Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。いよいよ日本も都市圏を中心に感染爆発が騒がれる事態。今朝も世界のグローバルニュースをお届けします(英語版はこちら)。
- 日本とメキシコはTPP加盟国を拡大することで合意した。英国、中国、韓国は環太平洋経済連携協定(TPP)への参加に関心を示しており、米国の次期大統領ジョー・バイデンがTPPへの復帰を再検討する可能性もあります。
🤝
Japan and Mexico agreed to add more countries to the Trans-Pacific Partnership. The UK, China, and South Korea have signalled interest in joining, and it’s possible US president-elect Joe Biden will revisit the trade deal. - ジャック・マーは目立たないようにしているだけかもしれない。中国のEC最大手であるアリババ(Alibaba、阿里巴巴)創業者の最近の消息をめぐる憶測を受け、米CNBCは、マーが「公の場に出ることを控えている」と報じ、同社の株価は5%上昇しました。
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Jack Ma may just be keeping a low profile. Following speculation about the Alibaba founder’s recent whereabouts, CNBC reported Ma is just “lying low,” which boosted the company’s stock 5%. - サウジアラビアは原油生産量を日量100万バレル削減すると発表した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国で構成するOPECプラスの会合で、原油協調減産をめぐって大部分の国が現行水準の生産量を維持することで合意した後、サウジアラビアが自主的な追加減産を発表しました。原油価格の指標であるウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の先物は、昨年2月以来となる1バレル50ドル台まで回復しました。
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Saudi Arabia will cut oil output by 1 million barrels a day. The country’s announcement followed an OPEC+ agreement earlier in the day to keep collective production levels flat, which sent West Texas Intermediate futures above $50 a barrel for the first time since February. - イタリア政府は再び暗礁に乗り上げている。マッテオ・レンツィ元首相は、EUのコロナウイルス救済基金の計画をめぐって、現首相のジュゼッペ・コンテへの支持を取り下げると脅しています。
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Italy’s government is again on the rocks. Former prime minister Matteo Renzi has threatened to pull support for current chief Giuseppe Conte over plans for EU coronavirus relief funds. - 世界銀行の今後10年の展望は暗い。世界銀行が半年ごとに発表している世界経済見通しの最新の報告書では、「失われた10年」になる可能性があると警告する一方で、ワクチンの発売が遅れると、2021年の世界経済の成長が鈍化する可能性もあると指摘しています。
😢
The World Bank’s 10-year outlook is gloomy. A semiannual report warned of a potential “lost decade,” while also cautioning a delayed vaccine rollout could stunt global growth in 2021. - 中国の元財務責任者に死刑判決。天津の裁判所は、国有資産管理会社である中国華融資産管理(Huarong Asset Management)の元会長、頼小民に収賄や重婚の罪で有罪判決を言い渡しました。
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A Chinese ex-financial chief was sentenced to death. A Tianjin court convicted Lai Xiaomin, a former chairman of Huarong Asset Management, on charges of bribery, corruption, and bigamy.
👂昨年末のDaily Briefでは、英語での読み上げ音声をテスト配信しました。英語学習に役立つとの声もいただきましたが、今年も続けてお届けするかどうか、読者の皆さんのご希望をぜひこちらのアンケートから教えてください。
What to watch for
ジョージアに注目
しばしの間、米選挙報道を流し見する日々が戻ってきたようです。5日夜(現地時間)、ジョージア州における上院2議席をめぐる決選投票が締め切りとなり、共和党・民主党のどちらが上院を支配するかが決まります。
しかし、現職のドナルド・トランプ大統領はTwitterで疑義を煽っており、米国民がいつ正式な結果を知ることになるのかはまだわかりません。
世界はジョージア州に注目しています。トランプは2020年の選挙結果を無効なものにしようとしていますが、それは米国における民主主義に綻びを生む結果になるかもしれません。大統領選での選挙人投票の結果は6日に公式に確定される見通しですが、共和党は、選挙結果を覆す最後の努力として、異議を申し立てようとしています。
Charting India vs. the world
インド VS 世界
インドは、2020年の第2四半期でも最悪の経済状態にありました。
パンデミックを背景とした悲観論とワクチンへの期待を背景とした楽観論は、2020年のインド株式市場をジェットコースターに変えました。高いバリュエーションと景気回復の遅れが相まって、投資家の楽観論に対して、現実を直視するきっかけを与えるかもしれません。2021年も同様に波乱万丈な状態になりそうな理由をプラタメシュ・ムライ(Prathamesh Mulye)が解説しています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- インドのブラックアウトのお値段。昨年発生したインターネットの接続障害では、大小さまざまな企業が合計数百時間にわたって接続を絶たれたため、インド経済から30億ドル(約3,080億円)が失われました。
- 中国製ワクチンはハラルですか? 中国のバイオ医薬企業、シノバック(Sinovac、科興控股生物技術)は同社が開発するワクチン「コロナバック(CoronaVac)」には「ブタ由来の材料」は含まれていないと主張していますが、インドネシアはワクチンの接種を開始する前に、影響力のあるイスラム聖職者らによる見解を待っています。
- ポケットの中にハッカー。左寄りのジェンダーフルイドなテクノ愛好家である「Flipper」は、たまごっちスタイルの新しいおもちゃで、ユーザーと交流し、周囲の物体をハッキングすることで進化します。
- 素晴らしくない数字。1817年以降にIPOをした企業のうち、女性がトップに立っていたのはたったの20社です。
- 事実確認もせずに「世界最大のケツの穴」を放り投げてはいけない。嫌いな政治家についてのインターネット・ミームが、クロマグロの肛門の大きさについての記録を正すために、勇敢な数人を導きました。
【今日の夕方は…】
世界をリードする中国から大統領選に揺れた米国、EU諸国と脱EUを果たした英国にロシア、アフリカ……。本日夕方のニュースレターでは、2021年に向けて世界のリーダーたちが発したことばを集めました。毎週水曜夕方の「Deep Dive」では、今世界が直面しているビジネスの変化を捉えるトピックを深掘りしています。
昨日6日の「Daily Brief」において、日本円の金額に誤りがございました。「世界におけるマグロ輸入の純資産額」は、正しくは「157億ドル(約1兆6,000億円)」です。お詫びして訂正いたします。
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