Daily Brief：「今年の人」はマスク

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。本日も世界で今起きていることをお届けします。

1. ジミー・ライは、天安門事件追悼集会への参加を扇動した罪で有罪判決を言い渡された。集会開始前に退席したかつての香港メディア界の重鎮と、他の7人の活動家は、その多くが他の罪ですでに服役しており、今回の判決では最大で禁錮1年2カ月とされました。
   Jimmy Lai was sentenced for encouraging others to attend a Tiananmen Square vigil. The former Hong Kong media mogul, who left before the event started, and seven other activists, many who are already serving time for other charges, received up to 14 months.
2. フランスの裁判所は、UBSへのペナルティーを軽減した。スイスの金融大手、UBSは、フランスの富裕層の脱税を手助けしたとして、1審で50億ドル（約5,600億円）の罰金を科せられましたが、2審がは20億ドル（約2,200億円）に減額。このニュースを受けて同社の株価は上昇しました。
   A French court reduced UBS’s penalties. The Swiss bank had previously been fined $5 billion for assisting wealthy tax evaders in France—now it will pay just $2 billion, and its stock rose on the news.
3. ドイツがロシアのパイプライン計画を拒否したことで、ガス価格はさらに高騰。ドイツは、「ノルドストリーム2」（Nord Stream 2）計画の停止理由として、EUの要求とウクライナ問題の緊張を挙げています。
   Germany’s rejection of a Russian pipeline sent gas prices soaring even higher. Berlin cited EU requirements and Ukraine tension as the main blockers for Nord Stream 2.
4. 米当局は、アマゾンの倉庫崩壊を調査している。ケンタッキー州の施設では、金曜日（10日）に6人が死亡しました。これは、これまでに65人の命を奪った嵐の一部である竜巻に襲われたためです。
   US officials are investigating Amazon’s warehouse collapse. Six died at the Kentucky facility on Friday, when it was hit by a tornado that was part of a storm that has claimed 65 lives so far. 
5. 米国は、東南アジアと仲良くなろうとしている。ドナルド・トランプ時代の外交的ダメージを修復するとしているアントニー・ブリンケン国務長官は、中国の影響力が増す中、この地域を視察しています。
   The US is trying to buddy up to southeast Asia. Secretary of state Antony Blinken, who says he’s repairing Donald Trump’s diplomatic damage, is touring the region as China’s influence increases.
6. イーロン・マスクが米タイム誌の「今年の人」に。同誌は、彼が起業した電気自動車とロケットのメーカーは「私たちの社会における大きな変化」を象徴している、としています。
   Elon Musk is Time magazine’s person of the year. The publication said the maker of both electric vehicles and rockets represents a “massive shift in our society.”

👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ！ 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。

What to watch for

中国のゲーム規制

本日（14日）、中国ゲーム業界の年次総会が開催されますが、ゲームに対する政府規制のさらなる厳格化が影を落としているようです。

中国では人口の約半数がゲームで遊んでおり、年間約456億ドル（約5兆2000億円）の売り上げを誇っています。しかし、ゲーム中毒防止のため、18歳未満の子供は週に3時間以上ゲームをしてはいけないという新ルールが導入されたことで、この数字は伸びなくなるかもしれません。さらに、ゲーム会社にとっての気がかりがあります。それは今年、中国政府が国内での新規ゲームライセンス供与を停止したことです。年明けには緩和されるはずとの見方もありますが……。

中国政府は、すでに国内外の映画に対しても不透明な規制をかけていて、国内映画産業の成長と利益は打撃を受けています。今回の規制は、中国のゲーム会社に同様の影響を及ぼす恐れがあります。

There won’t be just one metaverse

メタバースは一つじゃない

最近、「メタバース」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、実際、一体何を指しているのでしょうか──？

Quartzの記者スコット・ノーバーは先日、インテルでこの分野を率いるラジャ・コドゥリにそう尋ねました。異なるメタバースが1つのアカウントでつながっていたり、共通の技術的フレームワークで動いたりするかもしれませんが、コドゥリはさまざまなユースケースに基づいた「マルチバース」を想定しています。

• 🤝コラボレーション：3Dワーク環境、「拡張されたZoom」のようなもの。
• 🎥ソーシャル：単なるビデオ会議ではなく、「ストーリーテリングや映画、さらには物理的なオブジェクトまで」を扱うようなクリエイティブな空間が必要な場合。
• 🎮ゲーム：「楽しんだり、ポイントを稼いだり、クエストをこなしたり」するような場所。

メタバースを支えるテクノロジーと、それを構築するのにかかる時間についてのコドゥリの見解は、QZ&Aの続きをご覧ください。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. 「致命的に美しい地図」が、フィレンツェで再び展示されている。少なくとも、ダリオ・アルジェント監督は1996年の映画の中で、そのように表現しています。
2. バーキン・バッグのNFTの偽物を作った会社が、自社製品の模造品に不満を示した。エルメスは、前者を商標権侵害で訴えましたが、誰が後者を訴えるのでしょうか？
3. バーチャルリアリティで仕事を試してみる。MGM Resorts社は、スタッフの離職率を下げるため、採用を決定する前にVRで試しに一仕事をさせることにしています。
4. もしSNSのハンドルネームが、巨大テック企業の新名称とかぶったら、分が悪いようだ。かつて「Metaverse」という名で知られていたインスタグラマーに聞いてみてください。
5. ペロトン（Peloton）は『セックス・アンド・ザ・シティ』に仕返しするための広告を打った。登場人物の突然死と、自社製品が結びつけられたことが気に入らなかったようです。

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