Daily Brief：インド発、新Appストアののろし

HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。アップルやグーグルが寡占するアプリストアにインドでは反旗をひるがえさんとする動きが起こっています。金曜日のグローバルニュースをお届けします（英語版はこちら）。

1. 数十人の抗議者が香港で逮捕された…。中国の国慶節（建国記念日）に合わせて行われたデモは、新たに施行された香港国家安全維持法とパンデミックによる感染防止対策のために、例年よりも小規模なものとなりました（言うまでもなく、数千人の警察官が出動しました）。ただ、無許可の集会に参加したとして、少なくとも60人の民主運動家が逮捕されました。
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   Dozens of protesters were arrested in Hong Kong… Demonstrations on China’s National Day were much smaller this year due to the city’s new security law and pandemic restrictions—not to mention thousands of police officers on the streets—but at least 60 pro-democracy activists were arrested for participating in an unauthorized assembly.
2. …そして、インドでは野党指導者たちが逮捕さた。野党・国民会議派のラフル・ガンジー総裁と妹のプリヤンカ・ガンジー・ヴァドラは、カースト最下層「ダリット」出身で、集団強姦によって死亡したとされる女性の家族を訪問する途中で警察に拘束されました。警察は事件への対応をめぐる抗議活動を抑え込むため、この地区での5人を超える集会を禁じています。
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   …and opposition leaders were arrested in India. Rahul Gandhi and Priyanka Gandhi Vadra were stopped and detained by police on their way to visit the family of a Dalit woman who died after an alleged gang rape. Restrictions have been placed on the woman’s village as police sought to tamp down protests over their handling of the case.
3. インドは独自のアプリストアを立ち上げるかもしれない。ロイター通信によると、Googleの手数料徴収方針に対してインドのスタートアップから不満が噴出するなか、当局者はGoogleやAppleと競合するアプリストアの開発や、政府が支援するアプリケーションを集めた既存のアプリストアの拡大に積極的なようです。
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   India might launch its own app store. Reuters reports officials are open to competing with Google and Apple or expanding a mobile app store of government-backed applications, following complaints from Indian startups about the American companies’ policies.
4. 英国の報告書でHuaweiがセキュリティの手を抜いていることが判明。英国のNCSC（国家サイバーセキュリティ・センター）は、中国の通信機器大手、Huawei（ファーウェイ、華為技術）は以前の指摘に適切に対処していないとして、国家安全保障へのリスクを軽減する能力に疑問を投げかけました。
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   A UK report found Huawei is slacking on security. A government oversight board said the Chinese telecom failed to adequately address previous complaints, and cast doubt on its ability to mitigate risks to national security.
5. アブダビの政府系ファンドがReliance Industriesへの最新の投資家となった。Mubadala Investment（ムバダラ・インベストメント）は、インドの大手財閥であるReliance Industries（リライアンス・インダストリーズ）の小売部門、Reliance Retail Ventures（リライアンス・リテール・ベンチャーズ）の株式1.4%を8億5,300万ドル（約900億円）で取得します。Reliance Retail Venturesは最近も、18億ドル（約1,890億円）の資金調達を果たしたばかりでした。
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   Abu Dhabi’s state fund is the latest investor in Reliance Industries. Mubadala Investment snapped up a 1.4% equity stake in the Indian conglomerate’s retail division for $853 million, adding to Reliance Retail’s recent $1.8 billion fundraising haul.
6. ハッカーは国連の世界的な海運機関を標的にした。IMO（国際海事機関）に対するサイバー攻撃は、フランスを拠点とする海運・コンテナ輸送企業、CMA CGMのデータ流出疑惑に続くものです。
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   Hackers targeted the UN’s global shipping agency. A cyber attack against the International Maritime Organization is the second to hit the industry this week, following a suspected data breach of the France-based container liner CMA CGM.

The new geography of summer vacations

今年の夏休み

米国を旅行するには、今年は特別な夏でした。フロリダキーズからミシガン州北部まで、COVID-19は米国全土の夏休みを混乱に陥れました。米国人たちがこの夏をどのように過ごしたのか、よりよく理解するため、スマートフォンのデータを調査し、米国で最も人気のある旅行先の店舗やレストラン、注目すべきランドマークなどへの訪問者を測定してみました。

• 🍊 フロリダキーズ：モンロー郡では2019年に比べて、約35％の訪問者数の増加が見られました。

• 🎰 ラスベガス：訪問者は前年比で約50％減少しました。
• 🏕 ミシガン州北部：農村部の郡では、今年の「レイバー・デー」に、昨年よりも多くの観光客が訪れていました。
• 🏜 ユタ州：ザイオン国立公園のあるワシントン郡では、観光客が20％増加しました。
• 🦞 メイン州：人気の「バケーションランド」への旅行者は約30％減少しました。

Charting Americans’ dwindling savings

切り崩される貯蓄

米国の貧困層は、生活費をまかなうために深くまで手を伸ばしています。新たな調査によると、米国人の低所得者層の44％が、新型コロナウイルスの危機が始まってから、退職金や貯蓄などに手をつけたと回答。一方で、そう答えた高所得者層は、16％でした。

This is not a drill

ナスダックの教訓

今年初め、NASDAQ（ナスダック）はパンデミックのためにオフィスを閉鎖しましたが、従業員たちにとって、これは未経験のシナリオではありませんでした。彼らは、危機の際の突然の変化にどう対応するかを訓練しており、実際に起きたケースでは、NASDAQの欧州事業最大のオフィスの一つがあるヴィリニュスの中心部で不発弾が発見されたことがありました。

リトアニアの首都ヴィリニュスでは、ヨーロッパの多くの都市がそうであるように、第二次世界大戦の残骸である不発弾の撤去作業に追われることもありました。このようなシミュレーションを行うのは、この取引所の「事業継続計画」の一環です。「こうした状況に慣れていたことが、この会社のパンデミックへの備えに役立ちました」とNASDAQの欧州市場の責任者であるグニラ・ヘルクヴィストは語ります。

最新の〈Field Guide〉では、リモートワークと切っても切り離せない、文化や構造から来る課題をどのようにくぐり抜けるかについて、NASDAQのようなバーチャルでボーダレスなチームからの教訓をお届けしています。詳しくはこちらをご覧ください。

Surprising Discoveries

世界のトリビア

1. アイルランドの最高裁は、Subwayのサンドイッチは「パン」ではないと判断した。糖分が多すぎるためです。
2. 石炭会社でさえ石炭から手を引いている。少なくとも1社は、その資金をEVへの投資に使っています。
3. 米国では多くの場所で糞便のCOVID-19検査が行われているが、設備が不足している。下水を調べることは、ウイルスの拡散を防ぐ一つの方法です。
4. お金持ちすぎる、ということもあるのかもしれない。ノルウェーの政府系ファンドの新CEOは、個人投資を売却して得た現金を預けるのに苦労しているようです。
5. 長らく失われていた、エラ・フィッツジェラルドのライヴ・アルバムが本日リリース。『Ella: The Lost Berlin Tapes』は、彼女の3度目のベルリン訪問時のパフォーマンスを収録したものです。

【今日の夕方は…】

本日午後にお届けするニュースレターのテーマは、「テレビ広告のニューノーマル」。ストリーミングサービスの普及により、視聴者がデジタルシフトしている今、テレビ広告はどう生き残っていけるのでしょうか？ 今後のテレビ広告のあり方を考察します。

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