増し続けています（英語版はこちら）。

1. ドナルド・トランプが退院する。しかし、彼の主治医は危険は去っていないと警告しており、今後も治療を継続します。また、ホワイトハウスのケイリー・マクナニー大統領報道官と報道担当者2人が、COVID-19検査で陽性であることが判明。トランプ周辺に関連する10件以上の感染例のうち、最も新しく感染が判明した当局者となりました。WTO（世界保健機関）の推定によると、世界人口の約10%がすでにコロナウイルスに感染している可能性があるそうです。
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   Donald Trump is leaving the hospital. However, his doctors warned the danger is not over and he will continue to receive treatment. Earlier, the White House press secretary and her two deputies became the latest officials to test positive for Covid-19, out of more than a dozen cases linked to Trump’s orbit. The World Health Organization estimates that 10% of the globe may have already been infected with coronavirus.
2. 中国は再びグローバルな同盟関係を試している。中国は、米国とインドによるTikTokとWeChatの禁止はWTOの規則に違反していると主張しました。一方、米国、インド、オーストラリア、日本の外相が一堂に会して東京で開かれる4カ国外相会談では、中国が主要議題となる可能性が高いとみられます。
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   China once again tests global alliances. On Monday, China said the US and India’s bans on TikTok and WeChat violate World Trade Organization rules. Meanwhile, China will likely dominate the agenda of today’s Quad meeting of foreign ministers from the US, India, Australia, and Japan, taking place in Tokyo.
3. 欧州のCOVID-19をめぐる状況が悪化している。月曜日（5日）の時点で、感染封じ込めの重要な基準である7日間平均値で、10万人当たりの感染者数が20人未満だったのは4カ国だけでした。英国での感染率の急増は、Excelの不具合で約1万6,000件の感染例が除外されていたことが原因だとされています。パリでは感染者数が増加していることから、市内のバーが今日（6日）から営業禁止となりましたが、ドイツは、再びビジネスを閉鎖することはないとしています。
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   Europe’s Covid-19 problems are getting worse. As of Monday, only four countries have fewer than 20 cases per 100,000 people on a seven-day average, a key benchmark for containing infections. A sharp increase in the UK’s infection rate is being blamed on an Excel glitch that left out 16,000 cases. Paris’s rising infection count has led the city to close its bars starting today, but Germany has said it will not shut businesses a second time.
4. Relianceは最終的にその取引が気に入らないことに気づいた。インドの大手財閥、Reliance Industries（リライアンス・インダストリーズ）は、傘下のViacom 18（バイアコム18）のエンターテイメント事業とSony Pictures Networks Indiaとの合併を拒否しました。これとは別にGoogleは、Paytm（ペイティーエム）がインドのスタートアップに向けた「ミニアプリストア」の公開を発表した後、Play Storeの新しい課金ポリシーの実施を2022年4月まで延期すると発表しました。これは、Androidアプリ経由の課金に対して、手数料30%を確実に徴収することを目的としたものです。
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   Reliance finally found a deal it didn’t like. The Indian conglomerate has nixed a merger of its Viacom18 entertainment business with Sony Pictures Networks India. Separately, Google said it would postpone the enforcement of its new Play Store billing policy—designed to ensure it gets as high as a 30% cut on in-app purchases made through Android apps—in India until April 2022 after Paytm announced the launch of a “mini app store” for Indian startups.
5. オーストラリアが新予算を発表。30年ぶりの景気低迷から脱却するための政府の計画は、労働者の税負担を軽減する一方、財政赤字を大幅に増やす結果になると予想されています。
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   Australia unveils a new budget. The government’s plan to climb out of its first recession in nearly 30 years is anticipated to dramatically increase the country’s deficit—while giving workers a tax cut.
6. グッチは中古品を喜んで受け入れた。ラグジュアリー企業がリセール市場を無視できないことを示す最新の兆候として、グッチと高級品ECサイトのThe RealReal（ザ・リアルリアル）は新しいパートナーシップを発表しました。
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   Gucci embraced secondhand goods. In the latest sign luxury companies can’t ignore the resale market, Gucci and luxury consignment site The RealReal announced a new partnership.

The Four Seasons

コロナと四季

まだコロナの最初の症例から1年すら経っていません。つまり、私達はようやく、このウイルス拡大の季節変動を理解し始めたばかりということです。2020年4〜6月にコンピュータの販売が急増したのは、コロナのおかげなのでしょうか。それとも、単に、毎年この時期にコンピュータの売り上げが伸びているからなのでしょうか。結婚の数が減っているのは、結婚式の季節の問題ではないとしたら、どれだけがパンデミックに起因したものなのでしょうか。

季節性を無視してしまうと、容易に間違ったトレンドを導き出してしまいます。今週のQuartz英語版の特集では、 データの大洪水について、その落とし穴を回避する方法を説明しています。

Charting vice presidential ratings

副大統領の討論会

副大統領候補の討論会は大体が後付けです。 ニールセンは、1984年から副大統領候補による討論会のテレビ視聴率の調査を始めていますが、大統領候補の討論会に比べると、その視聴者数は控えめです。とはいえ、今年のマイク・ペンス副大統領とカマラ・ハリス副大統領候補による討論会は、いつもよりも重大なものになる可能性があります。

サンプル数こそ少ないものの、女性の副大統領候補がより多くのテレビ視聴者を引き付けることを示唆する証拠があります。2008年のジョー・バイデン（当時のバラク・オバマの副大統領候補）とサラ・ペイリンによる討論会は、6,990万人の視聴者を集めました。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. 次のビデオチャットにゾウを招待しよう。“The Elephant in the Zoom”は、観光収入の落ち込みを補うために、タイで動物の世話をするための資金を調達します。
2. COVID-19はインド人の皿洗いを変えた。パンデミックの間、多くの家庭が家事手伝いの利用を見合わせているため、食器洗い機の需要が急速に高まっています。
3. 日本でマスコットコンテストに幕。10回目となる今年が最後となった「ゆるキャラグランプリ」の主催者側は、参加者の競争過熱などによって「本来の目的が失われてきた」としています。
4. Appleの新iPhoneのソフトウェアは、デザイナーに幸運をもたらしている。ミニマリストアイコンの画像を投稿して14万ドル（1,480万円）以上稼いだクリエイターもいます。
5. Facebookは偽の民兵グループのアカウントを禁止した。ビデオゲーム『Fallout 76』のロールプレインググループが、実際の民兵活動を取り締まろうとする同プラットフォームの最近の動きに巻き込まれたようです。

【今日の夕方は…】

火曜夕方の「Deep Dive」はアジアにフォーカス。本日は「中国のエネルギー革命」がテーマです。中国は9月、2060年までに二酸化炭素排出量をゼロにするという野心的な目標を発表しました。いまはまだ化石燃料による発電に大きく依存する中国ですが、ここ数年で太陽光発電大国としての地位を築き、さらにその先へ。彼の国のエネルギー政策はどこに向かっているのでしょうか。

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