HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。 本日は世界最大の国、中国に関連するニュースが豊富。最新のグローバルニュースを、今日もお伝えします(英語版はこちら)。
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- 中国では景気が上向きだ。スマートフォンの売り上げは4月に17%上昇し、上海ディズニーランドは月曜日に再開。今週は、米フライドチキンチェーン、Popeyes(ポパイズ)の中国での1号店が開店します。中国政府は、全面的な渡航禁止にもかかわらず、外資系企業の幹部の入国を許可する可能性を検討しています。労働者にとっても良いニュースがあります。香港の4,200の企業で作る連合は、パンデミックの間、レイオフをゼロにすることを約束しました。
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Things are looking up in China. Smartphone sales rose 17% in April, Shanghai Disneyland reopened on Monday, and the first Popeyes restaurant opens this week. Beijing is plowing ahead by potentially allowing foreign executives to enter the country despite a blanket travel ban. Some good news for workers too: 4,200 Hong Kong companies committed to zero pandemic layoffs. - インドはコロナウイルスに対する救済支出をGDPの10%とした。ナレンドラ・モディ首相は、労働者、中間層、およびロックダウン後の開発を支援するために、20兆ルピー(約29兆円)の法案を発表しました。その前日、ノーベル経済学賞受賞者のエスター・デュフロは、インド経済を安定させるために現金を直接送金することを提唱しました。
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India will spend 10% of GDP on coronavirus relief. Prime minister Narendra Modi announced the $266 billion bill to support workers, the middle class, and post-lockdown development. One day earlier, Nobel laureate Esther Duflo advocated for direct cash transfers to stabilize India’s economy. - LuckinのCEOとCOOはいずれも詐欺で解雇された。スターバックスのライバルだった中国のコーヒーチェーン、Luckin Coffee(ラッキンコーヒー、瑞幸珈琲)は、売り上げの捏造に関する会計スキャンダルが発覚した後、銭治亜CEO(最高経営責任者)とCOO(最高執行責任者)を解雇しました。
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Luckin Coffee’s CEO and COO were fired. The Chinese rival to Starbucks let go of Jenny Zhiya Qian and Jian Liu after an accounting scandal over fabricated sales was uncovered. - 金正恩は「おそらく元気」。国家安全保障担当の米大統領補佐官、ロバート・オブライエンは、最近公開された北朝鮮の指導者が公の場に姿を現した際の写真について、米国の諜報機関が肯定的な評価をしていることを確認しました。
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Kim Jong Un is “probably doing well.” United States national security advisor Robert O’Brien all but confirmed a positive US intelligence assessment of recently published photos of North Korea’s leader appearing in public. - UberはGrubhubを欲しがっている。株価が3月の安値から130%以上も上昇する中、Uberはライバルのフードデリバリーサービスに全株式の買収提案を持ちかけたと報じられました。このニュースは、Grubhub(グラブハブ)の株価を30%も急騰させました。
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Uber is hungry for Grubhub. With its share price up over 130% from March lows, Uber reportedly approached its rival food-delivery service with an all-stock takeover offer. The news sent Grubhub’s stock soaring by 30%. - TwitterがWFHForeverを開始。CEOのジャック・ドーシーは、ほとんどの従業員が無期限にWFH(Work From Home、リモートワーク)ができるようになると述べました。ドーシーは米サンフランシスコから多額の税制優遇措置を受けているにもかかわらず、従業員の分散化を積極的に支持しています。
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Twitter initiates WFHForever. CEO Jack Dorsey said that most employees can indefinitely work from home. Despite receiving generous tax breaks from San Francisco, Dorsey has been vocal in his support of a more distributed workforce. - COVID-19はファッションウィークを終わらせる可能性がある。業界の重鎮たちからの公開書簡は、ファッション界にカレンダーの再考を求めました。Saint Laurent(サンローラン)はすでにそうした動きをとっています。
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Covid-19 could end fashion weeks. An open letter from industry heavyweights asked the fashion world to reconsider its calendar. Saint Laurent, for one, already has. - ブロードウェイファンもゲーマーも、おなじみの作品を楽しみにしていてください。Disneyはブロードウェイ・ミュージカルが原作の映画版『ハミルトン』を、15か月前倒しでDisney+でリリースすることを発表。米ゲームソフト大手のActivision(アクティビジョン)は、9月に『Tony Hawk’s Pro Skater 1 and 2』のリマスター版をリリースすることを明らかにしました。
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Broadway fans and gamers can look forward to familiar fare. Disney announced a 15-month-ahead-of-schedule release of Hamilton on Disney+, and Activision is releasing remastered versions of the first two Tony Hawk’s Pro Skater video games in September.
