HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。米大統領選は、郵便投票を追い風に、バイデン前副大統領が過半数に迫っています。金曜日のグローバルニュースをお届けます（英語版はこちら）。
- バイデンが勝利に王手か。AP通信は、ジョー・バイデン前副大統領（民主党）が選挙人264人を獲得したと報じています。まだ決着がついていない激戦州のいずれかで勝利すれば、ドナルド・トランプ大統領（共和党）の陣営による訴訟にかかわらず、民主党が勝利し、トランプが敗北することになります。結果を示す州別地図の大部分は2016年の前回選挙と似ていますが、郡レベルのデータはテキサス州とミズーリ州で劇的な投票行動の変化が起きていることを明らかにしています。
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Biden appears to be on the brink of victory. The Associated Press has now called states representing 264 electoral college votes for former vice president Joe Biden. Winning any one of the currently undecided battleground states—lawsuits notwithstanding—spells victory for the Democrats and a loss for president Donald Trump. While much of the electoral map appears similar to 2016, county-level data reveals dramatic partisan swings in Texas and Missouri. - 市場は依然として火曜日の結果を消化している。誰が当選しても、パンデミック以前の水準を「はるかに下回った」状態を維持し、毎週75万件以上の新規失業保険が申請されている米国経済を受け継ぐことになります。明るい話題としては、いくつかの州で成功したマリファナ合法化運動が全米の税収に影響を与える一方で、バイデンの勝利が予想されることで、民間刑務所の株価が急落しています。
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Markets are still digesting Tuesday’s results. Whoever wins the election, they’ll inherit a US economy that remains “well below” pre-pandemic levels and continues to see over 750,000 new unemployment claims per week. On the bright side, several successful pro-marijuana initiatives are going to affect tax revenues across the US while the prospect of a Biden win has already tanked private prison stocks. - 各国はまだ見守っている。バイデンの勝利がより開かれた移民政策につながる可能性は高いものの、トランプが進めてきた、外国人嫌いの反移民レトリックに対する支持が続くとみられる理由は残っています。それでも多くの人は、米下院の民主党現職4人や十数人の州議会議員など、インド系アメリカ人政治家が当選を果たしたことを喜ぶでしょう。一方、ソーシャルメディアはスペイン語で選挙に関する誤情報が拡散するのを止めることができませんでした。
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The world is still watching. While a Biden win will likely lead to a more open immigration policy, there’s still reason to believe that Trump’s signature embrace of xenophobic anti-immigrant rhetoric will endure. Still, many will find something to celebrate with all four current Indian-American Democratic lawmakers in the US House of Representatives winning re-election along with a dozen politicians at the state level. On the other hand, social media platforms failed to stop a torrent of election misinformation in Spanish.
In other news….
他に知っておきたい事
- Ant Group（アント・グループ）のIPO（新規株式公開）は少なくとも6カ月遅れになる見込みだと報じられており、Airbnbは来週にもIPOを申請する予定。
- 任天堂、Sony、そしてAlibaba（アリババ、阿里巴巴）の3社が好調な決算を発表。しかし、Ant Groupの上場延期による影響への懸念から、中国のeコマース大手、Alibabaの株価は下落。
- TikTokは英国の議員にアルゴリズムをレビューしてもらい、親会社のByteDance（バイトダンス、北京字節跳動科技）は、1,800億ドル（約18兆6,348億円）の評価額で、20億ドル（約2,070億円）の資金調達を計画している。
- Reliance Retail（リライアンス・リテール）がサウジアラビアの政府系ファンドから13億ドル（約1,346億円）の投資を受け、インドのナレンドラ・モディ首相は世界の投資家に向けて自国をアピールした。
- インド政府が支援するワクチンは早ければ来年2月にも準備が整う可能性があり、新たな調査によると、インド人以上に接種の環境が整っている国民はいない。
Charting global remittances
コロナと世界の送金額
送金額の減少は、当初懸念されていたほど深刻ではなさそうです。世界銀行は4月、今年のサブサハラ・アフリカ（サハラ砂漠以南の地域）への送金額が23.1％減少すると予測していましたが、最新の推計では、2020年に9％、2021年に6％減少するとしています。
予想されている減少の多くが、世界的な移動制限によって、移民の移動率が低下していることに起因しています。しかし、それと同様に重要なのは、富裕国のアフリカ系移民が新型コロナウイルスの発生とその後のロックダウンによって、失職したり、給料がカットされたりすることで、母国へ送金する額が大幅に減少すると予想されていることです。
Kelp, we need somebody
昆布に習う
不確実性に耐えられないと感じる日には、謙虚で巨大な藻類である昆布を見習うのが賢明でしょう。昆布は、制御できない激流の中でしっかりと根を張り、そうすることで、他の生物が大きくなる生育環境まで生んでいます。
健康と科学のレポーターであるキャサリン・エレン・フォーリー記者が、米大統領選で先が見えないなか、昆布のようになることで、いかにして私たちが成功できるのかをこちらの記事（英語）で解説しています。
What India stands to gain
インドのチャンス
H-1Bビザの受給者の中で最大のグループであるインドからやってきた、高度な技術を持つ若い労働者たちが、アメリカンドリームを捨てて帰国しています。そして、彼らが米国で担っていた技術系の仕事も、彼らの後を追うかもしれません。
より制限された政策が実施されると、H-1Bビザの保持者の現在の仕事は、有能な人材を確保することのできる場所に移動することになるでしょう。このような移民の逆転現象が起きた場合、インドは得だけをすることになります。しかし、これによってインドが得られる利益の大きさは、帰国する専門家の流入にどれだけ対応できるかにかかっています。
詳しくは、H-1Bビザの現状についての今週の〈Field Guides〉をご覧ください（英語記事）。同Field Guidesの日本語サマリーも、Quartz Japanの週末ニュースレターで配信する予定です。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 5つの目を持つエビのような化石が中国で発見された。5億2,000万年前に生息していたKylinxia zhangiは、節足動物の進化の歴史における欠落部分を埋める「ミッシングリンク」とみられています。
- 日本ではオオカミロボットが動物の侵入を防いでいる。62体ものオオカミ型ロボット 「モンスターウルフ」が、シカやイノシシ、そして今ではクマを追い払うために利用されています。
- 社名を変更する前に、Google翻訳を使うことをお勧めします。Adani mining group（アダニ・マイニング・グループ）の新しい社名であるBravus（ブラバス）は、ラテン語で 「曲がった」 または 「傭兵」 を意味する言葉で、「勇敢」ではありません。
- ケンタッキー州のある町はイヌの町長しか選ばない。フレンチブルドッグのウィルバーが2020年の大会で優勝しました。
- 岩でできた惑星。具体的には、岩石だけでできているため、蒸発した鉱物が溶岩の海に流れ込みます。
【今日の夕方は…】
今日の夕方は「New Normal」。パンデミックの影響で、立ち直りが困難な映画業界。なかでも、映画館チェーン最大手のAMCは、崖っぷちに立たされています。今、映画館が新たに試みている新しい方法とは何なのでしょうか？
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