Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。英国のロックダウン、グーグルの労組、インドの農業交渉…。今朝も世界から今日起きること、これから起きることをお伝えします(英語版はこちら)。
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- 英国は新たに厳格なロックダウンに突入。ボリス・ジョンソン首相は、COVID-19の変異種が引き続き拡大しているため、イングランド全域で厳格なロックダウン措置を再導入し、学校を閉鎖すると発表。住民に外出を控えるよう指示しました。
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The UK imposed a new, strict lockdown. Prime minister Boris Johnson announced the closure of schools and instructed Britons to stay home as a new Covid-19 variant continues to cause concern. - ジュリアン・アサンジは現在いる場所にとどまる予定。英国の判事は、内部告発サイト「ウィキリークス」創設者が精神的に不安定で自殺を図る恐れがあるとして、身柄引き渡しを求めていた米国の訴えを退けました。
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Julian Assange will stay where he is. A UK judge denied the US’s request to extradite the WikiLeaks founder due to concerns about his mental state. - 米株式市場は2021年に滑り落ちた。昨年最後の取引でダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数が最高値を更新した後、米国の株式市場は、年明け早々につまずきました。
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The US stock market slides into 2021. After setting records, the US stock market stumbled out of the gate into the new year. - モデルナは、より多くのワクチンを製造するとしている…。米バイオ医薬ベンチャーのモデルナ(Moderna)は、2021年のワクチン生産見通しを、従来の5億回分から6億回分に上方修正したと発表しました。同社は、年10億回分の生産を目指しています。
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Moderna says it will produce more of its vaccine… 600 million doses are coming in 2021, with an overall goal of 1 billion doses. - …インド製ワクチンに対して募る懸念。インドのワクチン製造会社、バーラト・バイオテック(Bharat Biotech)とインド医学研究評議会(ICMR)が開発した不活化ワクチン「コヴァクシン(COVAXIN)」は、第3相試験が完了する前に緊急使用が承認されました。
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…And concerns are growing about India’s. Developed by Bharat Biotech and the Indian Council of Medical Research, Covaxin was approved before it completed phase 3 trials. - グーグルの従業員が独自の労働組合を結成した。アルファベット(Alphabet)傘下の関連会社の従業員でつくる「アルファベット労働者組合(Alphabet Workers Union)」は、グーグル(Google)の従業員らによる長年の活動の集大成です。米シリコンバレーでは労働組合は珍しい存在ですが、こうした状況は変わっていく可能性があります。
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Google employees started their own union. The Alphabet Workers Union culminates years of activism by Google employees. While unions are rare in Silicon Valley, that could change. - インドの農業交渉は成功しなかった。農業者側と政府側の双方は、今週予定されている次回交渉を前に、それぞれの要求に固執しました。一方でインドの大手財閥、リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industries)は、既存の農家と競合していないと主張しています。
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India farm talks didn’t get anywhere. Both sides stuck to their demands ahead of the next round of talks, scheduled for January 8. Meanwhile, Reliance insists they’re not competing with established farmers.
👂昨年末のDaily Briefでは、英語での読み上げ音声をテスト配信しました。英語学習に役立つとの声もいただきましたが、今年も続けてお届けするかどうか、読者の皆さんのご希望をぜひこちらのアンケートから教えてください。
What to watch for
コロナ下の初競り
今日(5日)、東京の有名な豊洲市場では、2021年の「初競り」が開催されています。これは、日本の水産業、そしてそこに連なる漁業の世界が、いかにCOVID-19を切り抜けるかの一つの試金石となるかもしれません。
- 4万5,461 kg: 2020年12月14日に豊洲市場で競られた新鮮なクロマグロの総量。この日は日本政府が飲食店に対する新たな制限措置を発表した日でした。豊洲は、これまでは飲食店への卸売が主業でしたが、パンデミックにより、多くが消費者への直接販売(D2C)にシフトしています。
- 8.4%:2020年8月におけるマグロ価格の下落率(前年比)。全体的な魚の価格よりもはるかに悲惨な状況です。
- 157億ドル(約1,600億円):世界におけるマグロ輸入の純資産額。日本が最大のシェアを占めています。
- 3億3,300万円(約320万ドル): 2019年、豊洲市場で競り落とされたクロマグロ1本の史上最高価格
- 3〜5分:マグロの質を評価するために、仲買人がマグロの尾を”調べる”ための時間(下付け)。「Tuna Scope」などのAIを用いたアプリは、撮影された写真から品定めをすることで、この世界で高い評価を受けているアナログな業界をディスラプトしようとしています。
Charting the fear gauge
恐怖指標でみる2020年
米国株式市場の動向を示す株価指数のうち、大型株を対象とした「S&P500種株価指数」は、2020年、過去最高の水準で締めくくられました。しかし、恐怖ゲージ(fear gauge)とも呼ばれる「VIX指数(volatility-index)」は、パンデミック前の水準には、いまだ戻っていません。
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VIX指数は、S&P500に連動するオプション取引と紐付いており、直近1カ月の間に指数が取引される価格幅に対するトレーダーの期待値を示す指標となっています。
このベンチマーク指数は1年前の約2倍の水準で推移しており、ここ数年の低い指数と比べると、今の値が「ニューノーマル」になっていると捉えることもできます。なにより、この水準は、昨年45%以上急騰したハイテク系の「ナスダック100株価指数」の高騰と比較しても遜色がないことも特徴です。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ヴァギナの対話。彫刻家のジュリアナ・ノタリの作品で、『Diva(歌姫)』と名付けられた高さ33メートルにおよぶ彫刻が目指したのは「対話の誘発」。その任務は、達成されたようです。
- ベネズエラ経済のオールデジタル化。大統領のニコラス・マドゥロは 、紙幣はいずれ消えると発言しています。
- セイ・イエス。米サウスダコタ州でワクチン投与に従事する看護師。恋人が投与を受けに来たのを見て驚いた彼ですが、もっとびっくり、恋人の着衣の袖には甘いサプライズが用意されていました。
- 輝かしい世界新記録。1万2,000個以上のダイヤモンドでできた指輪がギネス記録を更新しました。
- 彼女はグロックを持ち出せない。米国の新人下院議員ローレン・ボーバート(Lauren Boebert)に対して、DC警察は等しく銃の使用を禁止するとしています。彼女は議会議事堂内において拳銃を所持する計画を明らかにしていました。
【今日の夕方は…】
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毎週火曜の「Deep Dive」では、今世界が直面しているビジネスの変化を捉えるトピックを深掘りしています。今日は、2021年の化石燃料産業やクリーンエネルギーを取り巻く世界の状況をいくつものチャートで見ていきます。
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