🇺🇳 国連総会について知っておくべきこと

このニュースレター「Need to Know: UNGA 2022」では、ニューヨークをはじめとする世界各地の特派員とともに、13日(現地時間)に開幕した第77期の国連総会で何が起こるのか/それはどんな意味をもつのかを理解するお手伝いをしていく予定です
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Illustration: Quartz

国連総会ウォッチャーの皆さん(それに、各国の国連代表団のみなさんも)、こんばんは。

このニュースレター「Need to Know: UNGA 2022」では、ニューヨークをはじめとする世界各地の特派員とともに、13日(現地時間)に開幕した第77期の国連総会で何が起こるのか/それはどんな意味をもつのかを理解するお手伝いをしていく予定です(平日夜、不定期)。

いまわたしたちを取り巻く世界情勢を見渡せば、ウクライナ戦争やCOVID-19の大流行(決して収束してはいません)のほか、過去20年間で初めて増加に転じた貧困人口や地球の温暖化、さらに労働や結婚を強制されている人びとが世界中にいるという国連機関からの衝撃的な報告…と、理解しておくべき事柄は実に多くあります。

もっとも、こと国連総会(United Nations General Assembly、以下UNGA)についていえば心配事ばかりではありません。昨年開催されたUNGAに、K-POPキングことBTSが登場したのを覚えている方もいるでしょう。世界のリーダーたちは、自分たちが抱えるアジェンダの中でも最も重要な問題に対して人びとの注意を向けさせ必要な行動を喚起するためには、スターの力が必要だということをわかっているのです。

このニュースレターは、今後2週間にわたって配信する予定です。UNGAのハイライトのほか、さまざまなトピックに関する重要な情報、そしてときにちょっとしたトリビアもお届けします。


WHAT TO WATCH FOR

注目すべきこと

※ 日時については、特に指定がない限りすべてニューヨークの現地時間

  • 9月13日(火)
    👩‍⚕️👨‍⚕️ 午前8時、世界保健機関(WHO)による、必須保健サービスとしてのリハビリテーションを推進する「世界リハビリテーション・アライアンス(WRA)」の事例紹介イベント。UNGAのプレローンチイベントとしてバーチャル開催
    🗓️ 午後3時、公式オープニング
  • 9月14日(水)
    🏢 午前8時、持続可能な開発に関わる実務者による登壇がスタート
  • 9月15日(木)
    📊 午前10時、PARIS21、Data2X、UN Women、Open Data Watchは、ジェンダー平等を推進するために、各国代表や専門家、慈善団体が集合。慢性的な過小投資と戦い、より良いシステムを構築するための協力体制づくりへ
    🌎 午後1時45分、著名な科学者たちのパネルでアマゾンの現状、森林破壊の影響、地域の持続可能な開発の解決策について議論される予定。ライブ配信もあり

GOOOOOOALLLLLLLLL

ゴールはなんですか?

2015年、国連加盟国は、2030年までに貧困を削減し、不平等と戦い、気候変動を止めるという野心的な目標に合意しました。これが「持続可能な開発目標」(SDGs)です。これから配信する「Need to Know: UNGA 2022」ニュースレターを通して、それらの進ちょくがいかばかりかもお伝えしていく予定です(ネタバレ:全体的に、あまり進んでいるとはいえません)。

核心に迫る前に、今回はいくつかの数字を見てみましょう。

  • 17:SDGsとして設定されている目標の数
  • 193カ国:ターゲットに同意した国連加盟国
  • 169:SDGsの17の目標に紐づくターゲット数。例えば、「新生児死亡率を少なくとも1,000人当たり12人以下にする」や「海洋酸性化の影響を最小化し、対処する」など
  • 1本(最低でも):日本の公共放送局NHKがつくった、アニメーションによるMV
  • 232点:SDGsの進捗を確認するために追跡される独自の指標、またはデータセット
  • 176兆ドル:2030年までにすべての目標を達成するために必要なコストの試算
  • 1箇所:建造計画中の「SDGsパーク」。スウェーデンに建つ予定

PERSON OF INTEREST

注目の人物

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Photo: UN PHOTO/LOEY FELIPE

今年の総会議長を務めるのは、ハンガリー外務省でのキャリアをもつチャバ・コロシ(Csaba Kőrösi)です。チャバは第67期総会(2011〜12年)で副議長を務めたほか、直近ではハンガリー大統領府で環境の持続可能性を担当するディレクターに就いていました。就任が決まった際、チャバは会期中の優先事項として「連帯、持続可能性、科学による解決」を挙げています。

チャバの経歴をより詳しくみると、興味深い役職がたくさん目に付きます。例えば、2001〜02年にかけては、NATO-EU(北大西洋条約機構-西ヨーロッパ連合)担当の次官として多国間外交を担当し、また、ハンガリーの駐日大使も務めました。在ギリシャ大使、在テルアビブ・アラブ首長国連邦ハンガリー大使館も歴任しています。彼はモスクワの国際関係研究所を卒業後、ヘブライ大学(中東問題研究)、リーズ大学(外交コース)、ハーバード大学(戦略交渉コース)で教育を受けてきました。


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その他のニュース

  1. 「現代の奴隷」は世界で5,000万人に。2030年までに「現代奴隷制」を終わらせるという目標は、達成できなさそうです。国際移住機関(IOM)が公表した強制労働と強制結婚についての報告書「現代奴隷制の世界推計」によると、「現代奴隷」状態にある人がこの5年で約1,000万人増加したとされています。
  2. スウェーデンの右翼が僅差で勝利を収めそう。スウェーデンでは11日(現地時間)に総選挙の投票が行われました。最終的な開票結果は水曜日の発表を待つことになりますが、12日時点で右派陣営が与党陣営を僅差でリードしています。
  3. スターバックスが、労組員以外の従業員に対する福利厚生を強化。この発表は、同社が毎年開催している成長計画発表会「インベスター・デイ」に先立って行われました。この福利厚生は、組合活動が行われている約300店舗のスタッフには提供されないようです。
  4. アフリカ初の水素プラントが2024年に始動予定。水素エネルギーのパイオニア企業、フランスのHDFエナジーによると、ナミビアに建設予定のこのプラントによって、14万2,000人分のクリーンエネルギーを生産できるとのこと。

Heather Landy(エグゼクティブ・エディター)、Amanda Shendruk(Thingsれポーター)、Sofia Lotto Persio(ニュース・メール担当副エディター)、Morgan Haefner(メール担当副エディター)が担当しました。また数日後、お会いしましょう。