Daily Brief：ウクライナ危機、米国が動いた

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。本日も世界で起きていることをまとめてお届けします。

1. 米国は東欧に3,000人規模の軍隊を派遣する。ロシアのウクライナ侵攻に備えて、NATO同盟国への援軍として米軍がポーランドやルーマニアに派兵されることになります。これとは別に、米軍はCOVID-19のワクチンを接種していない兵士の除隊処分を進めています。
   The US is sending 3,000 troops to Eastern Europe. US service members will go to Poland and Romania as reinforcements for NATO allies in any threat of Russia invading Ukraine. Separately, the US army has started discharging soldiers who aren’t vaccinated against covid-19.
2. EUは、原子力エネルギーと天然ガスを「持続可能」とカウントしたい。EUの政策執行機関である欧州委員会の関係者は、厳しい条件を満たせば、原子力や天然ガスを「サステイナブル」なエネルギーと分類することができると述べました。「サステイナブル」と分類されれば、より投資などを呼び込みやすくなりますが、多くの加盟国はこの動きに難色を示しています。
   The EU wants to count nuclear energy and natural gas as sustainable. Commission officials said there are strict limits on what qualifies as “sustainable,” but many bloc members balked at the move.
3. 香港と東京でCOVID感染者が増加。香港では追跡不可能な症例が増え、東京では初めて1日2万人の感染が確認されました。一方、ドイツでは大規模なイベントの制限を解除し、トンガでは初の市中感染が確認されたことを受けてロックダウンしています。
   Covid cases are up in Hong Kong and Tokyo. Hong Kong is seeing more untraceable cases, while Tokyo recorded 20,000 daily infections for the first time. Meanwhile, Germany is lifting limits on large events, and Tonga has locked down after recording its first cases.
4. インドが米国のハイテク大手を非難した。ロイター通信によると、インド政府は、グーグル、ツイッター、フェイスブックが、それぞれのプラットフォームでフェイクニュースを規制するために十分な対策を講じていないと指摘しました。
   India called out US tech giants. The Indian government said Google, Twitter, and Facebook aren’t doing enough to moderate fake news on their platforms, according to Reuters.
5. フェイスブックの最新決算はがっかりな内容だった。この業績悪化により、メタ（旧フェイスブック）の株価は昨日（2日）の時間外取引で18％以上急落しました。
   Facebook’s latest earnings disappointed. The company’s stock plunged more than 18% in after-hours trading yesterday because of the weaker results.
6. 北京の雪は、どれも本物ではない。100％フェイクに頼る冬季オリンピックは、五輪史上初めてです。
   None of Beijing’s snow will be real. It’s the first Winter Olympics to rely 100% on the fake stuff.

What to watch for

ゲーム大手の決算発表

ゲーム会社大手のアクティビジョン・ブリザード（Activision Blizzard）と任天堂の決算発表が本日（3日）行われます。ゲーム業界をめぐっては、マイクロソフトとソニーが数十億ドル規模の巨額買収を発表したばかり。マイクロソフトによる買収を控えているため、アクティビジョン・ブリザードはカンファレンスコールを行いませんが、687億ドル（約7.86兆円）という売却額が2021年の業績に見合うかを比較するため、その数字は注目を集めるでしょう。

世界的なチップ不足がゲーム機「Switch」の販売に影響を与え続けていて、さらに、パンデミックで人気となった『あつまれ どうぶつの森』の販売にも影響が出ているため、任天堂のストーリーはもう少し不透明なものとなっています。『あつまれ どうぶつの森』は一種の「ミニメタバース」と言えるかもしれませんが、任天堂が考えるメタバースは何なのか、というのは大きな疑問の一つです。前回の投資家向け説明会では言及されませんでしたが、大手ゲームスタジオが次々と統合され、メタバース計画が活発化するなか、市場は、任天堂がバーチャル業界参入を計画していることを示す情報を求めています。

Washington Commanders rebrand

チーム改名は成功？

人種差別的な意味合いをもつと批判されていた、NFLのフットボールチーム「ワシントン・レッドスキンズ」の新名称が、「ワシントン・コマンダーズ」に決定しました。ブランドアナリストによると、縮小するファン層を取り返すことができれば、ブランド再構築はコストに見合うものになるそうです。

ブランド再構築によって、新しいグッズやライセンス契約から利益を得るチャンスがあるのは確かですが、チームはまずは、新名称に対する懐疑的な視線を克服する必要があるでしょう。

• 1,000万ドル（約11.4億円）：スポーツチームがチーム名を変更する際に、グッズ、ユニフォーム、スタジアムの看板など、あらゆるものを変更する際の費用の目安
• 19%：2020年以降のワシントンのホームゲームの観客数の減少率
• 26位：NFL32チーム中、試合の観客動員数やソーシャルメディアのフォロワー数などの指標を用いた、ワシントンのファン層の順位

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. EVに電気は必要？ 米ミシガン州に計画されている、走行中にワイヤレス充電できる道路をドライブしてみましょう。
2. CAR-T細胞療法が効いている。この治療法で、特定の血液がんが治りました。
3. COVID-19検査の偽サイトに注意。すでにストレスなのに、詐欺によってさらにストレスを感じてしまいます。
4. インドの北京オリンピック代表選手は1人だけ。スキー選手のアリフ・カーン（Arif Khan）がメダルを獲得すれば、冬季オリンピックではインド初の快挙となります。
5. 最初のパファージャケットは、フォーマルなボールガウンの上着だった。それとも、エベレスト登山のためのジャケットだったのでしょうか？ 「Quartz Obsession」ポッドキャスト（英語）のセカンドシーズンのエピソード1でご確認ください。

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