Daily Brief：世界のインフレ化？

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今朝も世界で起こっていることをまとめてお届けします。

1. ファイザー、COVID-19の飲み薬のライセンスを共有へ。この協定により、貧しい国でも後発薬を作ることができるようになります。また、米ファイザー（Pfizer）は米食品医薬品局（FDA）に、この飲み薬の緊急使用許可の承認を申請しました。
   Pfizer will share the license for its covid-19 pill. The agreement will allow poor countries to make the drug. Pfizer has also asked the US for emergency use authorization for the pill.
2. ドイツでは、ロシアのガスパイプラインに新たな問題が発生した。ロシアからドイツに天然ガスを供給するパイプライン「ノルドストリーム2」（Nord Stream 2）をめぐり、ドイツの規制当局は、スイスにある事業主体が操業許可を得るためには、ドイツに設置された子会社が要件を満たす必要があると述べました。このニュースを受けて、欧州のガス価格は11％近く上昇しました。
   Germany introduced a new wrinkle for a Russian gas pipeline. The country’s regulator said the Nord Stream 2’s Swiss owners must form a German subsidiary to get an operating license. European gas prices shot up nearly 11% on the news.
3. 米国と中国は、ジャーナリストが活動しやすくする。中国メディアによると、両国は報道関係者ビザの規制を緩和することで合意したそうです。一方、習近平国家主席の「歴史的」地位を示す文書の全文が公開されたことで、習の長期政権がほぼ確定しました。
   The US and China will make it easier on journalists. Chinese media said the two countries agreed to loosen visa restrictions. Meanwhile, Xi Jinping’s job-for-life is pretty much confirmed with the publication of the full text of a document underlining his “historical” status.
4. インフレはウォルマートにとって追い風。物価の上昇に伴い、買い物客はより安価な食料品やその他の必需品を求めて、米小売大手のウォルマート（Walmart）を利用するようになり、同社の最新の決算は、アナリストの予想を上回る結果となりました。
   Inflation has been good for Walmart. Shoppers have turned to the US-based retailer for lower cost groceries and other essentials as prices have gone up, helping Walmart to beat analysts’ expectations in its latest earnings report.
5. ミャンマー国軍は、アウンサンスーチーに対する容疑に選挙不正を追加した。国軍が訴追した16人の中には、追放された大統領と首都ネピドーの評議会議長も含まれています。
   Myanmar added election fraud to the list of charges against Aung San Suu Kyi. The country’s ousted president and the capital city’s mayor were also among the 16 people the junta charged with the crime.
6. ポーランドの治安部隊が、難民に放水銃や催涙ガスを使用。ベラルーシから国境を越えようとした移民たちは、治安部隊に石を投げつけたと伝えられています。これとは別に、アルメニアとアゼルバイジャンの国境での衝突で1人が死亡したことを受け、ロシアが停戦を仲介しました。
   Polish guards used a water cannon and tear gas against refugees. Migrants attempting to cross the border from Belarus had reportedly thrown stones at security forces. Separately, Russia mediated a ceasefire between Armenia and Azerbaijan after clashes at their border killed one.

👂 Daily Briefを英語音声でも。上のボタンからどうぞ！ 英語学習に役立つとの声を多数いただいています。

What to watch for

世界がインフレに？

インフレが世界的な現象となっています。これは、長引くパンデミックによりサプライチェーンが寸断され、商品の価格が上昇しているためです。水曜日（17日）には、ユーロ圏、英国、カナダがそれぞれ消費者物価指数を発表します。

この3つの地域の物価は、いずれも活発に上昇しています。一方で、10月の米消費者物価指数の年率6.2％という上昇幅を上回ることはないでしょう。

中央銀行には利上げの圧力がかかっています。市場では、3地域の中で最初に行動を起こすのはイングランド銀行だと予想されています。しかし、これまでのところ、欧州中央銀行（ECB）総裁のクリスティーヌ・ラガルドは、2022年の利上げはないと発言しています。また、カナダ銀行総裁のティフ・マックレム（Tiff Macklem）は、インフレは一過性のものだと述べています。

Coming to a US road: Teen truckers

未成年トラック運転手

米国のトラックドライバー不足は、主に運送業に対するリテンション率の低さに起因していますが、これに救いの手が差し伸べられました。11月15日にジョー・バイデン米大統領が署名したインフラ投資法には、トラック運送会社が18歳からドライバーを雇用することを可能にする見習いプログラムが含まれています。

• 21：これまで、トラック運転が可能とされていた最低年齢
• 2万5,000：1年間に認定可能な若年ドライバーの数
• 240：年上のドライバーの監督下で運転するよう求められている時間
• 83%：運転可能年齢の引き下げを望まないトラックドライバーの割合

世界的なサプライチェーン危機のさなかに、荷物でごった返している港から商品を運び出すのに十分なドライバーがいないという状況下で、米国のトラック運転手不足は特に懸念材料となっていました。トラック業界が勝利を収めたとはいえ、どれだけの経験豊富なドライバーが見習いを雇いたいと思うか、また交通安全にどのような影響を与えるかは分かっていません。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. ロードランナーが米ネバダ州からメイン州までヒッチハイク。砂漠の鳥であるロードランナーは、移動中のバンに飛び乗って4日間の旅をしました。
2. 迷子のテディベアが1年ぶりに家に帰ってきた。米モンタナ州のグレイシャー国立公園を訪れた際、うっかり置き忘れられた大切なぬいぐるみは、パークレンジャーによって保管されていました。
3. 日本語の起源は中国。新しい研究によると、日本語のルーツは約9,000年前の中国東北部にあり、約3,000年前に農業者がその言葉を日本に持ち込んだとされています。
4. HIVの自然治癒に成功した2人目の人類。この女性は感染症の治療を一切受けていなかったので、他の患者への治療法が見つかるかもしれないという希望を与えています。
5. その存在が仮定されていた鉱物が、ダイヤモンドの中に閉じ込められていることが分かった。これまで発見されたことのなかった希少な鉱物デイブマオイト（Davemaoite）は、地球の奥深くの高圧環境でのみ形成されます。

🎧 『Off Topic』とのコラボレーションで実施してきたウェビナーシリーズ。いよいよ最終回となる第4弾は、11月25日（木）20:00〜21:30に開催する予定です。参加申込みはこちらからどうぞ！。

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