Thursday: MILLENNIALS NOW
ミレニアルズの今
Quartz読者の皆さん、こんにちは。パンデミックで崩れかかっているのは、医療システムだけではありません。今日は、「高齢者介護」に自身のキャリアを見出したアメリカのミレニアル世代・Z世代の5人の若者のインタビューをお届けします。英語版はこちら(参考)。
1人目に紹介するオーシャン・レーさんは、ハワイで暮らしていた10歳のときに、友人家族が「セクション8」(米国政府によって運営されている、低所得者層向け住宅の総称)に移住させられたことを今でも鮮明に覚えていると言います。その友人はベトナム人で、彼女は大家が英語で伝える内容を理解できませんでした。レーさんは助けを求められ、彼女の通訳としてあいだを取り持つことになったのです。
言葉や文化の障壁ゆえにさまざまなリソースを使えずにいる高齢者が米国にはたくさんいて、彼らを助けることは生涯の仕事となりえるかもしれない──。その事実に、レーさんは何年もあとになってから気づきました。
レーさんは現在25歳で、「Diverse Elders Coalition(DEC)」というさまざまな立場の年配者のサポートを行う団体のプログラムコーディネーターとして働いています。
ほかのZ世代の若者たちと同様、彼はまだ自身のキャリアが明確に見えているわけではありません。しかし同年代の仲間と同じく、単に給料のために働くのではなく、人々のために働く分野で仕事をしたいと思っています。実際に、給料の面で見ても、高齢者への介護職が一概に高給であるとは言えません。米国では、介護士の時給は12.39ドル(約1,300円)、ホームヘルパーは10.91ドル(約1,150円)など、日本と比べても大きく変わらないといえるでしょう。
65歳以上の年配者の人口が増えるなか、コロナウイルスが広がる以前から彼らへのケアは限られていました。現在全世界の65歳以上の人口は全体の10%ほどで、2050年には16%に達すると見られています。各国政府・民間企業が大きな指針を早急に打ち出さなければ、現在のシステムは今回のパンデミックでも見られたようにすぐに崩壊してしまうでしょう。
目的意識が高いと指摘されるZ世代やミレニアル世代のなかには、この現状を見て自分たちが必要とされていると、シニアケアのキャリアへと進んでいる人たちがいます。
今回、Quartzでは、シニアケアに関わる5人の若者にインタビューし、それぞれの思いを聞きました。
Case 1: Ocean Le, 25
今後のキャリアで必要なことを学ぶ
オーシャン・レー(25歳)/DECプログラムコーディネーター
レーさんは、「Diverse Elders Coalition(DEC)」に勤務し始めて1年半です。コロンビア大学メディカルセンターでの栄養学修士課程を修了する間際、老人介護の慈善事業を行うジョン・A・ハートフォード財団でのインターン中にDECの存在を知りました。医学部に進む前に、学業から一度離れる必要があると感じ、ハートフォード財団が一部出資しているDECで働くことを決意。「私と家族が属するコミュニティを助けたいと思ったのです。研究を続け、恩返しができればと思います。これはよい決断だったと言えます」と話します。
レーさんはナイジェリアとベトナムのバックグラウンドをもっています。家族とはベトナム語で会話していましたが、ハワイで暮らしながら英語を習得しました。成長するにつれ、彼は、とくに年老いた親戚が米国で直面する問題に気づき始めました。親戚は、レーさんや彼の姉妹に助けを求めることが多くあったからです。
DECのプログラムコーディネーターとしてレーさんは、マイノリティの年配者が社会的・医学的なサービスを受けることができていない具体的な理由について研究を進める一員です。
DECはLGBTQ+、東南アジア系、アジア系米国人/太平洋諸島系、黒人系、アラスカを含む先住民系、そしてヒスパニック系の6つのコミュニティを代表しています。
1年をかけて、レーさんと同僚たちはフォーカスグループとアンケート調査を実施し、これらのコミュニティの人たちに、直面した問題について声を上げてもらいました。ゆくゆくは、DECが得た情報をもとに、これらのコミュニティに接するケア従事者にそれぞれの文化を考慮したトレーニングを実施することが目的です。また、家族や養護施設などで働く人など、これらのコミュニティで年配者のために働く従事者たち自身へのサポートも行っていく予定です。
DECでは、ロックダウンによって支援から切り離されてしまった年配者や彼らの介護者が安全に過ごすために何が必要なのか、調査を進めています。レーさんの目下の計画は、これらの調査結果を『Science Journal』などのメディアで発表し、連邦政府から支援を受けられるように証拠を示すことです。
