Daily Brief:リーマンの再来か、緊急利下げ

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What to watch for today

世界で今日起きること

Quartz読者の皆さん、おはようございます。米国では新型コロナウイルスへの対策として、0.5%の緊急利下げを決定。これは2008年のリーマンショック以来です。それでは本日も、世界の「次」を知るためのニュースをどうぞ。英語版はこちら

Federal Reserve Chairman Jerome Powell speaks at his news conference following the two-day meeting of the Federal Open Market Committee (FOMC) meeting on interest rate policy in Washington, U.S., January 29, 2020. REUTERS/Yuri Gripas – RC2VPE9UVQM0
Federal Reserve Chairman Jerome Powell speaks at his news conference following the two-day meeting of the Federal Open Market Committee (FOMC) meeting on interest rate policy in Washington, U.S., January 29, 2020. REUTERS/Yuri Gripas – RC2VPE9UVQM0
  1. 国連の知的財産のリーダーに関する審議が開始される。中国は、米国が国連のWIPO(世界知的所有権機関)のトップである事務局長選挙に関してロビー活動を行っていると非難しています。一方の、トランプ政権のメンバーのコメントは、中国がその地位に就くことに強い懸念を示しています。WIPOの調整委員会は今後2日間、非公開で投票を行います
  2. EUはついに欧州気候法を共有する。リークされた草案によると、欧州委員会幹部のフランス・ティメルマンスが2030年までに温室ガス削減目標を50~55%にするよう提案する可能性が高いとみられますが、専門家はこの対策は不十分で遅きに失したとしています。
  3. 米連邦最高裁が極めて重要な妊娠中絶訴訟の審理を行う。問題となっているルイジアナ州法が施行されれば、同州の中絶クリニックは3カ所から1カ所に減ることになります。類似のテキサス州法は2016年に廃止されましたが、連邦最高裁の判事席に保守派の判事が新たに2人加わったことで、女性の健康に関しても今後の方針が異なってくる可能性があります。

【今日の夕方は…】

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Image: ULESSON

今日3月4日のPMメールは、変わるアフリカの今をお届けする「Africa Rising」。今回は、アフリカにおける「教育」がテーマ。教育システムが未発達と言われるアフリカで勃興する「エドテック(教育系テック)」をレポートします。

While You Were Sleeping

あなたが寝てる間に

  1. 世界の金融機関がコロナウイルスに対応……。FRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利を0.5%引き下げましたが、G7(主要7カ国)の財務相・中央銀行総裁は共同声明で、「あらゆる適切な政策手段を用いる」と述べました。一方、IMF(国際通貨基金)と世界銀行は4月の会合をバーチャル会議に切り替えることを選択し、OPEC(石油輸出国機構)加盟国とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」の共同技術委員会は石油生産の削減を勧告。米国財務長官のスティーブ・ムニューシンは米中貿易戦争がまだ続いていることを認めました。
  2. …企業が新しい現実に適応するにつれて。より多くの企業が従業員に在宅勤務を要請するため、CiscoGoogleはそれぞれのビデオ会議を無料にしました。これは、1か月の無給休暇を取るように言われたエミレーツ航空のスタッフにとっては役に立たないでしょう。プラス面としては、電子機器サプライヤーのFoxconnは来月、中国での通常業務を再開する予定です。それとは別に、WHO(世界保健機関)は医療品メーカーに対して、医療用のマスクや手袋といった消耗品の生産を増やすように依頼しました。
  3. ハネウェルは量子コンピューターの競争を激化させた。同社は、3カ月後に「世界で最も強力な量子コンピューター」を公開すると発表。IBMやGoogleといった目立つ競合他社を追い抜きました。
  4. 何百万人ものアメリカ人がスーパーチューズデーに投票を行った。しかし、民主党の大統領候補者の重要な戦いの結果はまだ決着がついていません
  5. ウラジミール・プーチンは同性婚禁止を提案。評論家は、ロシア大統領が来月行われる憲法案の是非を問う国民投票の投票率を高め、任期終了後の2024年以降も権力を維持しようとしていると言います。

今週の特集

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今週のQuartz(英語版)の特集は「Beyond student debt(学生ローンの先)」です。生涯学習の必要性が注目される中、教育の内容とともに、そのための学資金の集め方にも変化が求められています。借金に苦しむことなく、必要なスキルを習得できる未来をQuartzがレポートします。

 

Matters of debate

世界のトリビア

  1. COVID-19にジャムアウトできます。アーティストがこの病気のDNA型配列を使ってシンセポップの曲を作りました。
  2. インドの政治家は、COVID-19の奇妙な治療法を宣伝している。牛の尿からヨガまで、トップダウンの偽情報が蔓延しています。
  3. 米国のマラソン試走選手のほとんどがナイキのVaporflyシューズを選んだ。このスニーカーはエッジを利かせたのかもしれないし、無料だったから人気があったのかもしれない。
  4. グローバル・ブランドは、中国の工場での労働者の虐待を止めることができないままだ。少なくとも8万人のウイグル族が、世界的に有名な企業向けに製品を作ることを余儀なくされていると伝えられています。
  5. 科学者たちはかつて地球が完全に水に覆われていたという証拠を発見した。約30億年前、私たちの惑星には大陸がまったくなかったかもしれません。

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