Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も「世界でいま起きていること」をチェックしましょう（英語版はこちら）。
- S&P500指数が初の4,000台。米国の取引所は、1日、ジョー・バイデン大統領の2兆ドル（約220兆円）規模のインフラ投資計画と景気回復に対する投資家の楽観論に支えられ、記録的な高値をつけました。
The S&P 500 closed above 4,000. The US exchange hit a record high yesterday, buoyed by president Joe Biden’s $2 trillion infrastructure plan and investor optimism about the economic recovery. - 中国の電気自動車メーカー2社の出荷台数は、前四半期に400%以上増加した。しかし、ニーオ（NIO、上海蔚来汽車）とシャオペン（Xpeng、小鵬汽車）が中国でテスラ（Tesla）に追いつくまでには、まだ長い道のりがあります。
Deliveries of two Chinese electric vehicle makers increased more than 400% last quarter. But NIO and Xpeng still have a long way to go to catch up with Tesla in the country. - 英国の反トラスト規制当局は、フェイスブックのGiphy買収に関する調査を強化した。先週発表された最初の調査結果を受けて、英国の競争市場庁（CMA）は、この取引に関する詳細な「第2段階」の調査を開始すると発表しました。
UK antitrust regulators stepped up scrutiny of Facebook’s Giphy acquisition. Following the findings of an initial inquiry released last week, the Competition and Markets Authority said it will open an in-depth, “second-phase” investigation into the deal. - 黒人の顧問が英国政府のポストを辞めた。サミュエル・カスム（Samuel Kasumu）の辞任は、「英国には制度上の人種差別はない」とする内容で物議を醸した報告書が公表された翌日に判明しましたが、政府は関連性を否定しています。一方、ロンドンの警察官がネオナチグループに所属していたとして、有罪と判断されました。
A Black adviser quit his UK government post. Samuel Kasumu’s resignation comes the day after the release of a controversial official report claiming the UK is free of institutional racism, though the government denied any connection. Meanwhile, a London police officer was convicted of belonging to a neo-Nazi group. - OPECプラスは今後3カ月間の増産に合意した。石油輸出国機構（OPEC）加盟国とロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスは、原油協調減産の規模を縮小することで合意しました。これは、より慎重なアプローチを提唱していたロシアとサウジアラビアが譲歩したことによるものです。
OPEC+ agreed to increase production over the next three months. The deal is a compromise between Russia and Saudi Arabia, which had advocated a more cautious approach. - ファイザーとビオンテックのワクチン、接種6カ月後でも91%の有効性を確認。米ファイザー（Pfizer）と独ビオンテック（BioNTech）は、南アフリカで最初に確認された変異種に対しても効果があるとしています。
The Pfizer-BioNTech jab is still 91% effective six months after vaccination. The companies also said it works well against the variant first seen in South Africa. - アウンサンスーチーはミャンマーの国家機密法違反容疑で訴追された。これは、失脚した指導者に対する国軍側の訴追容疑の中でも、最も重いものです。
Aung San Suu Kyi was charged with breaking Myanmar’s official secrets law. It’s the most serious charge the junta has leveled against the overthrown leader.
👂今週のDaily Briefでは、皆さんの英語学習にも役立てていただけるよう、Quartzの米国メンバーによる生の音声での英語での読み上げ音声を配信しています。
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お知らせ
Quartzでは、毎日のニュースレターを教材として活用するシャドーイングのサービスを実験的にスタートします。今回は、テストトライアルのため限定5名のみ（先着）へのご提供。サービス開始は4月7日（水）です。詳細はこちらより。
What to watch for
ロックダウン下の復活祭
ハッピーイースター！…とお祝いしたいところですが、もしあなたの住む国がコロナウイルスの第3波、第4波の渦中ならば、お祝いムードではないかもしれません。ヨーロッパの多くの国では新しい規制が行われています。
- 🇫🇷 フランスでは、学校や日常生活に不可欠ではない店舗は少なくとも3週間閉鎖され、正当な理由なく自宅から10キロメートル以上離れた場所へ移動することは禁止されています。
- 🇮🇹 イタリアは、4日のイースター前後は全国的なロックダウンを実施し、それ以外の期間も、国の半分以上の地域で、店舗やレストラン、学校などが閉鎖されます。
- 🇩🇪 ドイツは、イースター期間中により厳しいロックダウンを行うという方針を撤回しましたが、アンゲラ・メルケル首相は、特に1～2月にかけて英国で流行した変異株の蔓延を懸念し、ロックダウンを18日まで延長しました。
このような制限には経済的コストがかかりますが、Quartzがお届けする「Coronavirus living briefing」（英語版）では、世界経済のさまざまな分野への影響を把握することができます。
Charting India’s Achilles’ heel
「割引好き」の落とし穴
世界で最も急速に成長しているテックハブであるインドは、より厳格なデジタルセキュリティ対策を必要としています。調査によると、都市部に住むインド人の半数は、割引コードがなければオンラインでの買い物をしません。このように、ディスカウントショッピングを好む傾向があるため、ユーザーは悪質な業者に狙われやすいのです。
VPNプロバイダーのNordVPNが実施した調査では、デジタル習慣やプライバシー意識、リスク許容度などを評価する「ナショナル・プライバシー・テスト」で、インドは21カ国中19位でした。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 男性が食料品店から戻ってくると、車の中に1万5,000匹のハチがいた。彼は運転を始めるまで、後部座席のハチの大群に気付いていませんでした。
- 戦時中のヘルメットから100年前のチョコレートが見つかった。ボーア戦争中の士気を高めるためにビクトリア女王が依頼したおいしいごちそうは、キャドバリー（Cadbury）などが作ったものです。
- 新たに発見されたコインが、17世紀の謎を解明するかもしれない。海賊として知られるヘンリー・エイブリー（Captain Henry Every）は、1695年にイスラム教徒の巡礼者らが乗った船を奪った後、姿を消しました。
- Llukalkan aliocranianusを紹介しよう。正式名称は呼びにくいかもしれませんが、8,000万年前に現在のアルゼンチン周辺を歩き回っていた体長16フィート（約4.8メートル）の二足歩行肉食動物は、「恐怖をもたらすもの」としても知られています。
- 7,000万ドル（約77.4億円）を荒稼ぎしたゲーム不正組織、ついにゲームオーバーに。中国江蘇省昆山市に住む10人の容疑者は、チートを開発し、最大で月額200ドルもの利用料を請求したとして、摘発されました。
【今日の夕方は…】
パンデミックが始まってから1年、学校へ通う子どもたちの生活様式はがらりと変わりました。孤独や不安ともたたかう彼らにとっての「居場所」は、どこにあるべきなのでしょうか？
🎧 Podcastでは月2回、新エピソードを配信しています。最新回では、4月9日（金）配信予定の海外インタビュー直後の編集部員を迎え、その冷めやらぬ興奮をお届けしています。Apple｜Spotify
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