Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。本日も世界で今起きていることをお届けします。
- アウンサンスーチーは一部恩赦を与えられた。ミャンマーの元国家顧問は、権力を握るミャンマー国軍のリーダーにより、禁錮4年の刑期が2年に減刑されました。一方、ミャンマーで人権侵害を受けた被害者であるロヒンギャが、ヘイトスピーチの拡散を許したとして、フェイスブックを提訴しました。
Aung San Suu Kyi was partially pardoned. Myanmar’s former state counselor had her four-year sentence reduced to two by the leader of the ruling military. Meanwhile, victims of human rights abuses in the country sued Facebook for allegedly allowing hate speech to spread. - 米国政府は、北京オリンピックを外交ボイコットする。2022年の冬季大会には外交使節団を派遣しませんが、現時点では、選手は参加します。
The US government will boycott the Beijing Olympics. It won’t be sending officials to the 2022 Winter Games, though athletes, as of now, will still attend. - ウラジーミル・プーチンとジョー・バイデンは、ウクライナについて話し合う。ロシア大統領がインドとの武器協定を結んだことを受けて、米大統領は、プーチンのいかなる侵略計画にも強く反対するとみられます。
Vladimir Putin and Joe Biden will talk about Ukraine. On the heels of the Russian president’s arms agreements with India, the US leader is expected to strongly oppose any plans Putin may have to invade. - テスラは、規制当局による調査のニュースの後、スピードを取り戻した。ソーラーパネルに欠陥があるとする内部告発に基づく米証券取引委員会（SEC）の調査で、テスラ（Tesla）の株価は一時6％以上も下落しました。
Tesla regained speed after news of a regulatory probe. The US Securities and Exchange Commission’s investigation into defective solar panels briefly pushed the automaker’s stock down by over 6%. - ニューヨーク市は、全米初となる民間企業へのワクチン接種義務付けを発表。この新しいルールをどう実施するのか、詳細はまだはっきりしていません。新ルールは、新しい市長を迎える数日前から適用されます。
New York City announced the first private-sector vaccination mandate in the US. Details are hazy around the law’s implementation, which goes into effect days before the city has a new mayor. - バズフィードのIPOは、メディア企業によるSPAC上場への自信を揺るがした。米ニュースサイト、バズフィード（BuzzFeed）のナスダック上場後に、株価は17％も下落しました。
BuzzFeed’s IPO shook confidence in media companies’ mergers with SPACs. Shares sank as much as 17% at its Nasdaq debut. - ユーロが一新される。より親しみやすいものにするために、EUの中央銀行は一般市民の意見を聞きながら、2024年までに新しい紙幣のデザインを決定します。
The euro is getting a facelift. In a push to become more relatable, the EU’s central bank, with input from the public, will choose a new banknote design by 2024.
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What to watch for
米中の貿易収支
米国勢調査局と経済分析局は本日（7日）、10月の米国の輸出入について最新データを発表します。同時に、中国でも、税関総署が同様のデータ（11月分）を発表します。
パンデミックの影響で、米国の消費者需要がサービスからモノへとシフトしたことで、米国が長年抱える対中貿易の赤字幅が拡大しています。エコノミストらによると、米国の全世界に対する貿易赤字の額は9月にピークに達したとみられています。速報値によると、10月の米国の輸出は、食品、自動車、その他の商品で増加しています。同じ月に、中国の貿易黒字額は過去最高を記録しています。
発表を前に、いくつかの重要な数字をまとめてみました。
- 米国の9月の貿易収支：−809億ドル（約9.2兆円）
- 中国の10月の貿易収支 ：+845億ドル（約9.6兆円）
- 米国の9月の商品収支赤字：−982億ドル（約11兆円）
If inflation isn’t transitory, what is it?
「一過性」の代わりに…
米連邦準備制度理事会（FRB）の高官はこれまで、物価上昇を一過性のインフレのパターンの一部と表現してきた。しかし、11月30日、パウエル議長は「一過性の」という言葉をやめ、より明確な形容詞に変えたいと述べました。
FRBと欧州中央銀行の元エコノミストであるリカルド・トレジによると、「一過性」という言葉の最大の問題点は、「それがどれだけ持続するのかが伝わらないこと」だといいます。
代わりに、パウエルは以下のような形容詞を使いたがるかもしれません。
- Not chronic（慢性的ではない）：インフレが構造的なものではなく、長期的には続かないことを意味します。
- al ratito：スペイン語で「少しの間」という意味ですが、厳密には無限をも意味し得ます。
- vorübergehend：これはドイツ語で「行き過ぎた」という意味ですが、短いというニュアンスもあり、厳密ではありません。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ニューヨークで、クリームチーズが不足している。ベーグルが乾ききるまで残り数日しかありません。
- マイケル・シーンが「非営利」の俳優になった。この英国のスターは、もう富を蓄積することに疲れたとのことです。
- イタリア人男性が、偽物の腕にワクチンを打とうとした。保健所の職員は気分を害したものの、騙されることはありませんでした。
- 20万年前の手形の芸術的意図について論争が起きています。今から20万年後、未来の研究者たちは、今の我々についてどんな指摘をするのでしょうか？
- 日本のウイスキーには、独自のシグネチャーがある。レシピはシンプルですが、世界経済における「ジャパニーズ・ウイスキー」の位置づけは複雑です。日本ウィスキーでのハイボールの作り方も含め、Quartz Obsessionポッドキャストの最新エピソードでご紹介します。
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