[qz-japan-author usernames=”smollmanqz”]
What to watch for today
世界で今日起きること
Quartz読者の皆さん、おはようございます。3月に入りましたが、新型コロナウイルスの厳戒態勢は続き、アメリカでは初の死者が出るなど、影響は世界規模に広がっています。3月最初の、世界の「次」を知るためのニュースをどうぞ。英語版はこちら(ニュースレターの一番下部に、SNSシェアのボタンが設置されました)。
- 暴落後の株式市場が取引開始。先週、中国以外でのCovid-19感染が拡大し、米国および世界の株式は2008年以来の大暴落となりました。昨日、WHO事務局長テドロス・アダノム・ゲブレイエススは、市場が落ち着くよう呼びかけましたが、その声は届くのでしょうか。
- OECDはCovid-19の影響を懸念。OECDは「エコノミックアウトルック」の内容を新型コロナウイルスが発生する前の、11月の内容からアップデートします。議論になるのは、世界規模の感染が、ヨーロッパの国の一部が景気後退へと傾くかどうかです。
- 製薬会社幹部がホワイトハウスを訪問。製薬会社の幹部たちは、今週末、Covid-19のワクチンについて「早急に」開発していると語ったトランプ大統領と、その見通しについて会談をもつ予定です。しかし、専門家たちは製品が完成するまでには、1年〜1年半かかると警告しています。
【今日の夕方は…】
今日、3月2日(月)のPMメールは、「Next Startups(次なるスタートアップ)です。国民1人当たりの起業数が世界1位のイスラエルから、イスラエル軍の諜報部隊、8200部隊出身者が生んだ「ドローン・スタートアップ」を紹介します。
目に見えないバリアを張り、敵の攻撃を防ぐという、SFさながらの技術を実現するその方法とは?
Over the weekend
週末に起きたこと
- 中国の工場稼働率は過去最低に。2月の中国の製造業PMI(購買担当者景気指数)は35.7に低下し、統計局は、そもそも低かったアナリスト予想よりも、はるかに悪い数字を報告しました。ポジティブな面としては、大気汚染のレベルが低下しています。
- マレーシアに新たな首相が就任。インクルーシブで人種多様性のあった前政権と打って変わり、ムヒディン・ヤシン政権は、マレーシアの大多数を占めるマレー人のための政策に寄るかもしれません。ムスリムの多くいるマレーシアで、宗教的には保守的な政権となりそうです。
- 米国内で初、Covid-19での死者。シアトル近郊に住む重い慢性疾患をもつ50代の男性が、感染・死亡しました。地元当局は、この地域でさらに多くの感染が予想されると警告を出しています。
- ジョー・バイデンがカムバック。アフリカ系アメリカ人有権者からの強力な支持を受け、サウスカロライナ州の予備選で圧倒的な勝利を収めました。前を行くバーニー・サンダースに対抗するためにも、バイデン前副大統領にとって最も必要とされる勝利でした。
【今週の特集】
今日3月2日の日本時間夕方に配信開始の、Quartz(英語版)の特集は「Beyond student debt(学生ローンの先)」です。生涯学習の必要性が注目される中、教育の内容とともに、そのための学資金の集め方にも変化が求められています。借金に苦しむことなく、必要なスキルを習得できる未来をQuartzがレポートします。
Matters of debate
世界のトリビア
- Appleが中国の従業員にケアパッケージを贈る。新型コロナウイルスがまん延する地域に取り残された従業員は、クッキーやキャンディー、消毒剤に加えて、iPadまで受け取りました。
- 実は無礼なお金持ちドライバー。クルマの価格が1,000ドル(約11万円)上がるごとに、そのドライバーが歩行者に道を譲る可能性は3%低下します。
- 韓国人は新型コロナ対策にアプリを使う。そのアプリは、Covid-19に感染した人が訪れた場所の100m圏内に近づくと、アラートで知らせてくれます。
- 犬の鼻は、温度まで嗅ぎ分ける。犬は、餌となる哺乳類の微弱な放射熱を感じることができる、限られた動物の仲間入りを果たしました。
- 閏日のカップルは永遠に若く居続ける。今年の2月29日は土曜日だったため、結婚式を挙げるカップルが急増しました。
(写真:ロイター)
👇に、こちらの記事をシェアできる機能が追加されました(Quartz Japanのツイッターで最新ニュースもどうぞ)。