こうした情報を発信することは、内分泌学と老年医学の学位の取得という、彼の次の目標達成の足がかりにもなります。彼は、サルコペニアと呼ばれる、加齢と共に骨格筋量が低下する症状について研究をしたいと話します。サルコペニアでは筋肉が脂肪に変わることにより、循環器疾患や認知症、脆さや転倒につながることもあります。「この症状は何年もかけて進行しますが、悪化する前に治療することができれば、慢性的な症状を防げるかもしれません」とレーさんは言います。
多様な年配者たちと接することで、レーさんは今後医学のプロフェッショナルとして働いていくうえで必要なことは何なのかを掴むことができると感じています。「今の仕事のおかげで、異なるコミュニティに属する人たちの“違う部分”と“似ている部分”を学ぶことができています」
Case 2: Frances Huynh, 27
どこで働くかよりも、何をするかが大切だから
フランシス・フイン(27歳)/NAPCAプロジェクトコーディネーター
フランシス・フインさんは2015年の秋、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)で、公衆衛生とアジアンアメリカンの歴史の2つの修士課程を開始しました。彼女は当時、ロサンゼルスのチャイナタウンに暮らす多くの年配者たちが、英語を話せないために大家とトラブルになり、ハラスメントや強制退去、不当な賃料値上げなどに直面していたことに気づいたと話します。
23歳にして彼女はチャイナタウンの多様な文化とコミュニティを守る活動をするボランティア団体「Chinatown Community for Equitable Development(CCED)」と共に借主たちの組合の組織化に携わりました。大学に通いながらCCEDでも働き、このパンデミック中も活動を続けています。
彼女はボランティア活動と公衆衛生の学位取得を通して、人の健康とウェルネスには居住と経済的な安定が不可欠という事実に気づき、国立アジア太平洋エイジングセンター(NAPCA)で全国プロジェクトコーディネーターとしてのフルタイムの職を得ました。
フインさんは、東南アジア系や太平洋諸島系の年配の人々へのトレーニングプログラムをつくり、コミュニティや連邦機関での安定した職探しを支援しています。教材にはそれぞれの言語、理解しやすい図や配色、大きめのフォントが使われています。また、必要に応じて彼らがパソコンの使い方などを学べるよう柔軟に対応しています。
フインさんが年配者と働くことに興味をもったのには、家族に助け合いの大切さを教えてもらったことが大きく影響しています。それは「どのような対話の場面でも自身で意識している、ある種の態度のようなもの」だと彼女は言います。片方がもう片方を助けるが当然とするのではなく、「お互いを助けあうという責任の共有」なのだ、と。
フインさんは年配者、特に移民や労働者階級の人々から学ぶことは多いと感じています。仕事でもボランティア活動においても、彼らに関わりながら、彼らが今必要なもの、今やりたいこと、そして彼女の年代の頃は何をしていたのか、彼らの人生について問いかけています。
パンデミックによって彼女の仕事は方向転換をしました。コロナウイルスに関しては、英語とスペイン語以外で得られる情報が明らかに限定されていることに、NAPCAの同僚とともに気づいたからです。彼女たちはすぐさま、ウイルスに関する情報やソーシャルディスタンス中に食料を手に入れる方法などを彼らの言語で質問できる電話ホットラインを設け、瞑想ガイダンスまでも行いました。また、ネイティブスピーカーの協力を仰ぎ、ウイルスに関する情報を6つの言語で取りまとめました。
フインさんのこの先のキャリアはまだはっきりとはしていません。ただ、どこで働くかよりも、何をするかの方が大切だとフインさんは話します。「給料をもらう仕事であれボランティアであれ、歴史的にも端に追いやられてきた人たちを中心に考えて支援できる仕事をしたいと思っています。労働者階級の人たち、多様な文化をもつ年配者の人たち…それができれば私は幸せですし、充実しています」
Case 3: Nihal Satyadev, 25
若くとも無視できない「社会正義」の問題
ニハル・サトヤデブ(25歳)/YMAAファウンダー
2015年、UCLAでコンピュータサイエンスを専攻していたニハル・サトヤデフさんには、アルツハイマー病の祖母の介護を手伝って育ったバックグラウンドがあります。20歳だった当時参加したとあるアルツハイマー病に関するカンファレンスが、彼の人生の方向性を変えることになりました。
