Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。1月もあっという間に終わってしまいますが、今日も世界から届いたニュースをチェックして1日をスタートしましょう（英語版はこちら）。
- オリンピックの開催予定はまだ生きている。今夏開催予定の東京五輪をめぐって再延期や中止の噂が出ているにもかかわらず、国際オリンピック委員会（IOC）のトーマス・バッハ会長は、IOCが五輪の「成功と安全な開催に向けてコミットしている」と強調しました。
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The Olympics are still on. Despite rumors to the contrary, the International Olympic Committee is “committed to the successful and safe” summer games in Tokyo. - FIIはポジティブな予測からスタート。サウジアラビアで27日、年次投資会議の「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ（FII）」が始まりました。ヘッジファンド大手、ブリッジウォーター・アソシエーツ（Bridgewater Associates）創業者のレイ・ダリオと、ブラックロック（BlackRock）CEOのラリー・フィンクは、集団免疫が獲得できるという大胆な予測をもとに、2021年は再び成長に向かうとの見通しを示しました。
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Future Investment Initiative started with a positive prediction. Bridgewater’s Ray Dialo and BlackRock’s Larry Fink predicted 2021 will see a return to growth, with a bold herd immunity prediction. - アントが方針転換を検討している。ジャック・マー率いるアリババ（Alibaba、阿里巴巴）傘下の金融会社、アント・グループ（Ant Group）は、中国政府の圧力を受けて、規制当局の監督下に置かれる金融持ち株会社への業態転換を計画しているようです。
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Ant announced its pivot plans. Jack Ma’s fintech juggernaut will respond to Chinese government pressure by becoming a holding company overseen by Beijing. - バイデンが気候変動関連の大統領令に署名した。ジョー・バイデン米大統領は、気候変動に対応するための複数の大統領令に署名。気候変動への対応を国家の安全保障上の課題と位置付け、連邦政府の管理地については、石油・ガス鉱区として新たに貸し出すのをやめます。
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Biden to sign climate change orders. President Joe Biden’s executive orders will establish climate change as a national security concern and cancel new oil and gas leases on public lands. - TikTokは、今後の禁止措置を前にインドのスタッフを削減している。中国系アプリの禁止措置を恒久化するというインド政府の方針に対して、中国は世界貿易機関（WTO）協定に違反すると主張していますが、インド当局はまだTikTok Indiaが復活するためのスケジュールを出していません。
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TikTok is downsizing its India staff ahead of an upcoming ban. China claims the ban will violate trade laws, while Indian officials have yet to give TikTok India a timeline on reinstatement. - ボーイング、歴史的に恐ろしい四半期に。新型機の受注が数十年ぶりの低水準にまで落ち込んだため、1株当たりの損失は予測を上回る13ドル（約1,350円）以上になりました。
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Boeing posted a historically terrible quarter. Its losses per share beat predictions by more than $13 as orders for new planes sunk to levels not seen in decades. - テスラは初の通期最終黒字を達成した。S&P500に参加してから初めてとなる米EVメーカー、テスラ（Tesla）の決算は、利益が予想を下回りましたが、アップル（Apple）は過去最高の利益を出した四半期となりました。
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Tesla recorded its first profitable year. The automaker’s first report since joining the S&P 500 still fell short on earnings, while Apple had its most profitable quarter ever.
👂 今週のDaily Briefでは、機械音声を使った英語の読み上げ音声をテスト配信します。毎日の英語学習などには、ぜひ、再生速度を調整する機能をご利用ください。
What to watch for
変わる映画祭
今日（28日）開幕するサンダンス映画祭は、初となるオンライン形式で実施されます。例年であれば、何千人もの映画評論家や映画会社の幹部、そして映画ファンが、次のオスカー受賞者候補を一目見ようと、雪深い米ユタ州パークシティーの映画館に詰めかける一大イベントですが、今年は家のソファーからの参加で手を打つことになりそうです。
しかしこれは、ハリウッドのニューノーマルに適合しようとする映画業界にとって、ふさわしい出発点とも言えるでしょう。映画配給は依然として収益性の高いビジネスですが、ほとんどのハリウッド企業にとってはもはや、ストリーミングや家庭でのエンターテイメント体験に焦点を当てた幅広い戦略の一部にすぎないのです。例えば、ワーナー・メディア（WarnerMedia）は、2021年に公開されるすべての映画を、劇場公開と同時に傘下のストリーミングサービス、HBO Maxで配信する予定です。これは、映画館が形式的には通常営業に戻ると予想される今年後半についても、同様です。
サンダンス映画祭は2022年には、再びリアル開催となる可能性が高いですが、ハリウッドがストリーミング中心の収益構造を目指す流れは続くでしょう。インディーズ映画を世界的なヒット作にするために毎年パークシティーに殺到していた買い手と売り手は今後も映画祭に参加するでしょうが、彼らが目指すゴールは、映画館の観客ではなく、ストリーミングサービスの会員の関心を引くことなのです。
Charting the Doomsday Clock
残り「100秒」のまま
原子力科学者会報 （Bulletin of the Atomic Scientists）は27日（水）、人類滅亡を午前0時に見立てた「終末時計」の残り時間を、昨年と同じく「100秒」にすると発表しました。
核兵器や気候変動のような脅威についてのコメントが一般的ですが、病気が要因になることはほとんどありませんでした。原子力科学者会報は、今年、COVID-19が「人類を消滅させることはないだろう」（知ってよかった）が、「パンデミックは歴史的な警鐘として機能している」と述べています。しかし、2020年に起こったこの悲惨な状況は、2021年の時計の位置には結果的に何の影響も与えませんでした。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 彼らはフィラデルフィアのワクチン管理を任されていた。ワクチン接種のためのクリニック運営を許可されていたフィリー・ファイティング・コビッド（Philly Fighting Covid）は2週間後、当局から関係を断たれました。
- イエローストーンで最高齢のハイイログマはミレニアル世代。34歳のオスは、すでに安楽死させられました。
- 結果、多少の不正確さはあっても構わない。中国では、新しくコロナウイルスの検査として、肛門から綿棒で検体採取をする方法が導入されています。
- ウォルマートがロボットを送り込む。従業員はこれまで通り青果物やシーフードをピックアップし、ロボットは箱詰めされた商品を回収します。
- 狼月（ウルフムーン）を見よ。今年最初の満月は、いつもよりも多くの遠吠えをもたらすと考えられていました。
【今日の夕方は…】
毎週木曜夕方の「Deep Dive」のテーマは、「あたらしい消費のかたち」。コロナ禍で拡大する「クルマ」の利用ですが、その空間は今、マインドフルネスとしての使い方へとシフトし始めています。クルマメーカーが戦略として考えていること、そして動き出す理由とは？
🎧 月2回配信のPodcast。最新回では、生物学の民主化をテーマに研究を続ける「ワイルドサイエンティスト」、片野晃輔さんを迎えたトークをお届け。Apple｜Spotify
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