Daily Brief:中国、国連総会で台湾に言及

9月26日、世界で今起きていること。ニューヨークで続いている国連総会では、中国の王毅外相が演説。台湾が中国の領土であることを強調しました。

DAILY BRIEF

世界で今起きていること

Quartz読者の皆さん、おはようございます。9月26日の「世界で今起きていること」をお届けします。日本版ニュースレターの配信は今週で終了します。最後まで、どうぞよろしくお願いいたします!(詳しくはニュースレター末尾よりご確認ください)

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Photo: Michael M. Santiago (Getty Images)
  1. 中国は国連で台湾の話を持ち出した。中国の王毅外相は土曜日(24日)、国連での演説で、民主的な統治下にある台湾は中国の主権領土であると述べましたが、最近の米国の台湾をめぐる動きを非難することはしませんでした
    China brought up Taiwan at the UN. Foreign minister Wang Yi told the organization on Saturday that the democratically governed island is China’s sovereign territory, but stopped short of calling out recent US action in Taiwan.
  2. イタリア、初の女性首相となる極右のリーダーを選出へ。ジョルジャ・メローニは、ネオ・ファシスト運動をルーツとする極右政党「イタリアの同胞(FDI)」を率いています。
    Italy is set to elect a far-right leader, who’d also be its first female prime minister. Giorgia Meloni leads the Brothers of Italy party, which has roots in the neo-fascist movement.
  3. 北朝鮮が弾道ミサイルの発射実験を行った。米国と韓国が合同軍事演習の準備を進めるなか、北朝鮮は東方海域に向けてミサイルを発射しました。
    North Korea tested a ballistic missile. The launch toward its eastern seas comes as the US and South Korea prepare for joint military exercises.
  4. ナイジェリアは、年金を住宅ローンの支払いに使えるようにする。住宅購入奨励制度では、引き出しには少なくとも5年間にわたって資金を拠出する必要があり、上限は25%に設定されています。
    Nigeria will let people use their pensions to pay for mortgages. The home-buying incentive requires a person to contribute to the fund for at least five years to make a withdrawal, with a cap set at 25%.
  5. フィリピンを超大型台風が襲った…。台風「ノルー」は昨日(25日)、フィリピンのルソン島を直撃しました。壊滅的な洪水をもたらすと予想されています。
    A super typhoon hit the Philippines... Typhoon Noru crashed into the country’s main Luzon island yesterday and is expected to bring catastrophic flooding to the area.
  6. …NASAの月ロケットは、嵐のためにまた打ち上げを延期。ハリケーンが襲来するおそれがあることから、「アルテミス1号」は予定されていた火曜日(27日)にフロリダから飛び立つことができず、さらに打ち上げが遅れることになりました。
    … while NASA’s Moon rocket was delayed because of a storm. A potential hurricane threat means Artemis I won’t take off from Florida on Tuesday as planned, further delaying its launch.

What to watch for

SFのような…

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Photo: NASA/Johns Hopkins APL/Ed Whitman

米航空宇宙局(NASA)が地球上の都市/地域を破壊しうる危険な小惑星に対する「人類の防衛力」を試す日が、ついにやってきました。26日午後7時14分(米国東部時間)、探査機「DARTDouble Asteroid Redirect Test)」が地球から700万マイル(約1,100万キロメートル)離れた小惑星にぶつけられる一部始終が配信される予定です。

DARTの大きさは約1立方メートルで、自律的に航行します。衝突する対象はサッカー場2面よりも小さな小惑星の衛星で、「ディモルフォス」と呼ばれています。

この実験の結果は、地上と宇宙の望遠鏡、およびヨーロッパの共同研究者が製作した探査機によって観察・評価されます。分析次第では、宇宙を漂う小惑星の正体は岩石の固まりというよりも、プラスチックのボールのようなものかもしれないという新説が明らかにされるかもしれません。また、宇宙の脅威から地球を守ろうと計画する人びとにとって、より確かなデータが提供されることでしょう(恐竜にはできなかったことですね!)。


It’s not easy being green

けっしてラクじゃない

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Photo: SAJJAD HUSSAIN (Getty Images)

インドでは、石炭消費量が今後10年間で約40%増加すると予想されています。ただし、同期間に太陽光発電と風力発電の能力を高め、最終的にはエネルギー需要のうち45%をまかなうことを目指してもいます。

この野心的な取り組みには、蓄電池システムに約418億ドル(約5.9兆円)、再生可能エネルギーに1,541億ドル(約22.1兆円)の投資が必要です。

今日はインドの電力網の来し方行く末を、簡単にご紹介します。

  • 1947年:インド独立。当時の設備容量は、わずか1.36ギガワット(GW)しかなかった
  • 2022年:設備容量は399.49GWに。半分以上が石炭によるもので、約10%が再生可能エネルギーでまかなわれている
  • 2032年:今後10年間で設備容量を2倍の865.94GWに。うち279.48GWを太陽光発電、93.6GWを風力発電によるものとし、自然エネルギーへの依存度を45%にすることを目標としている

Surprising discoveries

世界のトリビア

  1. アリゾナ州の男性が、信じられないほど鮮明な木星の画像を撮影しました。たった60万回シャッターを切っただけで撮れたそうです。
  2. 太平洋に小さな島が誕生しつつある。この新しい陸地は海底火山によって作られたもので、寿命は長くないかもしれません。
  3. 米国の教授のほとんどは、ほんの一握りの大学で博士号を取得している。新しい研究によると、教授の採用プロセスにおいて出身大学の名声が過大評価されているようです。
  4. 「弱い紐帯の強み」は就職に有利。LinkedInで5年間にわたり2,000万人を調査した結果、よく言われるとおり、適度に顔を合わせる程度の人間関係の方がメリットが大きいという説一定の確証が得られました。
  5. スペインの交通会社のマスコット、ブッシを紹介します。緑色のウサギの耳と手足がついたボーリングのピンみたいな見た目で、ちょっと不気味ですが…。

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