サトヤデフさんは、1,100人以上のカンファレンス出席者のうち、40歳未満の参加者が50人に満たないことをみて唖然としました。米国では現在、500万人以上がアルツハイマー病を患っていますが、高齢化が進む2050年にはその数は3倍近くになると予想されています。公衆衛生上の危機であるだけでなく、20代でも無視できない社会正義の問題でもあるからです。
「これから高齢を迎える人たちはたくさんいる一方、十分な数の若者はこの国にはいません」と、サトヤデフさんは話します。「私たちは、高齢者の世話をするために人を確保する必要があり、彼らのニーズを理解しなければなりません」
その会議に出席した1年後、サトヤデフさんはアルツハイマー病に対する青年運動「Youth Movement Against Alzheimer’s(YMAA)」を共同設立。YMAAはいまや40の支部をもつ全国組織となりました。
彼は、ミレニアル世代やZ世代に「人々は、医療を受けるため、そしてメディケイドを受ける資格を得るために貧困に陥っている」という事実を知ってもらいたいと考えています(実際、インディアナ州サウスベンドの元市長で、かつて民主党の大統領候補だったピート・ブティジェッジは、母親が長期療養制度で衝撃的な経験をした現実を語っています)。
活動は、意識向上だけにとどまりません。チームは、UCLAの長寿センターと協力して、学生と介護の息抜きを必要とする家族を組み合わせるプロジェクト「Youthcare(ユースケア)」に取り組み始めました。週に3~6時間、学生はアルツハイマーの初期段階にある人と1対1の時間を過ごすことで、介護者は貴重な自由な時間を得ることができます。「週に6時間あるだけでも、介護者の75%にとってはその時間が十分な休憩になるとことを学びました」とサトヤデフさんは言います。さらに、介護者にとって「レスパイトケア」がストレスの大幅な減少につながることを報告しました。
現在、サトヤデフさんはカリフォルニアの政治家やカリフォルニア州医師会、州全体のコミュニティグループなどと協力して、“学生による介護”というコンセプトをさらに発展させようとしています。彼は、「Peace Corps(平和部隊)」や「Teach for America」のようなケアコープ・プログラムを立ち上げることを提案しています。このプログラムに参加した高校の新入生は、1~2年間フルタイムで介護の仕事に就き、給料が支払われ、教育助成金が支給され、そのなかでもとくに医療関連の分野で勉強しながら働き続けた人には最高額の助成金が支給されます。実際のサービスは、アルツハイマー病患者やその家族に無料で提供されます。
カリフォルニア州知事ギャビン・ニューサムは、同州がアルツハイマー対策本部を立ち上げ、高齢化対策のマスタープランを作成することを発表しました。「高齢者に向けたカリフォルニアの戦略をより包括的なものにするために、私たちは今、スローダウンして活動しています」と、サトヤデフさんは話します。
これだけではありません。パンデミックによって孤立してしまった高齢者のために、YMAAは、Zoomを通じて食事をともにできる「Meals Together」というアプリも立ち上げました。
サティアデフさんは、人々がボランティア活動から得られるのは「アルツハイマー病に関して、多くの場合、真実ではないことが多い固定観念があることに気づくこと」でもあると考えています。「この病気を患っている人のなかには、とても陽気で、複雑な会話をも続けることができる人がたくさんいます」
現在、YMAAの会長を務めるサティアデフさんですが、「今抱えている課題に対応するのには、まだほど遠い。しかし、私たちは本当に強力なスタートを切ったと思います」と話しています。
Case 4: Sasha Syahirah Rouse, 29
今ここにいるのは「普通の高齢者」だけではない
サーシャ・サヒラ・ルース(29歳)/デュークNUSメディカルスクール
ルースさんは大学在学中から、経済的に不利な立場にある人々やマイノリティを含む社会的弱者が、刑事司法制度とのもつれに巻き込まれているのを見てきました。働き始めてすぐの頃は、カリフォルニア州コンプトンに住んでいて、たびたび警察の厄介になる人たちと仕事をしてきました。
そのとき彼女が気づいたのは、こうした状況は多くの場合、彼らの要望に正しく応えられていないことが複数重なり合って生み出されていることでした。大学卒業後、彼女は、その“ummet needs(アンメットニーズ)”がシステムレベルにおいてどのように起きているのかを理解しようと、法心理学の修士号を取得することを決めました。
