Daily Brief:トランプ無期限ブロック

Criminal investigation.

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。ワシントンDCで起こった暴動をめぐり、トランプは窮地に立たされています。金曜日のグローバルニュースをお届けします(英語版はこちら)。

Donald Trump
REUTERS/TOM BRENNER
Image: REUTERS/TOM BRENNER
  1. Facebookはドナルド・トランプを無期限でブロックした。Facebookは、暴徒が米連邦議会議事堂に侵入した数時間後に、現職の米大統領として初めてトランプのアカウントを停止しました。彼のキャンペーンストアはShopifyから削除され、Twitchもトランプのアカウントを停止しました。
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    Facebook blocked Donald Trump indefinitely. The platform first suspended the sitting US president’s account hours after rioters breached the Capitol. His campaign store has been removed from Shopify, and he has been banned from Twitch.
  2. 民主党の議会トップがトランプの罷免を求めた。民主党のチャック・シューマー上院院内総務は、ナンシー・ペロシ下院議長や一部の共和党議員と連携し、トランプ大統領に合衆国憲法修正25条を発動し、即時免職とするよう閣僚に呼びかけました。閣僚ではこれまでに、運輸長官のイレーン・チャオが辞任しました
    👉
    Democratic legislative leaders called for Trump’s removal. Senate minority leader Chuck Schumer was joined by House speaker Nancy Pelosi and even some Republicans in calling upon cabinet officials to invoke the 25th amendment against president Trump. Cabinet member and transportation secretary Elaine Chao resigned.
  3. 日本は緊急事態を宣言した。菅義偉首相は、東京と周辺3県に対する規制を発表しました。他の国ではすでに使用されているにもかかわらず、米バイオ医薬ベンチャー、モデルナ(Moderna)のワクチンの日本での承認は5月以降となりそうです。
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    Japan declared a state of emergency. Prime minister Yoshihide Suga announced restrictions for Tokyo and three surrounding prefectures. Despite its use elsewhere, Japan probably won’t approve Moderna’s vaccine until May.
  4. 中国はワクチンの成功を大々的に宣伝した。中国の国営製薬大手、シノファーム(Sinopham、中国医薬集団)傘下の中国生物技術(CNBG)は、400万回分のワクチンを投与したと発表し、バイオ医薬企業、シノバック(Sinovac、科興控股生物技術)のワクチンは、ブラジルでの後期臨床試験の成功を受けて、緊急使用許可のためにブラジル当局に治験結果が提出されました
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    China touted the success of its vaccines. China National Biotech Group said it has administered 4 million doses of its vaccines, while Sinovac’s job is being submitted for emergency use in Brazil following successful late-stage trials there.
  5. インド経済が大幅に縮小している。事前予想では、2021年3月までの1年間のGDPはマイナス7.7%と1952年以来最大の落ち込みとなっています。
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    India’s economy contracts sharply. In the fiscal year ending March 2021, advance estimates show GDP decreasing by 7.7%, the largest drop since 1952.
  6. ボーイングは25億ドル(2,595億円)の罰金を支払うことに同意した。737Max機の事故をめぐり、調査を受けていました。米司法省がボーイング(Boeing)を「誠実さよりも利益の道」を選んだと非難した後、株価は2%下落しました。
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    Boeing agreed to pay a $2.5 billion fine. Shares were down 2% after the US Justice Department’s criminal division accused the airplane manufacturer of choosing “the path of profit over candor.”

👂昨年末のDaily Briefでは、英語での読み上げ音声をテスト配信しました。英語学習に役立つとの声もいただきましたが、今年も続けてお届けするかどうか、読者の皆さんのご希望をぜひこちらのアンケートから教えてください。


What to watch for

バイデンへの期待

金融市場はジョー・バイデンの大統領就任を待ち望んでいます。水曜日(6日)に米連邦議会議事堂で暴動が発生した際には、通常、混乱が生じた時に需要が高まる米国債の利回りがそれほど上がらず、投資家たちは影響を受けていないように見えました。そしてその翌日、米株式市場は史上最高値を更新したのです。

金融市場は、首都ワシントンDCで起こった手に負えないような出来事が、企業の収益や世界最大の経済国である米国の課税と支出に影響を与えないと確信しているように見えます。民主党が上院の過半数を掌握したことで、バイデン次期大統領は、これまでは難しかった野心的な経済支援策を可決することができるようになるでしょう。

トレーダーや投資家が間違った思い込みをすることはあるのでしょうか? それは、もちろんありえます。しかし、投資家たちは、ドナルド・トランプではなく、有権者や米政府機関が次の米大統領を決めると判断したようです


Decoding the flags

親トランプが掲げる旗

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水曜日(6日)に米連邦議会議事堂を襲撃した暴徒の多くは、ポータブルで強力なある武器で武装していました。それは「旗」です。最も扇動的だったのは、南軍旗(2段目中央)で、これは白人至上主義者によってヘイトの象徴として広く利用されてきたものです。また、大規模な選挙用の横断幕、キリスト教のシンボル、国旗や州旗も散りばめられていました。Quartzのアン・キトとアマンダ・シェンドゥルクが、暴動で見られた旗について解説しています


Déjà vu?

混乱はデジャブ?

世界がワシントンDCでのカオスな出来事を見守るなか、世界の一部の人々は、自国で起こったことと比較して、この混乱を見ていました。インド人たちは、2001年12月13日にニューデリーで犠牲者を出した、5人の武装勢力による国会議事堂襲撃事件や、昨年、首都で発生した、平和的な抗議運動への暴動を思い起こしていました。

対照的に、2019年7月に立法会(議会)を占拠した香港の抗議者たちの写真は、米国で最近起こったシーンに似ているように見えますが、この2つの動機はまったくの正反対でした。香港での出来事は、完全で自由な投票権への切望を象徴する一方で、米国のものは、有権者の権利を拡大する草の根の努力のおかげで勝利した公正な選挙を、意図的に否定するものでした。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. Leave.EUが英国から離脱。EU離脱への支持を訴え活動していた団体「Leave.EU」は、最終的にドメイン名を維持することにしました
  2. イヌの新しい起源説? 研究者によると、人間は大量の肉を狩りましたが、それらをすべて食べることができなかったため、オオカミが近寄ってきたそうです。
  3. イーロン・マスクは世界一の富豪だ。米EVメーカーのテスラ(Tesla)の株価が木曜日(7日)に値上がりしたことを受けて、CEOの純資産額は1,850億ドル(約19兆2,000億円)超となりました。
  4. 一卵性双生児は、同じ遺伝子を持っていない。新しい研究では、一組あたり平均5.2個の遺伝子変異があることが分かりました。
  5. 彼の名字は「ペニスマン」を意味する。『ジョン・ディラーマンド(John Dillermand)』は、4歳から8歳の子ども向けに作られたデンマークのアニメ番組で、とんでもないペニスを持った男を描いています

【今日の夕方は…】

REUTERS/LOREN ELLIOTT
REUTERS/LOREN ELLIOTT
Image: REUTERS/LOREN ELLIOTT

毎週金曜夕方の「Deep Dive」では、今、そしてこれから世界で起きるビジネス変革の背景にあるカルチャーを深掘りします。今日は、中国の若者のなかで生まれる新たな「価値観」にフォーカスします。


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