Daily Brief:中国人留学生は米国を目指さない

8月12日、世界で今起きていること。中国人留学生の米国ビザ取得数が50%以上減少しています。

Daily Brief

世界で今起きていること

Quartz読者の皆さん、おはようございます。8月12日金曜日、今朝の「世界で今起きていること」をお届けします。

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Photo: Aly Song (Reuters)
  1. 中国から米国への学生ビザが急減した。学生が留学先に選ぶ場所の傾向が変化するなか、パンデミック前と比較して、2022年上半期のビザ発給数は50%以上減少しました。
    Chinese student visas to the US plunged. Numbers dropped over 50%in the first half of 2022 compared with before the pandemic as preference for study abroad has pivoted elsewhere. 
  2. フランスは山火事を鎮静化させるため、周辺5カ国に協力を求めた。熱波により川が干上がり魚が大量死しているヨーロッパで、新たな大規模火災が発生しています。英国も、干ばつを宣言しようとしています。
    France enlisted five countries to help put out a wildfire. The blaze is the latest to be recorded in Europe amid a heat wave that has caused a mass fish die-off as rivers dry up. The UK is also on the cusp of declaring a drought.
  3. マクドナルドはウクライナで営業を再開する。ファストフード大手、マクドナルドの決断は、ライバルであるヤム・ブランズ(Yum Brands)が戦時下の国で営業を再開したのに続くものです。
    McDonald’s will reopen restaurants in Ukraine. The fast food giant’s decision follows rival Yum Brands’ reopening of its stores in the war-torn country.
  4. 中国の大手チップメーカーが予想を上回る決算を発表。米国の制裁にもかかわらず、中国の半導体受託生産最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)は、第2四半期に5億1,430万ドル(約684億円)の純利益を計上しました。
    China’s leading chipmaker reported higher-than-expected earnings. Despite US sanctions, Semiconductor Manufacturing International Corp. reported $514.3 million in net income in the second quarter.
  5. ライアンエアーは、格安航空券の時代は終わったと述べた。欧州格安航空会社(LCC)最大手、ライアンエアー(Ryanair)のマイケル・オライリーCEOは、燃料費高騰が続くなか、今後5年間で平均運賃が約40ドル(約5,300円)から50ドル(約6,600円)に上がると述べました。
    Ryanair said the time of cheap flights is over. CEO Michael O’Leary stated the average fare price would rise from about $40 (£33.75) to $50 (£42.25) over the next five years amid rising fuel costs.
  6. ブラックロックがビットコインサービスの提供を開始。世界最大の資産運用会社、ブラックロック(BlackRock)が機関投資家向けに暗号通貨への直接投資を可能にしたことで、ビットコインの価格は上昇しました
    BlackRock launched bitcoin offerings. Bitcoin’s price rose after the world’s biggest asset manager enabled institutional clients to invest directly in the cryptocurrency.
  7. ソウルは半地下住宅の使用禁止を発表した。今週の記録的な洪水で、映画『パラサイト』で描かれたような半地下アパートに住む4人が死亡しました。
    Seoul announced a ban on basement flats. Record floods this week killed four people living in underground apartments like the one depicted in the film Parasite.

What to watch for

好調な中国通信大手

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Photo: Aly Song/File Photo (Reuters)

中国の電気通信業界は、今年も好調です。中国の通信大手3社のうちチャイナモバイル(China Mobile、中国移動通信)とチャイナユニコム(China Unicom、中国聯合通信)は今年第2四半期、それぞれ12%、8.3%という堅調安定した収益成長を記録しました。

中国の工業情報化部の発表によると、この分野の売上はクラウドコンピューティング5Gサービスなどの新しい技術が牽引し、2022年1〜5月で946億ドル(約12.6兆円)に達しました。

成長が鈍化する兆しはありません。2025 年までの第14次五カ年計画において、中国政府はデジタル経済のGDPシェアを10%向上させるための措置を打ち出しました。他の産業が「ゼロコロナ」政策の中で苦戦するなか、中国の通信産業はインターネットを利用したサービスで、パンデミック前の利益を上回ることができました。

世界的な6Gネットワーク開発競争はまだ数年先かもしれませんが、中国は今年初めの画期的な計画により、強力なスタートを切ったと主張しています。


Egypt needs cash more than gas

ガスより現金が欲しい

世界的なエネルギー不足が深刻化するなか、エジプトのムスタファ・マドブーリー首相は今週初め、天然ガスの輸出を増やして外貨を得るために、電力の配給制を開始すると述べました。

エジプトは2022年1〜4月で39億ドル(約5,190億円)のガス輸出を記録し、最近、イスラエルおよびEUとの間で1億300万ドル(約137億円)の食糧援助と引き換えにエネルギー輸出を増加させる契約を締結しました 。世界最大の小麦輸入国であるエジプトは、ロシアのウクライナ侵攻後、穀物の確保に苦労していますが、これもガスを現金に変えようとしている理由の一つです。

エジプトは歴史的に液化天然ガス(LNG)市場において大きなプレイヤーではなく、ピーク時でも世界供給量の3.2%を占めるに過ぎませんが、現在は輸出余力があります。欧州の電力価格が高騰し、電力供給削減や計画停電に拍車がかかるなか、エジプトは利益を上げ、外貨準備を増強する大きなチャンスを迎えているのです。


Surprising discoveries

世界のトリビア

  1. カリフォルニアで消防士が火の竜巻と戦った。映像を見ると、山火事はかなり怖いものだったことがわかります。
  2. インド人男性が、22年の戦いの末に鉄道乗車券の過払い金をめぐる裁判に勝利。問題となった金額は、25セントでした。
  3. パンデミックによって、言葉の聞こえ方が変わった。顔を覆うものが一般的になったおかげで、「タスク」よりも「マスク」を耳にする機会が多くなりました。
  4. 将来的には、わたしたちは雲の中で暮らすことになるだろう。この貝殻のような形をした浮かぶポッドは、自然の中での快適な暮らしを約束しています。
  5. YouTubeは依然として10代のあいだでNo.1のソーシャルネットワークだ。TikTokのようなショートクリップの台頭にもかかわらず、長尺の動画コンテンツは依然として人気があります。