今、ルースさんはシンガポールに住んでいますが、デュークNUSメディカルスクールでの新しい研究では彼女が学んできた知識を生かしています。以前に研究していた集団を対象とするのではなく、別の種類の脆弱で見過ごされがちな高齢者の集団にフォーカスしています。
「公共の賃貸住宅に住んでいる、複数の持病がある高齢者を対象に研究しています」と彼女は話します。彼らはあまり裕福ではないので、住宅や食糧不安につながる可能性があり、すぐに健康上の問題が悪化するかもしれません。問題がさらに増えれば、経済的に不安定になるような出費が発生することも。とくに、このような人々が一人暮らしをしていたり、孤立していたりする場合においては非常に困難な問題になってきます。
ルースさんは、エビデンスに基づいた研究を通じて、こういった負のスパイラルを防ぐことに焦点を当てています。彼女のプロジェクトの一つである「Enhanced Community of Care(ECOC)」と呼ばれるものでは、医療提供者とのさまざまな会話がその人の健康にどのような影響を与えるかを研究しています。ほとんどの場合、会話の最後には医師が禁煙や野菜をもっと食べるように患者にアドバイスをすることが多いものです。しかし、こうしたアドバイスは、介護される人にとっては既知の事実。
代わりに、ルースさんは「動機づけ面接」を行っています。これは患者がタバコを吸い続けたり、バランスの悪い食事をしたりする理由を聞き出すために、自由回答式の質問をすることです。こうすることで、医療提供者は、社会経済的地位の低い高齢者に影響を与える組織的な問題を、より詳しく知る機会を得ることができます。
さらに、ルースさんは「We Are Bonded」というプロジェクトにも取り組んでおり、18〜35歳までの若者たちと、社会的に孤立している高齢者をペアにした場合の結果を研究してます。このプロジェクトでは、2人の参加者が少なくとも6カ月間、一緒に話し合うなどの行動をともにします。若い人が一度に数時間だけ高齢者に会うという多くのボランティアプログラムとは異なり、「We Are Bonded」は長期的な関係をもつことによる具体的な効果を評価することを目的としています。
デュークNUSメディカルスクールのもう一人の研究者であるラフル・マルホトラは、シンガポールの人口のうち65歳以上の人口は現在約15%に過ぎないと述べますが、その割合は増加しています。国連によると、2050年までには、この人口は40%を超えると予想されています。
ルースさんは、高齢化が進むにつれ、多様な背景をもつ人々や疎外されたグループの出身者が増えることに気づいています。「私は、“スタンダードな(一般的な)高齢者”ではない高齢者にとって“うまくいった高齢化”が何かを見てみたいと思っています」と、彼女は述べます。「そうして初めて、このような人々を生涯にわたってどのようにサポートしていけばよいのか、また、同じような背景をもつ次世代の人々を準備していくことができるのです」
Case 5: Antonio Torres, 24
彼らが必要としているとき助けることができれば
アントニオ・トーレス(24歳)/ロウンツリー・ガーデンズ介護士
トーレスさんは19歳のとき、友人の勧めでカリフォルニア州の介護施設、サンライズで介護士になりました。それから5年後、彼は今もこの仕事を続けていますが、現在はカリフォルニア州スタントンにあるクエーカー・ガーデンズが所有する信仰に基づく介護施設、ロウンツリー・ガーデンズで働いています。ディズニーランドのすぐ近くにあり、同年代の就活生にとっては、より魅力的な場所なのかもしれないですが、トーレスは「僕は、大人びているんだと思います」と話します。
「この仕事に惹かれたのは、コミュニティでの入居者を見ていたからです」と、トーレスはQuartzに語っています。「彼らの多くには家族がいないこと、そして本当の愛がないことに気づきました。私は彼らに愛を与えることができると感じ、ただそこにいるべきだと感じました」
ローントリー・ガーデンズのCEOであるランディ・ブラウンは、最近、トーレスのような若い人材を見つけることができて幸運に恵まれていると言います。もっとも、それは運というよりも戦略かもしれません。ブラウンは最近、20代の若者と仕事の話し方を知っている、ミレニアル世代の採用担当者を雇いました。
「採用担当者が電話で話しているのを聞いて、ほかの採用者とは違うことがすぐに分かりました。若者たちは目的を求め、労働時間がフレキシブルかどうかを知りたがるのですが、そうした“正しい”質問を、その担当者は知っていたのです」。その後も、ブラウンは同じ年齢層で同じように熱心なスタッフを採用したといいます。
