Daily Brief：ロシアのガス代はビットコインで

Daily Brief

世界で今起きている事

おはようございます。今週もお疲れさまでした！ 今日の「世界で今起きている事」をお伝えします。

1. NATOは東欧防衛を強化したい。北大西洋条約機構（NATO）首脳は、ウクライナにさらに軍事物資を送ることを協議しています。ジョー・バイデン米大統領はまた、ロシアが化学兵器を使用した場合、「米国は対応する」と述べ、ロシアをG20から除外するよう呼びかけました。
   NATO wants to strengthen eastern forces. Leaders are in discussion to send Ukraine more military supplies. President Joe Biden also said the US will respond if Russia uses chemical weapons, and called for the country’s removal from G20.
2. 米国とその同盟国が新たな制裁を発表した。最新の制裁の対象となったのは、ロシアの防衛関連企業、議員、そして、最大手銀行であるズベルバンク（Sberbank）のCEOなどです。
   The US and its allies announced new sanctions. The latest round was imposed on Russian defense companies, parliament, and the chief executive of the country’s largest bank. 
3. ロシア、ガス代の「ビットコイン払い」を受け入れへ。ただし、ロシアから購入したガスの代金をビットコインで支払えるのは、ロシアが「友好国」とみなした国に限られます。
   Russia is open to accepting bitcoin for gas. But the terms will depend on the foreign country’s relations status with Russia.
4. SBGは、アームの600億ドル（約7.3兆円）規模のIPOを目指している。すでに頓挫した、英半導体設計大手、アーム（Arm）を米半導体大手のエヌビディア（Nvidia）に売却する計画は、発表時点での買収額が400億ドル（約4.8兆円）規模でした。ソフトバンクグループ（SBG）は、IPOにそれ以上の価値があることを投資家に納得させようとしています。
   SoftBank is looking for a $60 billion Arm IPO. The valuation will mean convincing investors it’s worth more than the $40 billion that semiconductor peer Nvidia offered.
5. シンガポールはCOVID規制を緩和する。3月29日から屋外でのマスク着用義務がなくなるほか、4月1日からは、ワクチン接種済みの旅行者は到着時の検査が不要になります。
   Singapore will ease covid measures. Starting March 29, outdoor mask mandates will be dropped and vaccinated travelers will not be tested upon arrival.
6. 東芝の将来は不透明だ。株主は、東芝の事業を2分割する提案を否決し、出資受け入れを積極的に検討するよう求める株主提案も否決されました。
   Toshiba’s future is uncertain. Shareholders voted down a proposal to split the company, while a competing plan to solicit buyout offers, suggested by activist shareholders, also failed.
7. 北朝鮮が長距離ミサイルの発射実験を実施した。大陸間弾道ミサイル（ICBM）の発射は2017年以来とみられます。
   North Korea tested a long-range missile. It’s likely its first intercontinental ballistic missile launch since 2017.

What to watch for

オスカー像は誰の手に

27日午後8時（米国東部時間）から、アカデミー賞の授賞式が開催されます。パンデミックの勢いと反比例するように映画興行が復活するなか（いまのところは）、年に一度の祭典の「復活」を期待する声もみられます。というのも、2015年以降、アカデミー賞の視聴率はほぼ毎年下がっており、昨年にいたっては前年比で60％近くも落ち込んでいるのです。

不人気の要因として、受賞を左右するアカデミー投票者と映画ファンそれぞれの意向との間に断絶があることや、あるいは多様性の欠如を指摘する声もあります。そんななかで、今回のアカデミー賞では、ファンに寄り添うための最新の試みがなされます。自分のイチオシ作品を投票し、賞の対象とする「ファン・フェイバリット」部門の新設です。

現在のところ、有力な得票作品として挙がっているのは『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』のような興行成績のよい作品、ではなく一般的な評価の低い『シンデレラ』ですが……、もし投票結果が興行的な人気作品と一致しなければ、アカデミーの人びとへの働きかけは裏目に出ることになるでしょう。

The reality of gas in rubles

ルーブル建てガスの現実

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、輸出する天然ガスの代金支払いについて、ビットコインを使うことを検討しているだけでなく、米国や英国、EU加盟国など「敵対的」と見なす国々に対して、ルーブルで支払うよう求める方針を示しています。

この要求は単なる挑発ではなく、西側諸国による経済制裁の効果を弱めるための戦略だといえるでしょう。同時に、この動きは、ドルやユーロといった主要通貨による覇権に抗う国々がみせている試みのひとつともいえます。

• 48：プーチンが「敵対的」とみなし、ガス代をルーブルで支払うことを求める国の数
• 690億ドル：上記の国が昨年、ロシアの国営企業ガスプロム（Gazprom）からガスを購入するために支払った代金
• 6～7兆ルーブル：上記の支払いのために調達する必要があるルーブル
• 7%：プーチン大統領が「ガスにルーブルを使うべきだ」と発言した直後の、ルーブルの対ドル相場の上昇率

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. ペプシ（Pepsi）とアイホップ（iHop）がメープルシロップ味の限定コーラを発売。マシュマロのピープス（Peeps）やスナック菓子のクラッカー・ジャック（Cracker Jack）に続く、ペプシの最新コラボです。
2. GIFの生みの親が死去した。現在ではミームの代名詞として知られるGIFですが、スティーブ・ウィルハイト（Stephen Wilhite）はインターネットの速度が非常に遅かった1980年代に、高解像度のカラーグラフィックスを配信する方法としてGIFを開発しました。
3. ロレックスの希少価値がさらに高まっている。あらゆるエンタメ、旅行がパンデミックの打撃を受ける一方で、人びとは代わりにいいモノを所有することに目覚めたようです。
4. フォント・ファッションウィークをお見逃しなく。4月4日から始まるこのオンラインイベントでは、最も評価の高い書体デザイナーやメーカーからリリースされた14の新しい書体が紹介される予定です。

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