Daily Brief:映画館がNetflixを非難

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What to watch for today

世界で今日起きること

おはようございます、Quartz読者の皆さん!年末までもう少し、本日も、次世代が「今」知るべきグローバルニュースをお届けします。

THE IRISHMAN (2019)Ray Ramano (Bill Bufalino ) Al Pacino (Jimmy Hoffa) and Robert De Niro (Frank Sheeran)
THE IRISHMAN (2019)Ray Ramano (Bill Bufalino ) Al Pacino (Jimmy Hoffa) and Robert De Niro (Frank Sheeran)
  1. アジアでクリスマス明けの「金環日食」。今年3回目で、最後となる日食が26日の朝に中東から東南アジアの空を暗く染め上げます。シンガポールやグアムなどでは、太陽がすべて隠れる「金環日食(ring of fire)」となりますが、日本では午後に部分日食が観測できます。Space.comは日食の生中継を配信する予定です。
  2. ノートルダムの再建はかなりの危険。4月の壊滅的な火災を受け、200年以上ぶりにクリスマスのミサを開かなかったフランスの観光名所、ノートルダム大聖堂。クリスマスが明け、教会のトップは、象徴的な屋根と尖塔が崩壊したこの建築物がまだ崩壊する可能性が50%あり、回復はとても難しいとの見解。年内は修復も始められないとのことです。
  3. 短いクリスマス休暇でオンライン購入が増加中。すでにクリスマス休暇に突入した欧米諸国ですが、小売のデータによると、オンライン販売が消費を牽引し、全体で3.4%伸びました。オンラインは18.8%増加した一方、店舗販売の増加は1.2%で、総売上高に占めるデジタルの割合は14.6%で過去最高を記録しており、年末に向けてさらなる伸びを見せていきそうです。

【今日の夕方は…】

The logo of TikTok application is seen on a screen in a picture illustration
Where the magic happens.
Image: Reuters/Danish Siddiqui/Illustration

今日12月26日のPMメールは、「Millennials Now(ミレニアルズの今)」です。2019年も、ミレニアルズ世代をめぐるトレンドは目まぐるしく動きましたが、中でも、ソーシャルメディアが生んだ「不思議なファッションの流行」を分析レポートしていきます。

WHILE YOU WERE SLEEPING

あなたの就寝中に

  1. フランシスコが呼びかける「自己中心的にならないで」。ローマ・カトリック教会の教皇フランシスコが恒例のクリスマスメッセージを発表。カトリックの総本山バチカンにあるサンピエトロ広場で信徒らを前にメッセージを読み上げ、各地で続く紛争や混乱の終結、難民の安全、そして、そのために人々が「自己中心的で無関心」にならないよう呼びかけました。教皇はクリスマスイブのミサで「神は一番の悪人をも愛する」と語りかけていました。
  2. 中国の選挙介入阻止に「反浸透法案」の審議を要請。総統選を来年1月11日に控え、台湾の蔡英文総統が「反浸透法案」のさらなる審議を行うよう、立法院に要請しました。与党・民進党が提案したこの法案は、「海外の敵対勢力」の政治活動や資金供与を禁止する内容で、中台統一を目指す中国による干渉を想定したものです。
  3. インド、水不足対策に600億ルピー。長期の水不足に悩むインドのモディ首相は、農業生産を支援するための600億ルピー(8億4,200万ドル)規模の対策を発表しました。水不足はインド史上最悪の長期に及んでいます。
  4. タイ躍進政党の解党判断へ。タイ憲法裁判所は、野党・新未来党に解党を命じるかどうかの判断を来年1月21日に出すと決めました。新未来党は反軍政をかかげ、今年3月の総選挙で第三党に躍進しましたが、立憲君主制の転覆を企てた疑いがあるとして、選挙管理委員会が解党を申し立てていました。タナトーン党首は、立候補資格に反したとして、すでに議員資格を剥奪されています。
  5. 日本の与党議員がカジノ賄賂疑惑で逮捕される。検察当局は、カジノ参入を目指していた企業関係者から370万円(34,000ドル)の賄賂を受け取ったとして、収賄容疑で秋元司議員を逮捕しました。秋元議員は安倍晋三内閣の閣僚としてカジノ導入計画を指揮。別の与党議員の事務所も捜索しました。

 

Matters of debate

世界のトリビア

  1. シネワールドがNetflixに恨み節。映画館チェーン大手Cineworld(シネワールド)の最高責任者、グレイディンガー氏が、ストリーミング・サービスが興行を妨げてきたと非難。 マーティン・スコセッシ監督の映画「アイリッシュマン」は、米国では11月1日、英国では8日に劇場公開した後、27日にはストリーミング配信がスタートしました。
  2. フランスのデモでAmazon配達網も麻痺。複雑な40の年金制度を簡素化した一つの制度に置き換えるという政府の計画をめぐり、デモとストライキが続くフランス。Amazonの施設が停電となったため、配送用のトラックや労働者は待機状態となりました。
  3. エド・シーランが活動休止。英人気歌手のエド・シーランがInstagramで、SNS投稿も含めて活動を休止することを発表。「その時が来たら、新しい音楽とともに戻ってくると約束する」としていて、プロフィール画像は「BRB(Be Right Back)」の文字に。
  4. 「妊娠で解雇」とトランプ陣営を提訴。トランプ陣営のアドバイザーだった女性は、上司との不倫で妊娠した後、大統領就任式での広報の仕事などから外されたと主張しています。
  5. インドのある村では、ヒョウとの平和的な関係はごく普通のことだ。その秘密は、大型肉食動物を注意深く観察し、意識的な思想家として扱うことである。

(写真:ロイター、Netflix)