毎日の仕事は、身だしなみや着替えの手伝いをしたり、アクティビティや食事への付き添い、そして誰もが安全でつながりがあり、気遣われていると感じられるようにすることです。実際に年配者とコミュニケーションをとるには、感情的知性(相手の感情を理解する能力)と成熟度も必要になるでしょう。しかし、トーレスさんは、コミュニケーションは自然な流れでつくられると考えています。
「私たちはただ話をしているだけです。私は彼らが必要としていることを手助けしているのですが、そうすると、人生や物ごとがどうなっているのか、どうやって育ったのかなど、会話をすることができるのです」
トーレスさんは、こういった対話をすることが大好きなのだと言います。
老人ホームでは男性の介護者はあまり一般的ではありません。入居者が女性を好むこともあるとトーレスさんは話します。彼が最初にロウンツリーの老人ホームで働き始めたとき、「何人かは、私のことを好きではありませんでした」と振り返ります。しかし、1週間もしないうちに状況は変わりました。「私と連絡を取るようになり、介護を依頼してくれるようになりました」と話しています。
彼の友人たちは、必ずしもトーレスさんの仕事について理解しているとは限りません。老人ホームは、人々が倉庫に閉じ込められた悲しくて孤独な場所であるという世間の印象はいまも残っており、悲惨なように見える施設もあるかもしれません。しかし、多くはそうではありません。
それでも、彼の友人たちはトーレスさんに「そういう立場の人を見て、優しく世話をするには、強い人でなければならない」と話すといいます。「私は、『思いやりの心を持っているだけだ』と言っています。心があり、彼らが必要としているとき助けることができれば、それがすべてですと、話しています」
トーレスさんは、セラピストになるために看護学校やソーシャルワークの学位を取ることも考えていましたが、パンデミックのために今、保留にしています。彼は、同年代の人たちが、高齢者や認知症の人、介護を必要としている人たちにもっと共感を示し、理解を示してほしいと思っています。
「このパンデミックが、これからの若い世代の子どもたちの心を変えてくれることを願っています。自分の身だけでなく、高齢者も守らなければなりません。彼らは本当に助けを必要としているのです」
This week’s top stories
今週の注目ニュース4選
- Disney+が好調。Disney+の有料会員数が、8月4日時点で6,050万を超えたことが分かりました。昨年11月にサービスを開始し、同社は以前、4月には加入者数が5,000万人を突破したと発表していました。米・ディズニーのCEOであるボブ・チャペックは、「当初の予想をはるかに上回る成長」だと述べています。
- 若者のニュース取得はInstagramから。最近発表された、コロナウイルスのパンデミックに関するニュースや情報へのアクセス方法を調査したデータによると、米国では、18〜24歳の回答者の4分の1以上がニュースコンテンツにアクセスするためにInstagramを使用し、19%がSnapchatを使用、6%がTikTokを使用していることが分かりました。
- アート界で重要になるミレニアル世代。オークションハウスのサザビーズは、顧客のほぼ3分の1がミレニアル世代であると述べています。若いコレクターは、56万ドルする「ナイキエアジョーダン1」や、エディ・マルティネスや奈良美智のような芸術家の絵画などのアイテムが気になるよう。ミレニアル世代は、従来のコレクターよりもオンラインで大きな買い物をすることに慣れており、それがロックダウン中の売り上げも押し上げているとされています。
- シャルキュトリーボードはお金持ちの食べ物? TwitterユーザーのCheesybeaverさんが、ランチに食べたというピクルスやお肉、チーズをのせたシャルキュトリーボードの写真を投稿。そして、この食事に関して「お金持ちが食べるものだと思う」とほかの人が引用してツイートしました。Cheesybeaverさんは、20ドルしかかかっておらず、そもそも2人分のランチとディナーだったので、すべてにおいて費用対効果が高いと反論していますが、シャルキュトリーボード嫌いの人から言わせると、その誕生の歴史に問題があった? のかもしれません。
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Quartz JapanのPodcastの最新エピソードで、“子育て世代の新しい環境づくり”を目指す88PROJECTの林理永さんとの対話をお楽しみください。