HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。月曜日のDaily Briefでは、今日世界で起きている事、そして今週起きる事をお届けします（英語版はこちら）。
- 英国が人権侵害で中国を非難した。ドミニク・ラーブ英外相は、中国が新疆ウイグル自治区の少数民族に対して「非常に悪質な」人権侵害を行ったと述べました。ラーブは、中国と香港に対して取る可能性のある措置について、きょう議会で説明する、としています。
😡
The UK accused China of human rights abuses. Dominic Raab, the UK foreign secretary, said China had carried out “gross and egregious” abuses against its Uighur ethnic minority. He said he would speak to parliament today about potential measures in China and Hong Kong. - 香港はCOVID-19の制御に苦労している。香港は新たに108人の感染を報告。新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数として過去最高となりました。当局は1日に1万件の検査を実施するとしており、屋内の公共施設でのマスク着用を義務化しました。
😷
Hong Kong is struggling to control Covid-19. The city reported 108 new infections, its highest single-day rise in coronavirus cases. Authorities vowed to carry out 10,000 tests a day and made masks mandatory in indoor spaces. - TikTokはロンドンへの進出を狙っている。中国企業のByteDance（バイトダンス、北京字節跳動科技）が運営する動画投稿アプリは、中国政府と公に距離を置こうとしていると言われており、本社設置について英国政府と交渉しています。TikTokは今や、Netflixでさえ競争相手と見なすほどの存在となっています。
🕺
TikTok eyes a move to London. Owned by Chinese firm ByteDance, the company is said to be looking to distance itself publicly from China and has been in talks with the UK government about moving its headquarters there. It’s so big now even Netflix sees it as competition. - ロシア極東で大規模なデモが発生。殺人事件に関与した疑いで、人気のあるセルゲイ・フルガル知事が逮捕されたことに抗議するため、数万人が街頭に繰り出しました。デモは、極東地域でのロシア政府に対する不満の高まりを反映しています。
🙅
Mass protests hit Russia’s Far East. Tens of thousands took to the streets of Khabarovsk to rally against the arrest of a popular local governor. The demonstration reflects growing discontent with the Kremlin in the region. - 洪水がインドとネパールを荒廃させている。モンスーンによる雨は、インド北東部とネパールに大洪水をもたらし、5月以来、400万人近くが避難を余儀なくされました。雨は農作物にも被害を与え、土砂崩れを引き起こし、これまでに189人が死亡しています。
🌨
Floods are devastating India and Nepal. The monsoon rains have caused heavy flooding across northeastern India and Nepal that’s displaced nearly 4 million people since May. They’ve also damaged crops, caused mudslides, and so far killed 189 people.
what to watch for this week
世界の「今週の動き」
- 米国のマイク・ポンペオ国務長官が英国とデンマークを訪問。新型コロナウイルスからの経済復興計画や米英貿易協定について協議する予定です。
- 米上院は今週、新たなコロナウイルス対策法案の審議を開始する予定。民主党は3兆ドル規模の法案をまとめましたが、共和党は、支出規模は最大1兆ドル程度だとしています。
- 中央銀行の動き。中国、ナイジェリア、ウクライナ、トルコの中央銀行は今週の会合で、金利を据え置くとみられます。アナリストは、ロシアが若干の利下げを行い、ハンガリーと南アフリカについても利下げする可能性があると予想しています。米上院銀行委員会は、ドナルド・トランプ大統領がFRB（米連邦準備理事会）の理事に指名した2人について、承認するかどうかの採決を行う予定です。このうちの1人であるジュディ・シェルトンは、昨年にも金本位制の復活を提唱していました。
- カナダとEUの経済指標がアップデートされる。火曜日に発表されるカナダの5月の小売売上高は20%増と予想されますが、これはコロナウイルスによって4月に記録的な落ち込みを見せていたためです。木曜日に欧州委員会が発表する7月のユーロ圏消費者信頼感指数では、COVID-19対策を含めた成功が、EUの景気回復を助けているかどうかが示されます。
- 各社が決算発表。月曜日＝IBM、Halliburton（ハリバートン）▽火曜日＝Snap、Coca-Cola（コカ・コーラ）、United Airlines（ユナイテッド航空）▽水曜日＝Tesla（テスラ）、Microsoft▽木曜日＝Twitter、AT&T、American Airlines（アメリカン航空）、Southwest Airlines（サウスウエスト航空）▽金曜日＝Verizon（ベライゾン）、American Express（アメリカン・エキスプレス）
- 中国は「低リスク」エリアで映画館の営業を再開。ただし、パンデミックの拡大を食い止めるため、映画館には厳しい条件が課されています。
Charting who’s working from home
WFHできない人たち
パンデミックの最中では、多くの労働者にとって、リモートワークの能力が勝敗を分ける要因となっています。米国では、その仕事が必要不可欠とでも判断されない限り、テレワークができない人々は、労働時間や給与を削減され、一時的な解雇やレイオフに直面する可能性がはるかに高くなっています。その点からすると、IMFのエコノミストの分析によると、女性や低学歴、そして若い労働者は、在宅勤務ができない可能性が高いようです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- コロナと戦う騎士がスウェーデンに現れる。彼らは、馬に乗って人気スポットをパトロール。バケーションを過ごす人たちに、責任ある行動をとることを思い出させます。
- Twitchで人材募集する米軍。Amazon傘下のライブストリーミングプラットフォームを使って、若いゲーマーとつながろうとしています。
- メンタルヘルスを追跡するアプリ。カナダのダルハウジー大学の研究者が開発したこのアプリは、声や操作や睡眠時間を分析し、ユーザーの感情を測定します。
- 香港に代わるアジアの金融ハブはムンバイ？ ムンバイには大きな改革が必要ですが、その可能性は大いにあります。
- 小さなカメラを昆虫につけたいロボット研究者。最初の被験者は甲虫の一種、ゴミムシダマシでしたが、クモや蛾など、重さに耐えるすべての虫にカメラを装着できるようになりました。
【今日の夕方は…】
本日7月20日（月）のPMメール「Next Startups（次なるスタートアップ）」では、イーロン・マスク最大のチャレンジともいわれるNeuralinkをフィーチャー。AIを警戒する彼の「人間の能力を増幅する」構想と、それを実現するスタートアップの能力に迫ります。
📩このニュースレターはSNSでシェアできるほか、転送もしていただけます。Quartz JapanのTwitter、Facebookで最新ニュースもどうぞ。