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Because China
すべてを変える中国
Quartz読者のみなさん、こんにちは。
今、世界第2の経済大国であり、テクノロジー大国となった中国。Quartzは、中国がいかに世界中であらゆる産業を変えまくっているのか、その現場を追い続けています。
火曜日の夕方はその映像シリーズ「Because China」をお楽しみください(👇をクリックしていただくとメンバーシップ会員限定の動画〈8分37秒〉に飛びます)。
今、中国が世界で台頭しているなか、その思惑に一部の人々は、懸念を抱いています。
そのイメージを払拭するため、中国は大量の資金とリソースをイメージ向上のために投入。今、こうした動きがアフリカを舞台に加熱しています。
Can China convince Africa to like it?
中国はアフリカで愛されるのか
中国は、自国からアフリカへの投資がアフリカの人々にとってもいいものだと証明することに必死です。
そうなるのも納得が行きます。というのも、アフリカで中国は、「惹かれない」「人種差別的」という印象をもたれているのです。
ある中国の美術館で行われた「This is Africa展」では、アフリカ人を動物と比較した展示を行い、また中国の旧正月に国営放送で放映された寸劇では、ケニア人を顔を黒く塗った中国人が演じました。
ケニアでは、中国の建設会社による、ナイロビとモンバサの国内の2つの主要都市を結ぶ野心的な鉄道建設プロジェクトが進んでいる一方で、中国からの深刻な人種差別を受けているのではないかという疑惑も浮上しています。
地元メディアによる取材で、そこで働くケニア人は、中国人の同僚とは異なる扱いを受けており、能力があるにもかかわらず単純労働に従事させられ、裁量が与えられていないと語っている実態が明らかにもなりました。
加えて、ケニア人労働者たちは、秘密保持契約を結ばされ、メディアにこの実態について話すことが困難な状態に追い込まれていたのです(我々はその企業にコメントを求めましたが回答は得られていません)。
今回、Quartzはナイロビに飛び、鉄道プロジェクトに従事するケニア人や、中国のアフリカ進出をよりよくしようと奮闘するある中国人に話を聞き、中国が実行する“宥和政策”の最前線を追いました。
中国の「ソフトパワー」戦略は、アフリカ・ケニアの地でうまく行くのか。その答えは難解です。
ストーリーのすべては、メンバーシップ会員限定の動画(8分37秒)でご覧ください。
This week’s top news
注目の中国ニュース4選
- レジ袋禁止へ。中国の国家発展改革委員会は19日、店舗やフードデリバリーサービスで使われる非分解性プラスチック性のレジ袋や使い捨てストローの使用を禁止する計画を発表しました。今年末までに主要都市で、2022年までにすべての都市や街で禁止され、2025年にかけてさまざまな規制を強化していくとしています。また、将来的にはプラスチック廃棄物の輸入の禁止も目指します。
- 動画サイトの広告がニュースサイトを抜く。北京のInteractive Marketing Laboratoryによる最新の調査で、2019年の中国でのオンライン広告おいて、動画サイトが市場シェアの12.5%を占め、ニュースサイトの11.8%を抜き3位に上昇したことがわかりました。1位はeコマースサイトで35.9%、2位は検索エンジンで14.9%という結果でした。
- TikTokが世界2位に躍り出る。Sensor Towerによると、TikTokは2019年に7億4,000万ダウンロードを記録。FacebookとMessangerを抜き、世界で2番目にダウンロードされたアプリとなりました。1位はWhatsAppで、8億5,000万回以上のダウンロードを記録しました。
- GDPを上方修正。中国国家統計局は18日、2014年から2018年にかけての国内総生産(GDP)をそれぞれ0.1ポイントずつ上方修正しました。中国は2020年までにGDPを2010年から倍増させるという目標を掲げており、このペースであれば、2020年に5.6%以上であれば達成可能となります。一方で、17日に発表された2019年のGDP成長率は、米中貿易戦争の煽りを受け、市場予測を下回る6.1%と29年ぶりの低水準となっていました。
【今週の特集】
今日20日の日本時間夕方から配信される、今週のQuartz(英語版)の特集は「Gaming’s next level(次のレベルにいくゲーム産業)」です。今や、世界の人口の3分の1が手にするゲーム、もはや業界の枠を超え、娯楽から行政、ヘルスケアに影響を与える最先端を、Quartzがレポートしていきます。
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