HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。日本でも注目されているTikTok問題ですが、インドではほかの中国アプリも禁止する動きが出ています。今日も世界のニュースをチェックしましょう(英語版はこちら)。
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- ジャム・カシミール州の自治権剥奪から1年。インドとパキスタンが領有権を争ってきた同州は、インド政府による厳しい行動規制などによって依然として経済的困難を強いられるなか、新型コロナウイルスによる集会制限と、治安要員の追加配備によって、州の自治権剥奪から1年を記念した「ブラック・デー」の抗議活動計画が阻まれました。一方、パキスタンのイムラン・カーン首相は、改めて同州の自治権の行使を要求。カシミール地方の領有権を争う中国の外務省は、この地域の現状に対するいかなる変更も「違法で無効だ」と述べました。
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Jammu and Kashmir, one year on. As the region continues to face economic hardship (✦ Quartz member exclusive), coronavirus restrictions on gatherings and the presence of extra security personnel thwarted demonstrators’ plans for a “black day” to commemorate the anniversary of the end of Jammu and Kashmir’s special status. Meanwhile, Pakistani prime minister Imran Khan again invoked Kashmir’s right to self-determination, and China’s foreign ministry said any change to the area’s status quo would be “illegal and invalid.” - インドが中国アプリをさらに禁止、と報道。Xiaomi(シャオミ、小米科技)やBaidu(バイドゥ、百度)などの企業が提供する47のアプリは、ほとんどがすでに禁止されているアプリのクローンです。また、Facebookは米国を含む50カ国以上でTikTokのクローンともいえるReels(リール)をローンチしました。本家TikTokはディープフェイクを禁止し、ファクトチェックの体制を拡大、偽情報を知らせるツールを追加しました。
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India reportedly banned more Chinese apps. The 47 new apps from companies like Xiaomi and Baidu are mostly clones of already banned apps. Also, Facebook launched its TikTok clone Reels in more than 50 countries including the US, while actual TikTok banned deepfakes, expanded its fact checking, and added tools to flag misinformation. - 米国の閣僚が台湾に向かう。近々、予定されているアレックス・アザー米厚生長官の台湾訪問は、1979年に米国が台湾と断交して以来、最高位の高官の訪台となりますが、中国は快く思っていません。一方、香港の民主運動家、周庭(アグネス・チョウ)は2019年6月に行われたデモで参加者を扇動した罪で有罪判決を受け、マレーシア警察は政府系ファンドの1MDB(1Malaysia Development Berhad)をめぐる汚職事件の容疑者がマカオ、香港、深圳に潜伏している可能性があると発表しました。
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A US cabinet official is headed to Taiwan. China is not pleased about the upcoming trip for health secretary Alex Azar, who will be the highest ranking US official to visit the island since 1979. Meanwhile, Hong Kong activist Agnes Chow was convicted for her role in a June 2019 protest, and Malaysian police said 1MDB fugitives are hiding out in Macau, Hong Kong, and Shenzhen. - Samsungは新しい折りたたみスマホを発表した。電子機器大手のSamsung Electronics(韓国サムスン電子)は、オンラインの製品発表イベント 「GALAXY Unpacked」で、次世代スマホのGalaxy Note 20やタブレット、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホンも披露しました。
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Samsung revealed a new foldable phone. The electronics giant also showed off next generation Note phones, tablets, smart watches, and wireless earbuds at its virtual Galaxy Unpacked event.
Disney will make a stan out of you
ムーラン旋風なるか
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『ムーラン』は、男装した女性だと気づかれる前に、やるべきことに取り掛かり、フン族を倒そうとする、15世紀中国(という世界観)の戦士の物語です。この作品は、中国の古典に登場する力強い女性のように主人公を描いているわけではないかもしれませんが、Disneyは、前評判の高い1998年の映画の実写版リメイクを見るために、視聴者がDisney+の月額料金に加えて、高額のプレミアム料金を支払うだろうと自信を持っています。
中国などのように、映画館の営業が再開していてDisney+が利用できない国では、ムーランはこれまでの予定通り、大画面で上映される予定です。Disneyが制作に2億ドル(約210億円)を投じたと報じられている(そして、宣伝にさらに数百万ドル)この映画は、世界的な劇場公開の代わりにストリーミングでの有料配信に変更するには、あまりに大作だと考えられていただけに、今回の動きは多くの人を驚かせました。しかし、ムーランのような集客力のあるコンテンツは、Disney+の登録者を増やすことにもつながり、現在のところストリーミングがDisneyの収益源となっています。
Charting India’s trade surplus
インドが貿易黒字に
インドは6月、18年ぶりに、商品やサービスの輸出額が輸入額を8億ドル(約845億円)上回りました。しかし、この黒字は輸出の急増ではなく、国内消費の低迷と世界的に原油価格が安くなったことによって生じたものです。
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SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 経済学のトップジャーナルに掲載されている研究のうち、女性による研究はわずか17%にすぎない。それにもかかわらず、米国の博士課程1年生のうち、女性は30%を占めています。
- ニューヨークでアルコール入りのアイスクリーム販売が始まる。当局は、それが州の乳製品とクラフトアルコール産業に利益をもたらすと話しています。
- ストレスを感じていますか? では、ラマを抱きしめて。 “シーザー・ザ・ノー・ドラマ・ラマ”は、オレゴン州ポートランドの抗議行動でセラピーサービスを提供しています。
- ペンギンのウンチは、宇宙で発見された。科学者たちは、真っ白な南極の雪の上に赤茶色のシミがある衛星画像を見て、コウテイペンギンの新しい移住地を確認しました。
- 長いあいだ行方不明になっていた猫が、12年後に見つかった。スコットランドの家族旅行中に姿を消したこの猫は、動物慈善団体がそのマイクロチップをスキャンしたあとに発見されました。
【今日の夕方は…】
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木曜日のPMニュースレターは「Millennials Now」。本日は、「今、若者が高齢者介護に従事する理由」。世界の65歳以上の人口は、現在の10%強から2050年には16%にまで増加するとされています。そんななか、制度改革の必要性が迫られる高齢者介護にキャリアを見出したミレニアル世代とZ世代の5人の若者のインタビューから、彼らが介護に従事する理由に迫ります。
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