Christmas Brief:イタリアもGAFA税へ

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What to watch for today

世界で今日起きること

Quartz読者の皆さん、メリークリスマス!本日も、次世代のビジネスリーダーが「今知るべき」グローバルニュースをお届けします。

A man dressed as Santa Claus wades through floodwater in St. Mark’s Square during high tide in Venice, Italy, December 23, 2019. REUTERS/Manuel Silvestri TPX IMAGES OF THE DAY – RC2Z0E9KI96H
A man dressed as Santa Claus wades through floodwater in St. Mark’s Square during high tide in Venice, Italy, December 23, 2019. REUTERS/Manuel Silvestri TPX IMAGES OF THE DAY – RC2Z0E9KI96H
  1. ノートルダム大聖堂でミサ開かれず。パリの観光名所であるこの大聖堂で、クリスマス礼拝が行われないのは2世紀以上ぶりになります。 4月に発生した大規模な火災によって、閉鎖が続いているためです。一方、クリスマスのミサを早めて実施した香港では、イブの日もデモと警察の衝突が起き、ホストたちがAirbnbの料金を下げるなどの対応も。
  2. イタリアもGAFA税も導入へ。今年7月に、巨大テック企業に対するデジタル課税を決めたフランスに続く動きで、イタリア議会は今週法案を可決し、1月1日に発効する予定です。グーグルやフェイスブックに対する欧州の厳しい対応は、アメリカとの貿易関係の緊張をまた一段と高めそうです。
  3. 米国は金正恩からの「クリスマスプレゼント」を追跡。北朝鮮は今月、どのようなプレゼントになるかは米国の対応次第だと警告。孤立した国でも、クリスマス休暇中に軍事テストを世界に贈ることができるという懸念を提起しました。

【今日の夕方は…】

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今日12月25日のPMメールは、「Africa Rising(沸騰するアフリカ)」です。実は、アジアに次いで、世界で2番目に観光産業が伸びているのがアフリカです。中東ドバイを上回るその劇的な成長の軌跡をQuartzがレポートします。

WHILE YOU WERE SLEEPING

あなたの就寝中に

  1. Uber創業者が取締役退任へ。米配車大手のウーバー・テクノロジーズは、創業者で前CEO(最高経営責任者)のトラビス・カラニック氏が、年末までに取締役を退任すると発表しました。2017年にCEOを退任していましたが、今回、全ての保有株を売却。新たに創業した「クラウドキッチン」などの経営に専念するとのこと。
  2. 米アクティビストの利益率、過去6年で最高。企業に経営改革を求めるアクティビスト(物言う株主)の今年の利益率は、11月末までに平均13.09%に達しました。中でも、ウィリアム・アックマン氏などが高い利益率をあげ、2020年はさらに高いパフォーマンスが期待されています。
  3. WeWorkの創業者がさらに数億ドルを手にできた。英フィナンシャル・タイムズの調査報道によると、経営再建中のWeWorkの共同創業者であるアダム・ニューマンは、約16億ドル(約1800億円)を手にして会社を去りましたが、10月に会社と大株主との合意の下でさらに数億ドルを手にできた可能性があります。
  4. イラクの選挙が少し公平に。国会は、有権者が券で投票する代わりに、投票で個々の候補者を選ぶことを許可する新しい法律を承認しました。政府への抗議者たちは、一歩の前進だとしていますが、エリートの支配層を根こそぎにするためには、さらに進める必要があるとしています。
  5. インドが史上初の防衛長官を創設。すべての軍事支部を統括する唯一の窓口になるこのポジションを誰が最初に務めるかはまだ明らかになってはいませんが、ビピンラワット将軍が最有力であると噂されています。

 

Matters of debate

世界のトリビア

  1. スターウォーズが同性のキスシーンをカット。米ディズニーが、シリーズ最新作「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のシンガポール公開版から、女性同士がキスするシーンを削除しました。シンガポールでは同性婚は認められていません。
  2. YouTubeコメントを見るならアフリカで。暴力的、差別的な言葉であふれかえるユーチューブのコメント欄は、インターネットにおける「最悪な場所」の一つともされますが、アフリカのミュージックビデオは好意的なコメントであふれています。
  3. クリスマスプレゼントに「倫理」を。環境や社会問題の解決に貢献できる商品を購入する「エシカル消費」。私たちが年に一度のクリスマスプレゼントで挑むべき戦いの一つです。
  4. オーストラリアは、ほぼ無給の部隊頼み。大規模な山火事と闘う消防士のうち、ほぼ9割がボランティアです。
  5. 米国がエジプトとヨルダンに爆発物探知犬を送ることを拒否。それらの国に送られた訓練された動物は、適切な世話をされていなかったという報告がありました。

(写真:ロイター)