Daily Brief
世界で今起きている事
おはようございます。本日のNvidia決算説明会で、世界の半導体不足の「転換点」がみえてきそうです。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。
- ジョー・バイデン米大統領のアジア訪問中にロシアと中国は力を誇示した。米大統領が東京で日米豪印(クアッド)首脳会合に参加するなか、ロシアと中国は合同軍事演習を行い、北東アジアで爆撃機を共同飛行させました。
Russia and China flexed as Joe Biden visited Asia. The two countries held a joint military exercise, deploying bombers in northeast Asia as the US president met with regional leaders in Tokyo. - ダボス会議のテーマは経済だ。スイスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(通称ダボス会議)に集まった世界のリーダーたちは、インフレと景気後退のリスクに頭を悩ませています。期間限定ニュースレター「Need to Know」(英語版) では、会議のハイライトをお届けしています。
Davos is about the economy. World leaders gathered in Switzerland for the annual World Economic Forum meetings are fixated on inflation and risks of recession. Follow all the highlights with our Need to Know: Davos limited email. - スペースXはイーロン・マスクを擁護した。宇宙開発スタートアップ、米スペースXの人事責任者は、ネットメディア『Business Insider』が同社CEOのマスクが客室乗務員にセクハラをし、性的な要求をしたという疑惑を報じた後、マスクを猛烈に擁護するレターを職員に送りました。
SpaceX defended Elon Musk. The human resources chief for the private space flight company sent staff a letter vehemently defending the company’s CEO after Business Insider reported allegations that he sexually harrassed and propositioned a company flight attendant for sex. - サル痘は「封じ込め可能」とWHO。サル痘の感染は十数カ国に広がっており、米国はリスクの高い人向けに近く、サル痘ワクチンを戦略国家備蓄から放出しようとしています。
The WHO said monkeypox is “containable.” The disease has spread to a dozen countries, and the US is trying to release its monkeypox vaccine soon for high-risk individuals. - スナップがつまづいた。CEOのエヴァン・シュピーゲルが今後の厳しい見通しに言及した後、ソーシャルメディア企業、スナップ(Snap)の株価は40%下落しましたが、まだ、そのカムバックの可能性がついえたとは言えません。
Snap snapped. The social media company’s stock fell 40% after CEO Evan Spiegel warned of hardship ahead—but don’t call its comeback over. - 中国の収容所に光を当てるリーク。ミチェル・バチェレ国連人権高等弁務官による視察に先立ち、メディアコンソーシアムが公開した「内部資料」とされる写真と動画には、ウイグル族やその他のイスラム系少数民族を収容する新疆ウイグル自治区の収容所での暴力的な手法が収められています。
Leaks shed light on China’s camps. The photos and videos, published by a media consortium ahead of a vist by the UN’s high commissioner, show violent enforcement tactics in Xinjiang’s detention camps for Uyghurs and other Muslim minority groups.
What to watch for
ゲーマー歓喜?の値下げ
エヌビディア(Nvidia)は今日25日、投資家に対して決算説明会を開催する予定ですが、パンデミック下で好況を呈してきた同社にとっての“変曲点”となるかもしれません。
世界的な半導体不足のなかで、エヌビディアの収益は他のチップメーカーと同様に急増しました。顧客は大量の注文に際して金額を上乗せして支払うほどでしたが、いま、供給が需要に追いつきつつあります。エヌビディアの連勝記録は、終わりを告げようとしているのかもしれません。
エヌビディアのビジネスの約半分はゲーマー向けマシンに使用されるグラフィックスカードの販売によるもので、ゲーマーたちはエヌビディアの最新チップを手に入れようと高値を支払ってきました。しかし、2021年半ばのピーク時には130%だったマークアップは現在、すでに23%まで急落しています。
この価格変動は、エヌビディアのチップに対する需要が冷え込んでいることを示しているともいえそうです。ちなみに、エヌビディアはマクロ経済状況の悪化とインフレの上昇を理由に、人材採用のペースを落としています。
dumb meme stock
バカ買うミーム株
自動販売機型DVDレンタルサービスを展開するレッドボックス(Redbox)といえば、最新のミーム株であると同時に、これまでにないほどバカげた株だともいえるでしょう。
「レッドボックスなんて2007年以来使ったこともないのに、どうして価値があるの?」と思うのも当然ですが、2021年にSPAC経由で上場した同社は、今月11日、米エンタメ企業のチキン・スープ・フォー・ザ・ソウル・エンターテイメント(Chicken Soup for the Soul Entertainment)に3,100万ドル(約39.3億円)という割引価格で販売されました。
この売却により、レッドボックスの株価は一時0.49ドルまで落ち込みました。しかし、個人投資家は、レディット起点で暴騰したゲームストップ(GameStop)の再来だとして、その株価を吊り上げようとしています。23日の株価は1株あたり6ドル前後で取引され、売却時の価格の約12倍にまで高騰しています。
とはいえ、今後数カ月で売却が終了すれば、レッドボックスの株価は0.49ドルで終了することになります。上がったものは、必ず下がるもの。レッドボックス株を取り引きするトレーダーは、“大バカ”がいることを望んでいます。そうすれば、株価が下落する前に売り抜けられるのですから。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- もうオークションには出せない。映画『オズの魔法使い』でジュディ・ガーランドが着た有名な青いドレスが出品されたものの、元所有者である親族が訴えた結果、連邦判事が売却を阻止するに至りました。落札予想価格は80万〜120万ドルと設定されていました。
- 鳥だ! 飛行機だ! いや、サンショウウオだ!? 北米の一部に生息する「彷徨えるサンショウウオ」(wandering salamander)は、彷徨うだけではありませんでした。学名「アネイデス・バグランス」というこの生き物は、現地の森の樹上からパラシュートのように手足を拡げて飛び降りることもできるのです。
- ねえ、電話して(ただし、公衆電話以外で)。49丁目と7丁目にあったニューヨーク最後の公衆電話が、このたび撤去されました。
- 小惑星が地球をかすめる。今週、ドバイの超超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の2倍の大きさの宇宙空間の岩石が地球に最接近する予定です。安心してください、まだ250万マイルも離れています。
- アシカが養殖場に侵入。アシカは養殖のサケを食い散らかしましたが、自然保護活動家にとってはアシカの安全の方が気がかりなようです。
📫 Quartz Japanは一日2通のニュースレターを配信しています。
🎧 Quartz Japanでは平日毎朝のニュースレター「Daily Brief」のトップニュースを声でお届けするPodcastも配信しています。
👀 Twitter、Facebookでも最新ニュースをお届け。
👇 このニュースレターはTwitter、Facebookでシェアできます。転送も、どうぞご自由に(転送された方へ! 登録はこちらから)。