Daily Brief：米大統領、年収と投票の思い込み

HERE’S WHAT YOU NEED TO KNOW

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。いよいよ来週に投票本番を迎える米大統領選。年収と投票の関係には私たちの勝手な思い込みがたくさんあるようです。世界のニュースをチェックしていきましょう（英語版はこちら）。

1. 新しい法案は在米の中国企業にとって新たな問題を予感させるものだ。米共和党のマルコ・ルビオ上院議員が提出した法案は、ブラックリストに掲載された中国企業への米国企業による投資を阻止し、こうした企業に米取引所からの上場廃止を迫るものです。
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   A new bill spells new trouble for Chinese companies in the US. Republican senator Marco Rubio’s proposed legislation would block US firms from investing in blacklisted entities and force such companies to delist from US exchanges.
2. ShopifyはTikTokと手を組んだ。この契約により、EコマースプラットフォームのShopify（ショッピファイ）に登録する100万人超の小売業者は、動画投稿アプリのTikTok上で、動画広告を介して商品を販売できるようになります。一方、インドの実店舗小売大手、Future Group（フューチャー・グループ）が主要事業をインドの大手財閥、Reliance Industries（リライアンス・インダストリーズ）へ売却しようとしていることを受けて、Amazonはシンガポール国際仲裁センターに売却中止を申し立て、仮差し止め命令を勝ち取りましたが、まだRelianceが優位に立つ可能性が高いとみられます。
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   Shopify teams up with TikTok. The deal will enable the e-commerce platform’s million-plus merchants to sell their wares via shoppable video ads. Meanwhile, Amazon won an interim order against Reliance Industries’ deal to buy the retail business of India’s Future Group—but Reliance will likely still come out ahead.
3. Tencentは音楽スカウトプラットフォームの株を購入している。報道によると、中国ネットサービス大手のTencent（テンセント、騰訊）は今日（28日）、人工知能を使ってミュージシャンの可能性を分析する英Instrumental（インストゥルメンタル）との取引を発表する予定のようです。
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   Tencent is buying a stake in a music scouting platform. The Chinese tech conglomerate reportedly plans to announce a deal today with the UK’s Instrumental, which uses artificial intelligence to analyze musicians’ potential.
4. Facebookのインドのパブリックポリシー担当ディレクターが辞任した。アンキ・ダスは、与党・BJP（インド人民党）メンバーの投稿に同社のヘイトスピーチ規定を適用することに反対していた、という報道をめぐり、インド議会などからの質問に直面していました。Facebookは、ダスは「公共サービスへの関心を追求するために」同社を去ったとしています。
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   Facebook’s public policy director for India quit. Ankhi Das had faced questions, including from India’s parliament, over a report she discouraged the social media platform from classifying posts from members of the ruling BJP party as hate speech. Facebook said Das is leaving to “pursue her interest in public service.”
5. 米国は香港の活動家4人の亡命希望を拒否した。香港の英字紙、SCMP（サウスチャイナ・モーニング・ポスト）によると、活動家らは、香港国家安全維持法違反容疑で別の3人が逮捕された数時間後に、香港の米総領事館から追い出されたそうです。逮捕されたうちの一人は、民主化団体「学生動源」の元代表、鍾翰林（トニー・チョン）で、亡命申請を計画していました。
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   The US rejected four Hong Kong asylum seekers. The activists were turned away from the US consulate hours after three others were arrested under a provision of the national security law, according to the South China Morning Post. One of those arrested, Tony Chung Hon-lam, the former leader of an activist group, had been planning his own asylum bid.
6. テック企業のCEOが米上院で証言する。Facebookのマーク・ザッカーバーグ、Googleのスンダー・ピチャイ、Twitterのジャック・ドーシーが、水曜日（28日）に開かれる商業科学運輸委員会の公聴会で、企業の法的責任の保護、データのプライバシーポリシー、業界の整理統合などについて擁護する発言をするとみられます。
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   Tech CEOs testify before the US Senate. Facebook’s Mark Zuckerberg, Google’s Sundar Pichai, and Twitter’s Jack Dorsey are expected to defend their companies’ liability protections, data privacy policies, and industry consolidation in a Commerce Committee hearing Wednesday. 

Charting US voter income levels

年収と投票

「富裕層の住む地域での投票結果」が、「富裕層による投票結果」と必ずしも一致するとは限りません。紛らわしい二項対立ですが、2016年の選挙でもそうだったように、今回の選挙でも同様の結果となりそうです。

共和党は、米国の最も裕福な人々から支持されているといわれていますが、最も裕福な地域でその投票率が低くなっているのはなぜでしょうか？ また、民主党は低所得者層に強いといわれていますが、最も裕福な地域でこんなにもうまくいっているのはなぜでしょうか？

唯一わかっている事実は、「最も貧しい地域において、一般的に低所得者層に強いとされる民主党への投票率が高い」ということだけです。Quartzのデータジャーナリスト、Dan Kopfがこちらの記事（英語）で解説しています。

We’re obsessed with GPS

GPSの座標軸

GPS（Global Positioning System：全地球測位システム）は、コンセプトはシンプルですが、ドライバーが5マイル先で起きている交通事故を回避できるようにするために必要な技術や仕組みであり、その効果は広範に及んでいます。宇宙時代の防衛機密だったGPSは、いまや消費者向け家電にまで取り入れられ、私たちの移動手段を形作り続けています。しかし、システムがより正確になるにつれ、実際にはナビゲーションの効率が悪くなっているのかもしれません。詳しくはGPSの進化に迫ったQuartzの〈Obsessions〉をご覧ください。

SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

1. カザフスタンは映画『ボラット』の1作目を嫌っていたが、続編は愛している。カザフスタンの観光局はサシャ・バロン・コーエンの新しい風刺と主人公のキャッチフレーズに対して、「ベリーナイス」と受け入れています。
2. 日本もタトゥーのタブーを取り払いたい。タトゥー愛好家たちは、来年の東京五輪にタトゥーをした海外のアスリートが参加することで、日本でもタトゥーが一般的になることを願っています。
3. エスケープルームに泥棒が迷い込んだ。脱出アトラクションの中にあるアンティーク風小道具の金庫をようやく開けても、手に入ったのはヒントだけでした。
4. ソ連にとどめを刺したのは誰？ ゴルバチョフ元大統領は、1980年代の米テレビドラマ 『ダラス』 が共産主義を解体させるほどの不満をソ連国民にまいたと非難していたそうです。
5. 日本の人気映画の興行収入が他のブランドをトップに押し上げている。回転寿司チェーンや缶コーヒー会社にとって、アニメ映画 『鬼滅の刃』（Demon Slayer）とのコラボは最高の効果を生み出しています。

【今日の夕方は…】

水曜夕方のニュースレター「Deep Dive」は、アフリカの今をフィーチャー。アフリカにおける米国の存在感は、大陸各国の中国との密接な関わりに大きな影響力を及ぼします。本日は、Quartzがアフリカの現地で取材した内容から、米大統領選前に起きていることを、選りすぐってお届けします。

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