また、若年労働者がこれらの産業で働く可能性が高いことも示唆されています。上記の5つの産業のいずれかに従事している労働者のうち、18~29歳が20%以上を占めるのに対し、40代は12%未満です。レジャー産業においては、労働者の実に5分の2以上が18〜29歳なのです。

男女比でみると、女性よりも男性の方がリスクの高い職種に就く可能性がわずかに高く、15%対13.2%という比率です。これは、運輸業で働く労働者の77%が男性であることに起因します。特に黒人男性に多い仕事で、黒人以外の男性の2倍の確率で、この業界で働いているのです。

米国はマイノリティを救えるのか

有色人種の人々は、2009年のリーマンショックの際にも不釣り合いなまでに苦しめられました。データによれば、今回の不況もまた、今後数カ月の間、彼ら労働者とその家族にとって苛烈な重荷となる可能性が高まっています。

現在、米国の議員は、ウイルスの拡散によって停止した経済を復活させるための、救済策を議論しています。

歴史から学び、アメリカ社会で最も立場の弱い人々が取り残されていないようにするチャンスはまだ残されているのです。

(Text by Dan Kopf & John Detrixhe, Translation by Yusuke Konishi)


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