Daily Brief:ファーウェイ攻撃続けるトランプ

Daily Brief:ファーウェイ攻撃続けるトランプ

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。大統領就任式を今週に控えた18日の米国は「キング牧師記念日」を迎えます。今週も、世界から「今起きていること、次に起きること」をお伝えします(英語版はこちら)。

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Image: REUTERS/TINGSHU WANG
  1. ロシアの反体制派指導者が拘束された。ロシアの政権批判の急先鋒として知られ、昨年、猛毒の神経剤で襲撃されたアレクセイ・ナワリヌイは、モスクワに到着した直後、ロシア当局に拘束されました。拘束容疑について、ナワリヌイと彼の支持者は、捏造されたものだと主張しています。
    🚔
    Russia’s opposition leader is in custody. Prominent Kremlin critic and nerve-agent survivor Alexei Navalny was detained by security officers upon landing in Moscow on charges he and his supporters insist are fabricated.
  2. 米国はファーウェイへの販売ライセンスを取り消した。ドナルド・トランプ政権は、米インテル(Intel)を含むサプライヤーについて、ファーウェイ(Huawei、華為技術)への部品販売ライセンスを取り消しました。政権が末期を迎えるなかで、同社を弱体化させるために締め付けを強めています
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    The US revoked licenses to sell to Huawei. In the last days of its term, the Donald Trump administration heightened its efforts to weaken the Chinese telecommunications manufacturer by cutting off Huawei’s suppliers, including Intel.
  3. ブラジルでワクチン接種開始。COVID-19の感染者数が急増を続けるなか、ブラジルの規制当局は、英アストラゼネカ(AstraZeneca)と中国・シノバック(Sinovac、科興控股生物技術)が開発したワクチンの緊急使用許可を承認しました
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    Brazil can start getting vaccinated. The country’s regulatory agency issued emergency approvals of the AstraZeneca and Sinovac vaccines as Covid-19 cases continue to soar.
  4. ウガンダで現職のウェリ・ムセベニ大統領が再選された。6選を決めた76歳の主要対立候補だったボビ・ワインは、生命の危機を感じながらも、選挙結果に異議を唱えると述べ、支持者たちに選挙結果を平和的に拒否するよう促しました。ウガンダ政府は現在もインターネット接続を遮断しています。
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    Incumbent Yoweri Museveni was reelected in Uganda. The 76-year-old’s chief opponent, Bobi Wine, says he will contest the results despite being afraid for his life, and urged peaceful rejection to his supporters. The government continues to withhold internet access.
  5. 殺人罪で服役中のプロデューサー、フィル・スペクターが死去。音楽界のレジェンドは、1960年代のロックのプロデューススタイルと、2003年に起きた女優のラナ・クラークソン射殺事件で知られていました。81歳でした。
    🤭
    Producer and murder Phil Spector died. The musical legend was responsible for both the production style of 1960s rock and the violent 2003 death of actress Lana Clarkson. Spector died of natural causes at age 81.

What to watch for

今日は何の日?

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Image: USA TODAY SPORTS/KEN BLAZE

公民権運動の指導者だったマーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師。あまりに急進的な夢さえ抱かなかったならば、彼は今日(18日)、92歳で自らの業績を祝う日を迎えていたでしょう。

生前、彼の言葉や業績が、志を同じくする活動家や組織にとって「青写真」となり、敵対する人びとにとって「武器」となるなかで、キング牧師の夢は大きく変わっていきました。連邦議会議事堂近くでのスピーチ(「わたしには夢がある」で知られる)から3年後、キングはその「夢」が行き詰まるのを目の当たりにし、社会に真の変化をもたらす唯一のものが決して得られることはないとわかっていたのです。その「唯一のもの」とは、米国政府からの数十億ドルです。

「いまの最大の問題は、この12年間、わたしたちの利益が『割引』されてきたことです」と、キングは1967年にNBCのサンダー・ヴァノクルに語っています。これは、よく引き合いに出されるあの著名なスピーチからちょうど3年後のことでした。「わたしたちは、政府が何十億ドルものコストをかけない限りは解決することのできない問題に直面しています….ここで、わたしたちは最大の抵抗を受けています」

キング牧師は、数々の人種差別への抗議運動が最終的には経済を助けることになったと主張し、ヴァノクルのインタビューを受けた時点では、ベトナムに対する強硬な姿勢や、収入保証や医療保険差別といった現在でも論争となっている問題に焦点を当てたことで、熱心な支持者を遠ざける結果となりました。

キング牧師が焦点を当てていたのは、経済問題の緩和でした。それは長期的にみれば、国家にとって有益といえるものでしたが、政府には相当なコミットメントが求められます。そして政府は、ベトナム戦争に集中するため人種問題を後回しにしたのです。

それから55年近くが経ち、米国を取り巻く不平等は、キング牧師の時代の亀裂とはかけ離れた溝にまで拡大しています。人種的嫌悪はニュースの見出しを支配し、地域社会を組織的行動に駆り立て続けています。トレイボン・マーティンやジョージ・フロイドの殺人事件、軍の肥大化、黒人妊婦に対するケア不足。今日、悲劇の中心にある問題を解決するためのコストは、キング牧師の時代と変わらず増え続けています。


Charting a transition

NYPDの権限

昨年のジョージ・フロイド殺害事件に対する激しい抗議行動を受け、ニューヨーク市警の予算は大幅に削減されました。にもかかわらず、同警察は市の予算のなかで第2位と、依然として高額な資金を得ています。

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長年にわたって、ニューヨークにおけるストリート・ベンダー(路上屋台)の取り締まりを管轄してきたニューヨーク市警。その権限は、市の消費者・労働者保護局に正式に移管されたのち、金曜日に終了します。ニューヨークに生きる脆弱な事業者の多くが、パンデミック下の営業に苦労しながら嫌がらせや脅迫を受ける日々から解放されることになります。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. Bumbleユーザーが連邦議会議事堂の暴徒をFBIに引き渡していた。マッチングアプリの「Bumble」は、その後、対策を講じました
  2. ウェイランド・ポテトの謎。米マサチューセッツ州ウェイランドの図書館は、「きれいに焼かれたポテト」が敷地内の芝生に現れる理由を説明することができません。
  3. 離婚はバレンタインデーの高価な贈り物だ。米テネシー州のある弁護士は、2月14日に合わせて、離婚に向けた法律サービスを無料で提供します。
  4. インドのニュースキャスターが職を追われた。Nidhi Razdanは、ハーバード大学での約束されたポジションのためにキャスターを辞めることになりましたが、それは手の込んだフィッシング詐欺でした。
  5. とにかく、ピザロールの方がいい。ネスレ(Nestle)は、「異物、特にガラスや硬質プラスチックの破片」による汚染の可能性があるため、人気の冷凍サンドイッチを380トン以上回収しました。

【今日の夕方は…】

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毎週月曜夕方のニュースレターでは、ベンチャーキャピタル「WiL」のパートナー、久保田雅也さんをナビゲーターに、世界で「次」に来るスタートアップの動向をお届けしています。今日は、米国で生まれた、不動産を「借りる」と「買う」が溶け合った新たな暮らしのかたちを提案するサービスを紹介します。


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