Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。中国からまた一風変わったスマートフォンが出るかもしれません。今度はスマホが伸びます。本日もグローバルニュースをご覧ください(英語版はこちら)。
- Oppoはいくつかの新しい個人用ガジェットを発表した。2度目となるInno Dayイベントで、中国スマートフォン大手のOppo(オッポ)は、巻き取り式スクリーンとARグラスを搭載した携帯電話を披露しましたが、どちらもまだコンセプト段階です。
📱
Oppo unveiled some new personal gadgets. At its second Inno Day event, the Chinese electronics maker demonstrated a phone with an expandable “rolling” screen and augmented reality glasses, but both are still in the concept stage for now. - Samsungは次世代半導体事業に1,160億ドル(約12兆円)を投じる。Appleや米半導体大手のAMDなどへの供給でTSMC(台湾積体電路製造)に対抗するため、韓国のテック大手は、2年以内に3ナノメートルチップを大量生産する計画を明らかにしました。
🔥
Samsung will spend $116 billion on its next-generation chip business. The South Korean tech giant said it plans to mass-produce 3-nanometer chips in two years, setting up a fight with Taiwan Semiconductor Manufacturing Co. to supply companies like Apple and AMD. - 米国は2020年末までに米上場の中国企業に関する規則を提案しようとしている。SEC(米証券取引委員会)が検討している規制案は、中国企業にPCAOB(米公開会社会計監督委員会)監督下にある米監査法人による監査を義務付けるもので、米国の取引所から上場廃止になる企業も出てくる可能性があります。米国では1月に新大統領が誕生する予定で、現職のSEC委員長はそれまでに退任するとしているため、微妙なタイミングでの規制となりそうです。
👀
The US hopes to vote on rules for foreign stock listings by the end of 2020. The timing of the regulation—which is aimed at Chinese companies that aren’t subject to US audits, and could result in some firms delisting from American exchanges—is awkward given the US will have a new president in January and the current Securities and Exchange Commission chair plans to step down before then. - DaimlerとGeelyは中国でエンジンを製造するために提携している…。ドイツ自動車大手のDaimler(ダイムラー)と中国自動車大手のGeely Auto(ジーリー・オートモービル、吉利汽車)は、ハイブリッド車用の次世代燃焼エンジンの開発コストを分担することになります。一方、中国EVメーカーのNio(ニーオ、上海蔚来汽車)は第3四半期に損失を計上したものの、売上高は前年同期比で146%も急増しました。
🚙
Daimler and Geely are partnering to build engines in China… The German and Chinese automakers will share the costs for developing a next-generation combustion engine for hybrid vehicles. Meanwhile, Chinese electric car manufacturer Nio’s revenue skyrocketed 146% year-over-year in the third quarter, although it reported a loss. - …一方、中国のバッテリーメーカーはドイツに新しい工場を設立した。24億ドル(約2,500億円)を投じたこの施設は、SVolt Energy Technology(蜂巣能源科技)にとって欧州初の生産拠点となります。EVバッテリーの組み立てラインは、2023年の終わりごろから稼働する見通しです。
🏭
… While a Chinese battery maker is opening a new factory in Germany. The $2.4 billion facility will be SVolt Energy Technology’s first in Europe. Its electric car batteries should start rolling off the assembly line at the end 2023.
Charting rubber demand
求められるゴム
ゴムの需要は、4月に安値を記録した後、新型コロナウイルスのパンデミックが猛威を振るうなか、手術用手袋のための強い需要に支えられて、跳ね上がってきました。米国勢調査のデータによると、第3四半期に米国に輸入された医療用ゴム手袋の数は57%増の2億4,400万組に達しました。また、すべてのゴム手袋の輸入量を見ると、同期間に146億組で、28%増となりました。
手袋だけではありません。タイヤはゴムと道路の接点であり、新しい車には必ず新しいタイヤが標準装備されています。中国の自動車市場は失われた時間を取り戻しつつあり、多くの米国人は公共交通機関よりも自動車を好むため、ゴムの需要へとつながっているのです。
The most retailful time of the year
小売の勝負時
👗 中古が王様。リセール市場の急速な成長はファストファッション業界に脅威を感じさせるほどですが、それは新たな過剰消費を促すもう一つの方法に過ぎないのかもしれません。
🔮 誰も今年のサンクスギビング休暇の消費動向を予測できない。パンデミックの中で迎えるサンクスギビングデー(11月26日)の休暇。予測をしようにも前例がないため、唯一アナリストが口を揃えて言うことは、Eコマース業界はより入念に準備をする必要がある、ということです。
🙂 Walmartはジョー・バイデンに希望を抱く。Walmartの消費者層はトランプ支持に偏っていますが、CEOのダグ・マクミロンは、皆が気持ちを切り替え、買い物に来てほしいと願っています。できれば、新たな経済対策に消費を後押ししてほしい、とも。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ミネソタ州の大学は学生たちにセックス中にキスしないようアドバイスした。COVID-19の感染を防止しながらイチャつくための安全策には、マスクを着用することや、パートナーの数を制限することなども盛り込まれています。
- ニュージーランドの汚れた選挙には勝者がいる。体重が重く、飛べないオウムとして知られるカカポは、不正投票によってコンテストが台無しになった後、2度目となるバード・オブ・ザ・イヤーを受賞しました。
- Pepsiは2リットルのソーダボトルを刷新。新しいデザインは持ちやすく、プラスチックの使用量がやや少ないそうです。
- 中国のある県は犬は室内で飼うべきだと考えている。しかし、犬の飼い主からの強い苦情を受けて、雲南省威信県は犬の散歩禁止を再考することになるかもしれません。
- カモノハシはますます奇妙になっていく。毒を分泌し、哺乳類でありながら卵を産むなど、奇妙な特徴を持つカモノハシ。今度は、紫外線を当てると光ることが分かりました。
【お詫びと訂正】
昨日(11月17日)朝配信のDaily Briefに掲載した「数字で見るRCEP」の中で、「この経済圏に住む人々の数」を「2.2億人」とお伝えしましたが、正しくは「22億人」でした。訂正してお詫びいたします。