Daily Brief:世界はウィルス厳戒態勢に入った

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What to watch for today

世界で今日起きること

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今週で早くも1月が終わりますが、今日も朝から、世界の「次」を知るためのニュースをどうぞ。英語版はこちら

Paramilitary police officers wearing masks are seen at Shanghai railway station in Shanghai, China January 22, 2020. REUTERS/Aly Song – RC2WKE9ROETE
Paramilitary police officers wearing masks are seen at Shanghai railway station in Shanghai, China January 22, 2020. REUTERS/Aly Song – RC2WKE9ROETE
Image: REUTERS/Aly Song
  1. 中国は海外への団体旅行を禁止している。中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスを封じ込めようとする今回の措置は、中国からの旅行者の選別を進めている国々にとって、安心材料となるでしょう。ただ、「2020年に訪日外国人観光客数4,000万人」という日本の目標を含め、観光戦略への打撃ともなりそうです。
  2. ……そして、香港は湖北省からの訪問者をブロック。同省には、このウイルスの発生地である武漢があります。この動きは、香港がウイルスに対する緊急事態を宣言し、2月17日まで学校を閉鎖したことに続くものです。
  3. Beyond Meatが決算を発表する。牛肉業界のロビイストの怒りにもかかわらず、ビル・ゲイツも出資する植物由来のバーガーメーカーBeyond Meat(ビヨンド・ミート)の株価は大幅に上昇。そして、ライバルで同じくゲイツが出資するImpossible Foodsと共に、今は中国に目を向けています

【今日の夕方は…】

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Image: Reuters / Mike Blake

今日、1月27日(月)のPMメールは、「Next Startups(次なるスタートアップ)です。ゲーム産業は、これまで常に「不健全だ」という批判と戦いながら育ってきましたが、ここに来て、プレイすることで「薬」になるゲームが登場しました。ゲームの概念を全く塗り替える新たなスタートアップを紹介します。

Over the weekend

週末に起きたこと

  1. 中国政府は、武漢ウイルスによるさらなる死者を発表……。日曜日の朝、当局は56人以上がコロナウイルスで死亡し、約2,000人の症例を確認したと発表しましたが、武漢市当局はその日遅くに、彼らの都市だけでさらに1,000人の症例があるとの推計を明らかにしました。
  2. ……そして、潜伏期間中に感染が拡大する可能性も。2003年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)とは異なり、感染者は症状が現れる前に武漢ウイルスを拡散する可能性があり、潜伏期間は最大14日間に及ぶと当局は警告しています。
  3. トランプの弁護士は、民主党が選挙を潰そうとしていると非難した。米上院の弾劾裁判では、トランプ米大統領の弁護団は簡潔な冒頭陳述に努めましたが、大統領自身は、検察官役の民主党下院議員団を攻撃するツイートを連投し、その効果を損ないました。
  4. コービー・ブライアントがヘリコプター事故で死亡。元NBAロサンゼルス・レイカーズ所属のスーパースターと、娘のギアナを含む乗客は、カリフォルニアのカラバサス近郊でプライベートヘリコプターが墜落したことにより、現地時間の日曜に死亡しました
  5. 宇宙飛行士がダークマター検出器を修理。 国際宇宙ステーションの乗組員たちは、宇宙線の測定に使用される装置の寿命を延ばすために、計4回の船外活動のうちの最終の活動を行いました

今週の特集

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今日27日の日本時間夕方から配信される、今週のQuartz(英語版)の特集は「The global economy in 2020(2020年のグローバル経済)」です。リーマンショックから10年以上が経つ中で、我々は今の経済を理解しているのか、そして次の景気後退の可能性とは、Quartzが独自にディープレポートしていきます。

 

Matters of debate

世界のトリビア

  1. 米海軍は270万ドルで何も買わなかった。悪徳警官が民間人の友人と共謀して、偽りの契約を結び、その収益を着服しました。
  2. 年季の入ったあなたのスコッチ・コレクションは偽物だらけかもしれません。科学者たちは古い核実験の放射性粒子を使って221本のボトルの正確な年代を測定しましたが、その40%は宣伝されているほど古くはありませんでした
  3. 100万ドルのクラシックコルベットが崩壊した建物に閉じ込められた。倉庫の爆発で、近くのアンティークカー専門の自動車店がぺしゃんこになりました
  4. ビクトリア湖は500年もすれば干上がってしまうかもしれない。世界で2番目に大きいアフリカ東部タンザニアの淡水湖は、気候変動が進み、地球の地軸が徐々に変化していることに伴い、消滅する可能性があります。
  5. スコットランドのフリーメーソンはビーガンを受け入れた。当局者は、儀式の際に偽の羊皮のエプロンを着用することを許可しました。

(写真:ロイター)

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