Daily Brief：ウクライナ、EUへの道

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今朝も「世界で今起きている事」をお伝えします。

1. EUはウクライナとモルドバを加盟国候補として承認した。加盟交渉が完了するまでには、数年から10年ほどかかるかもしれません。
   The EU gave Ukraine and Moldova candidacy for membership. It could take years or as long as a decade for the processes to be finalized.
2. ドイツが「ガス危機」を宣言した。欧州最大の経済大国であるドイツは、ロシアからのガス供給量削減の影響を受けていますが、まだ配給制の導入には至っていません。
   Germany declared a gas crisis. Europe’s largest economy feels the impact of Russia cutting supply, but it has yet to mandate rationing.
3. トヨタが初の完全電気SUVをリコール。リコール対象となった2,700台の車両は、テスラ（Tesla）によるEV市場支配に挑戦するためのものでした。トヨタはまた、ライドシェアリング会社のウーバー（Uber）が自動運転部門を売却した後、同社の保有株数を半減させました。
   Toyota recalled its first fully electric SUVs. The fleet of 2,700 vehicles was meant to challenge Tesla’s EV market dominance. The Japanese car maker also halved its stake in Uber after the ride-sharing company sold its self-driving unit.
4. ブリティッシュ・エアウェイズの組合員がストライキを決議。英ブリティッシュ・エアウェイズ（British Airways）の労働組合の決定は、すでにヨーロッパの主要空港を直撃している交通の混乱を悪化させる可能性が高いとみられます。一方、英国の鉄道労働者のストライキは2日目に突入しました。
   British Airways union workers voted to strike. The decision will likely exacerbate travel disruptions that are already hitting major European airports. Meanwhile, the UK rail workers strike rolled into its second day.
5. アジアで最も裕福な人物は、誕生日に合わせて慈善活動への支出を約束。24日に60歳の誕生日を迎えたゴータム・アダニは、社会貢献のために77億ドル（約1兆円）を提供することを約束しましたが、これは、彼の純資産の10%にも満たない額です。
   Asia’s richest person celebrated his birthday with a philanthropic pledge. Gautam Adani’s $7.7 billion commitment to social causes is less than 10% of his net worth.
6. オーストラリアの鉱業界は、#MeTooの時代を迎えている。州政府の調査により、大手鉱業会社が現場でのセクハラや虐待を根絶できていないことが判明しました。
   Australia’s mining industry is having its #MeToo moment. A state government investigation found mining giants failed to stamp out sexual harassment and abuse at their sites.
7. アウンサンスーチーが独房に移送された。民主的に選ばれたミャンマーの指導者は、2021年2月の軍事クーデター以来、拘束されています。
   Aung San Suu Kyi was placed in solitary confinement. Myanmar’s democratically elected leader has been under arrest since the February 2021 military coup.

What to watch for

低迷するECセール

中国のショッピングフェスティバルであるオンラインセール「618」は、実際には「フェスティバル」とは言えないものでした。売り上げは低調で、世界最大の消費市場の先行きに暗い影を落としています。

Eコマース大手、JDドットコム（JD.com、京東）は、6月1日から18日まで開催された「618」の売上高の伸びが過去最低に。前年と比べても、10.3％に落ち込み、昨年の28％を大きく下回りました。また、不吉な前兆として、中国最大のEコマースインフルエンサーの一人である「口紅王子」ことリー・ジャーチー（Li Jiaqi）は、彼のライブストリームで天安門事件に関連するシンボルのようなものが映った後、突然姿を消しました。

中国経済は「ゼロコロナ」政策による制限や、緩和の兆しが見え始めたハイテク企業の取り締まりからまだ回復しておらず、世界各地で繰り広げられるセールも、このままではどうなるか分かりません。アマゾンの場合、パンデミックの大きな影響があった2020年の「プライムデー」では売り上げが前年比で大きく増加しましたが、昨年はその増加率は縮小しました。その数字は、今起こっている高インフレ抜きの話ですが、今年の7月12日から13日までの「プライムデー」では、記録的な高インフレが影響するでしょう。

JetBlue is desperate to buy Spirit

買収にこだわるワケ

米格安航空会社（LCC）のスピリット航空（Spirit Airlines）は、2つのライバル会社、ジェットブルー航空（JetBlue）とフロンティア航空（Frontier）から合併を持ちかけられています。ジェットブルーはより大きくたくましい会社になりましたが、フロンティアは正直なところ、まだ野獣のような存在です。ただ、スピリットと提携すれば、両社とも大きな利益を得ることができるでしょう。

交渉は続いていますが、ジェットブルーの方が「求婚者」としてはより切実です。アメリカン（American）、サウスウエスト（Southwest）、デルタ（Delta）、ユナイテッド（United）の4大航空会社が市場の3分の2を支配していて、地域航空会社やLCCのシェアが著しく低下しています。スピリットを買収すれば、ジェットブルーは上位に食い込めますが（少なくともそれに近づけます）、フロンティアが勝てば、難しくなるでしょう。そのため、この取引を成立させるために必死の行動をとっているのです。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. 20ポンドと50ポンドの紙幣の時代は終わりを告げようとしている。100日も経たないうちに、ポリマー製のものが唯一の法定通貨として受け入れられることになります。
2. NFTのイベントで、宣伝のためにスヌープ・ドッグのモノマネをした人がいた。「ドゥープ・スノッグ」という名札でバレました。
3. 木星の成長は、幼年期の惑星を犠牲にしてもたらされた。この巨大ガス惑星が、惑星になる可能性のある大きな岩石を吸収して大きくなったという仮説を支持する新しい研究結果が発表されました。
4. 実験的な遺伝子治療により、患者の髪の色が変化した。医師たちは、これは治療がうまくいっている証拠だと考えています。
5. コロンビアでは、ドブネズミは花粉の媒介者である。フェイジョアの花びらを食べながら、花粉をかき集め、次の植物に運ぶのです。

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