Charting the confusing UK coronavirus guidelines
Googleから見るイギリスの混乱
ボリス・ジョンソン首相の日曜日の演説は、英国のロックダウンに対する、新たな変更(その大半が小さな変更)をアナウンスすることを意図していました。しかし、それは答えよりも、より多くの疑問を英国人に残しているように見えます。「visiting family members(家族を訪問すること)」についてのGoogle検索は、ジョンソンが演説した1時間後に100倍に急増しました。また、どれくらいの頻度で運動できるかという質問も、同様に急上昇しました。
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You Asked about China’s reputation
中国についてのご質問
まだ中国を“信頼できる国”として扱うつもりですか?(ジェフさんからのご質問)
回答者:米国との貿易戦争にはじまり、ジャーナリストの追放、さらには根拠のないコロナウイルスについての告発(これは米、中双方からですが)まで、中国が外交上の岐路に立たされていることは誰もが知るところです。
しかし、最近の世論調査によると、米国人にとっての最大の懸念は中国の気候変動への貢献やサイバー攻撃能力にあって、“世界の健康”ではないようです。一方、米国以外の欧州諸国は、新型コロナウイルスに起因する中国企業による買収の波を懸念しています。中国の隣国であるインドと日本でさえ、国内企業に資金を注入し生産拠点を中国から移転させようとしています。
公平に言うなら、こうした変化はパンデミックに完全に起因しているというわけではありません。また、中国がG20の他の国々よりも早く回復する態勢を整えているため、世界の国々は北京との関係を継続するしかないのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 人々は衛生のために極端な努力をする。小売業者は念入りな掃除のために犯罪現場の清掃チームを雇い、メキシコでは、米国国境を越える人々を消毒するために「消毒トンネル」を作りました。
- 東アフリカで「コロナウイルスのヘアスタイル」が流行。古くからあるカラフルで三つ編みのとがった髪型は、COVID-19のアウトブレイクをイメージさせるものだとして、最近、再び注目を集めています。
- 中国のロケットは宇宙から破片を降らせているかもしれない。不正な金属部品が コートジボワールに落下したと報告されています。
- 研究者たちはチーターのようなロボットを設計した。最速の陸上動物の生体力学に触発されて、彼らは3倍の速さで走ることができる柔軟性のあるロボットを作りました。
- ボトル入りの水は、オンライン食料品店の時間とエネルギーの無駄。英ネットスーパーのOcado(オカド)は、今では6,000世帯以上に配送できるようになりましたが、それはすべて安価で重い製品に悩まされるのをやめたからです。
【今日の夕方は…】
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本日のPMメールは「Africa Rising」。COVID-19の感染が拡大するなか、宗教は人にどんな影響をもたらすのでしょうか。2月中旬、韓国・大邱の宗教施設で起きたアウトブレイクにはじまり、パンデミックを“神罰”とみなす態度をとる教団も現れています。来週は、アフリカ大陸で一国の政府を巻き込み議論されている「病との宗教闘争」の様子をお伝えします。
【お詫びと訂正】昨日(5月12日)朝配信のDaily Briefに掲載したニュースで「SoftBankの収益はWeWorkにもかかわらず、微増した」とお伝えしましたが、今回の決算発表は、ソフトバンクグループ株式会社(SoftBank Group Corp.)の通信子会社であるソフトバンク株式会社(SoftBank Corp.)のもので、WeWorkへの投資とソフトバンク株式会社の決算には直接の関係はありません。訂正してお詫びいたします。
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