Daily Brief:じゃぶじゃぶのコロナ対策

REUTERS/Denis Balibouse/File Photo

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。この国も、あの国も、ワクチンのニュースだらけです。今日も世界で「次」に起きる事を接種しましょう(英語版はこちら)。

ダボス→シンガポールへ REUTERS/Denis Balibouse/File Photo
ダボス→シンガポールへ REUTERS/Denis Balibouse/File Photo
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  1. 英国がCOVID-19ワクチンの接種を開始する…。高齢者、第一線で働く医療従事者、および老人ホームのスタッフらが、米ファイザー(Pfizer)と独ビオンテック(BioNTech)のワクチンを最初に接種します。
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    The UK starts rolling out Covid-19 vaccines… Older adults, frontline medical workers, and care home staff will be the first to receive the Pfizer/BioNTech vaccine.
  2. …その間、インドが治験プロセスをスピードアップ…。ワクチン生産大手のセラム・インスティチュート・オブ・インディア(Serum Institute of India)は、英アストラゼネカ(AstraZeneca)のワクチンの緊急使用許可を月曜日(7日)に申請しました。一方で、米ファイザーも先週末に申請したと伝えられています。
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    …as India speeds up its review process… The Serum Institute filed for emergency use authorization for the AstraZeneca vaccine on Monday, while Pfizer reportedly applied over the weekend.
  3. …そして、中国のシノバックは製造能力を2倍にしている。 中国ワクチンメーカーのシノバック(Sinovac、科興控股生物技術)は、新しい生産施設では、年末までにワクチンの製造量を年間6億回分まで増やすことができるとしています。
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    …and Sinovac works to double its capacity. The Chinese vaccine maker said a new facility will enable it to increase production to 600 million doses annually by the end of the year.
  4. 日本は7,000億ドルの追加経済対策を予定している。73.6兆円規模の追加経済対策には、パンデミック後の経済を支えるための取り組みなど、新型コロナウイルス対策が含まれています。
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    Japan plans another $700 billion in stimulus. The latest package includes line items for controlling the coronavirus as well as initiatives to prop up the economy post-pandemic.
  5. 2021年のダボス会議はダボスではやらない。「ダボス会議」として知られる世界経済フォーラム(WEF)の年次総会は、COVID-19の感染者数が少ないことから、5月にシンガポールで開催されることになりました。2022年は再びスイスで開催される予定です。
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    Davos 2021 won’t be in Davos. The World Economic Forum is temporarily moving its annual meeting to Singapore in May due to the country’s low rate of Covid-19 cases, before returning to Switzerland in 2022.
  6. ハンセン指数、再編初日は波乱の展開。月曜日(7日)、香港の主要指数に新たな顔ぶれが加わりました。中国でフードデリバリーアプリを展開するメイトゥアン(Meituan、美団)、バドワイザーApac(Budweiser Apac、百威亜太控股有限公司)、中国のスポーツ用品大手のアンタスポーツ(Anta、安踏体育)などです。全体では1.2%の下落となりました。
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    The retooled Hang Seng had a rocky first day. On Monday, the newest additions to Hong Kong’s main equity benchmark index—Meituan, a Chinese food delivery app; Budweiser Apac; and Anta, a Chinese sports equipment company—ended the day lower as stocks fell 1.2% overall.
  7. 中国の貿易黒字が過去最高を更新した。5月の前回記録は輸入の減少によるものでしたが、11月は輸出額が21%増加しました。一方、この11カ月で、インド向け輸出は13%も減少しています。
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    China’s trade surplus hit a new record. While the previous record in May resulted from a drop in imports, the November tally was driven by a 21% increase in exports—notwithstanding a 13% decline in exports to India in the first 11 months of the year.

Charting pandemic relief impact

コロナ救済策の影響

数カ月にわたる交渉の停滞を経てなお、アメリカの議会は先週末も、経済をブーストするための法案に合意できませんでしたが、国会議員たちは今週の金曜日に、より広範な資金法案ととともに、一時的なコロナ救済計画を通過させる見込みです。ちなみに、今春実施した同様のコロナ経済対策はすでに大きな影響を与えています

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米国のコロナ向け経済対策は、一部のヨーロッパの先進国で実施された、より自動的な経済安定施策よりは大盤振る舞いであることが証明されています。 というのも、米国の措置は、自国の財政危機を沈静化することよりも、生活水準を維持することを目的としているためです。


What to watch for

今日、注目すべきこと

「世界がCOVID-19の治療薬とワクチンを切実に求めるなか、バイオ医薬品業界に、その評判をリセットするための一世一代のチャンスが訪れています」。米製薬大手、イーライリリー(Eli Lilly)のCEO、デイビッド・リックス(Dave Ricks)が第2四半期の決算会見で語った言葉です。

米国の消費者は、オピオイド・クライシス(医療用麻薬のオピオイドの不適切使用)や天文学的な薬剤費のために、長い間、ビッグ・ファーマを敵対視してきました。調査会社のギャラップ(Gallup)が2019年9月に発表した調査結果では、米国人の58%が製薬会社に対して否定的な見方をしています。しかし、ワクチンへの期待の高まりは、こうした世論に変化をもたらす可能性があります。製薬会社は、このワクチンによって大金を稼ぐことはできませんが(少なくともすぐには)、彼らが獲得した評価は、非常に価値のあるものになるかもしれません


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 別のモノリスに関する最新情報。5番目となる金属製の柱は、英国のワイト島に現れました。米国のアーティストグループが、一部のモノリスへの関与を示唆しています。
  2. 新型の強力な望遠鏡が「幽霊のような円」を発見した。 天文学者は、とても困惑しており、最初はその無線信号を「WTF(What the f**kの略、邦訳:なんじゃこりゃ)」と呼んでいました
  3. ブレイクダンスがオリンピックにやってくる。国際オリンピック委員会(IOC)は、 2024年に予定されているパリ五輪で、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンなどの種目も開催することを確認しました
  4. もう少し背が高ければよかったのに。毎年、何百人もの人々が、自分の足の長さを伸ばすために、痛みを伴う手術に手を出しており、議論を呼んでいます。
  5. 日本は「AI婚活」に補助金を投入する。日本政府は来年、1,900万ドル(約20億円)を割り当て、人工知能を活用した自治体のマッチングを促進します。これは、国全体で進む少子化に対抗するための幅広い取り組みの一環です。

【今日の夕方は…】

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火曜夕方のニュースレターでは、今世界が直面しているビジネスの変化を捉えるトピックを深掘りしていきます。バイデン次期大統領が財務長官に指名した、元FRB議長のジャネット・イエレン氏が支持し、ワシントンでも間もなく話題になりそうな「炭素税」。8日は、今、世界で広がる、カーボン・プライシングの取り組みの現在地をレポートします。


12月7日深夜、過去に配信したニュースレター20件が誤って配信されてしまうトラブルが発生いたしました。本件の発生原因は、Webページの新規アップデートに伴った作業時の人的オペレーションミスが原因であり、読者の皆様の混乱を招くかたちとなりましたことを、深くお詫び申し上げます。

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