Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今週も、世界の「今」をお届けします(英語版はこちら)。
- 東京五輪に外国人ファンはいない。今年、東京五輪が開催される場合、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために海外からの観客受け入れを見送る可能性があります。
No foreign fans at Tokyo’s Olympics. If the 2020 games happen this year, safety measures will keep travelers away. - ワクチンが効いている。ワクチン接種が進むイスラエルで、実際に接種を受けた人と未接種の人を比較したデータが発表され、非常に心強い結果となりました。
Vaccines are working. The first bits of real-world data on vaccinations are full of very encouraging results. - 中国による企業メールのハッキングは大規模だ。政府機関や企業で使用されているものを含めて、数万のMicrosoft Exchangeサーバーが危険にさらされています。中国を拠点とするハッカーらによるハッキングとみられます。
China’s hack of corporate email is huge. Tens of thousands of Microsoft Exchange servers including some used by government agencies and businesses have been compromised. - 米国とEUは報復関税を一時停止することで合意。ボーイング(Boeing)とエアバス(Airbus)への補助金をめぐり、米国とEUは相互にワイン、チーズ、ウイスキーなどに報復関税を課していましたが、4カ月間停止することで合意しました。
The US and EU temporarily dropped some retaliatory tariffs. The duties had been placed on wine, cheese, whiskey, and other products to penalize each for illegally subsidizing Boeing and Airbus. - 結局のところ、インドは暗号通貨を認めるかもしれない。インドのナーマラ・シサラマン財務相は、暗号資産(仮想通貨)の実験を完全に禁止するのではなく「ウィンドウを利用できるようにしておく」ことを約束しました。
India might allow some cryptocurrency after all. India’s finance minister Nirmala Sitharaman promised “keep a window available” for crypto-currency experimentation, instead of a complete ban. - ジョー・バイデンは投票をめぐる懸念に応えた。彼の大統領令は、範囲が限られていますが、有権者登録へのアクセスを拡大する可能性があります。
President Joe Biden responded to voting concerns. His executive order, while limited in scope, could expand access to voting registration. - 中国政府は米国に内政干渉しないよう求めた。中国の王毅外相は、両国関係を前進させるために「不当な制限」を撤廃し、「新たな障害を作らない」よう、米国に求めました。
Beijing told the US to mind its own business. The foreign minister called for an end to “unreasonable restrictions” on cooperation and told the US to “not create new obstacles.”
What to watch for
約1年ぶりの夢の国
カリフォルニアのディズニーランドのテーマパークは、米同州保健当局のパンデミックに対応する新しいルールが発効したことにより、早ければ4月1日にも再開するかもしれません。実現すれば、ゲストが同パークに入園するのは、2020年3月14日以来となります。
香港、フロリダ、上海、東京、パリにあるディズニーのパークは、パンデミックの影響を受けつつも、年間を通じて再開(閉じてはまた再開を繰り返し)していました。また、ディズニーは、パーク&リゾートで働く労働者を中心に3万2,000人の解雇を計画していると発表しています。
米国で最も人口の多い州であるカリフォルニア州は、COVID-19の感染者数と死亡者数で全米をリードしており、2020年末にはとくに感染者数が急増していました。3月5日に州保健当局者によって発表されたこの変更は、全米でワクチン接種が進み、現在は1日200万人以上のペースとなっていること、そしてそれによって感染率が低下したことに伴うものです。
Charting the anti-Warren Buffett
時代遅れのバフェット
ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)とキャシー・ウッド(Cathie Wood)。いずれも広く知られた投資家の2人ですが、その投資のありようは正反対。それぞれカルト的な支持者がいますが、バフェットの場合は年次総会で彼の姿を見ようと人びとが群がる一方で、ウッドの場合は、TwitterやTikTok上での支持を集めています。
最近では、アーク・インベストメント・マネジメント(ARK Invest)の創設者であるウッドが運用しているファンドは、バフェットが所有する5,560億ドル(約60.2兆円)のコングロマリットである米国最大の鉄道会社 バークシャー・ハサウェイ(Berkshire Hathaway)やコカコーラ(Coca-Cola)、シェブロン(Chevron)までの株式を一掃するほどの勢いです。
ウッドの戦略は、バッテリーストレージのようにアドレサブルなテクノロジー市場全体を把握し、そのような急成長分野から利益を得られる企業を見つけることから始まることが多々あります。彼女は、ゲノム解読からブロックチェーンまで、経済をディスラプトし、変革する可能性のある技術プラットフォームを探しているのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 細菌は実質的に不死身だ。科学者たちは海底から1億年前のヘドロを回収。その後、そのヘドロに閉じ込められていた休眠細菌に餌を与え、増殖する様子を観察しました。
- 台湾のパイナップル購入の呼びかけに日本が応じた。中国が台湾産パイナップルの輸入を禁止したことを受け、日本からの注文が急増しています。
- ディープフェイクのAIは顔認識AIをだますことができる。研究者たちは、マイクロソフトとアマゾンの顔認識サービスで、自身で作成した有名人のディープフェイク画像を本人と認識させることに成功しました。
- あたらしいドイツ語。このパンデミックでは、ドイツ語で1,200以上の新語が生まれました。例えば、自動車の中で演奏する、という意味の「オートコンツェルト」(Autokonzert)などです。
- この犬はオオカミではない。中国の動物園でオオカミエリアを訪れた人たちは、オオカミではなくロットワイラー種の犬がいたことに驚きました。
【今日の夕方は…】
毎週月曜夕方のニュースレターでは、世界のスタートアップの動向をお届けしています。今週は、2月に開催したウェビナーの内容をまとめてお送りします。「Next Startup Guide」と題して実施したウェビナーでは、インドの最新スタートアップ事情を、現地で活躍するVCに解説していただきました。
先月のDaily Briefでは、英語での読み上げ音声をテスト配信しましたが、今後の展開の参考のため、読者の皆さんのご意見を簡単なアンケートでぜひお寄せください。
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