Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。ワクチンの話題で盛り上がっている一方、中国のTencentは教育分野に力を入れているようです。今日もDaily Briefから世界のニュースをチェックしましょう（英語版はこちら）。
- PfizerとBioNTechのワクチンは65歳以上に94％の有効性があることが新たなデータで示された。米製薬大手のPfizer（ファイザー）と独バイオ企業のBioNTech（ビオンテック）が共同開発するワクチンをめぐっては、先週発表された予備データで、COVID-19に対する有効性が90％を超えたとされていました。今週初めに、開発中のワクチンで94.5％の有効性が示されたと発表した米バイオ医薬ベンチャーのModerna（モデルナ）に加えて、PfizerとBioNTechは早急に規制当局の承認を申請する予定です。一方、中国のトップ候補の一つであるSinovac Biotech（シノバック・バイオテック、科興控股生物技術）のワクチンは、臨床試験の暫定結果によると、被験者に生成された抗体のレベルがCOVID-19からの回復者よりも低いことが分かりました。
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New data show the Pfizer/BioNTech vaccine has 94% efficacy for over 65s. Alongside US company Moderna, Pfizer and BioNTech will apply for regulatory approval as soon as possible. Meanwhile, Sinovac Biotech’s vaccine, one of China’s top contenders, produced lower levels of antibodies than in people who’ve recovered from Covid-19, preliminary results show. - 共和党議員たちは米国が単独で中国と対峙することを望んでいない。上院外交委員会は、公表した報告書の中で、アジアの大国にルールを守るよう圧力をかけるために、欧州や国連、その他の民主主義諸国とより緊密に連携するよう求めています。
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Republican lawmakers don’t want the US to go at China alone. In a Senate Foreign Relations Committee report, they called for a tighter partnership with Europe, the UN, and other democracies to put pressure on the Asian giant to play by the rules. - タイの国会は王制を維持することを投票で決めた。抗議運動が始まって以来最も激しい衝突が起きた後、国会議員たちは憲法の改正に向けた審議を行い、いくつかの変更には同意したものの、王室に関する条文の改正を可能とする憲法改正案は否決しました。
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Thailand’s parliament voted to preserve the monarchy. After some of the most violent clashes since the protest movement began, lawmakers rejected its demands to amend the Constitution to reduce the king’s powers, though they agreed to some changes. - インドはBoeingの737Maxの運航判断に時間をかける。計346人が死亡した2度の墜落事故の後、FAA（米連邦航空局）はBoeing（ボーイング）の737Max機の運航再開を承認しましたが、インド当局は状況を調査した上で判断するとしています。
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India will take its time on Boeing’s 737 Max. While the US’s Federal Aviation Administration cleared the plane to fly again after two fatal crashes that killed 346 people, Indian authorities say they will study the situation before making a decision. - 「TencentがUdemyに投資」と報道。ブルームバーグによると、中国の大手テック企業、Tencent（テンセント、騰訊）は米サンフランシスコを拠点とするオンライン教育スタートアップのUdemy（ユーデミー）を30億ドル（約3,100億円）以上と評価する資金調達ラウンドに参加したそうです。
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Tencent is reportedly investing in Udemy. The Chinese tech firm participated in a funding round that valued the San Francisco-based online education startup at more than $3 billion, Bloomberg reported.
Charting US food spending
米国人の「料理疲れ」
米国人は、家庭での料理に飽き飽きしています。今年初め、パンデミックの影響によるロックダウンで、消費者が買いだめに走ったことで食料品店での支出が急増しました。一方、米国国勢調査のデータによると、その後は食料品店での支出が数カ月に渡って減少し続け、その代わりにバーやレストランでの支出が増加しています。
また、「料理疲れ」になる人が増えているので、食料品店でのミールキットや惣菜の売上が大きく伸びています。
We’re obsessed with QR codes
やっとウケたQRコード
スマホでスキャンしてウェブサイトを表示させる、黒と白の四角い小さなパターンのQRコードは、欧米では10年にも渡って嘲笑の対象でした。しかし、パンデミックの影響で今、やっとQRコードの時代がやってきたのです。
QRコードは、レストランのメニューを見たり非接触での支払いができたり、さらには、COVID-19に感染していないことを証明するツールとしても使えます。もちろん、QRコードがデジタル決済のツールとして普及している中国などでは、それほど目新しいものではありません。〈Quartz Weekly Obsession〉（英語版）で、QRコードの歴史をスキャンしてみてください。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ニューヨークの有名なクリスマスツリー、今年は少し出来栄えが悪い感じに。ロックフェラーセンターに新たに設置されたスプルース（トウヒ）は、ソーシャルメディア上で批判されましたが、ツリーに隠れていたフクロウは人気を集めました。
- Deltaは、米国の関税を回避するための抜け穴を見つけた。Delta（デルタ航空）の新型エアバス機は、まず、アムステルダムや東京などの都市に向けて飛行します。
- マダガスカルは徐々に小さな島に分かれつつある。最新の研究によると、東アフリカ大地溝帯が島国にまで広がっていることが分かりました。
- インドを3,000キロ近くさまよったトラ。GPSで彼を追跡していた野生動物保護局の職員によって「Walker」（ウォーカー）と名付けられたトラは、最終的にマハーラーシュトラ州西部の保護区に定住しました。
- 若き日のバラク・オバマは、女の子の気を引くためにフーコーやマルクーゼを読んでいた。元米大統領は、新しい回顧録『約束の地』の中で、大学時代の思い出を語っています。
今日の夕方は…
毎週木曜夕方のニュースレター「Deep Dive」は、新トピック「あたらしい消費」をテーマにお届けします。今週は、「現代における“クール”（カッコよさ）」について考察します。今、人は何を買い、誰をフォローし、企業にはどのような振る舞いが求められるのでしょうか。