Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も、世界から「今起きていること、次に起きること」をお伝えします(英語版はこちら)。
- ワクチンが世界的に重要な節目を迎えた。世界に導入されて以来初めて、COVID-19のワクチン接種回数が、世界で確認された患者数を上回りました。
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Vaccines passed a key global milestone. For the first time since its introduction to the world, Covid-19 vaccinations outnumber total confirmed cases worldwide. - アウンサンスーチーが刑事訴追された。ミャンマー国軍は、スーチー国家顧問が無許可で通信機器を輸入し、輸出入法に違反したと主張しています。国軍側は当初、昨年11月の総選挙で不正があったと訴えていましたが、訴追容疑はこれとはほど遠いものでした。
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Aung San Suu Kyi was charged. Myanmar’s military claims she illegally imported walkie talkies, a far cry from initial accusations of rampant election fraud. - フランスは自らにメッセージを送った。複数のNGOがフランス政府を相手取って起こした訴訟で、パリの裁判所は、気候変動危機への対応が不十分だとして、国の責任を認める判断をしました。
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France sent itself a message. A court in Paris charged the French state with inaction in the face of the climate crisis. - アンディ・ジャシーが声明を発表。グーグルがクラウドゲーミングサービス「Stadia」のゲーム開発スタジオを閉鎖すると発表した数日後、アマゾンの次期CEOは、アマゾンは成功するまでゲーム制作に挑戦し続けると語りました。
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Andy Jassy made a statement. Days after Google threw in the towel on video games, Amazon’s CEO-to-be says they’re going to keep trying until they’re successful. - オックスフォードとアストラゼネカの二重の威力。英オックスフォード大が発表した研究結果によると、同大が英アストラゼネカ(AstraZeneca)と共同開発したワクチンは、症候性感染を予防しながらウイルス感染を減少させるそうです。
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Oxford/AstraZeneca’s dual threat. Their vaccine reduces virus transmission while preventing symptomatic infections, according to UK researchers. - 中国が発展途上国への援助を約束。どのワクチンが世界保健機構(WHO)の「ワクチン連合」に貢献することになるのか、中国外務省のスポークスパーソンは特定しませんでした。
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China committed to aid developing nations with vaccines. A foreign ministry spokesperson failed to specify which vaccine would be contributed to the World Health organization’s vaccine coalition. - カナダは「プラウド・ボーイズ」を公式にテロ組織に認定した。同国のリスト上では、白人至上主義者のグループがISIS、アルカイダの仲間入りをすることになりました。
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Canada dubbed the Proud Boys an official terrorist organization. The white supremacist group joins ISIS and Al-Qaeda on the country’s list. - マリオがハードな新ステージをスタートする。欧州中央銀行(ECB)前総裁のマリオ・ドラギが、イタリアのセルジオ・マッタレッラ大統領からの組閣の要請を受諾しました。首相を辞任したジュセッペ・コンテが連立協議を模索したものの、失敗に終わっていました。
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Mario started a hard new level. Former European Central Bank President Mario Draghi was asked by Italy’s government to form a unity coalition that can move the country forward.
👂 今週のDaily Briefでは、機械音声を使った英語の読み上げ音声をテスト配信しています。今後の参考のために、読者の皆さんのご意見を簡単なアンケートでぜひお寄せください。
What to watch for
サブ・ゼロに突入?
イングランド銀行(BoE)はサブ・ゼロに突入するのでしょうか? 投資家らは、マイナス金利政策を導入するかどうかをめぐる英中央銀行の判断を不安そうに見守っています。マイナス金利政策は、すでに日本やEUで導入され、議論を呼んできましたが、米国の当局者たちは抵抗しています。
一方で、金利が下がれば、資金調達がより手軽になり、投資家が株式のようなリスクの高い資産に投資するようになるため、企業が成長するための資金が増える可能性があります。そうすれば、パンデミックによって引き起こされた深刻な不況から経済が脱する手助けにもなるでしょう。しかし、同時に、貯蓄者は自分たちの蓄えが目減りしていくのを目の当たりにする可能性もあり、ある人は、ローンから利益を得ることが難しくなるため、銀行部門がダメージを受けると指摘しています。
ブルームバーグによれば、エコノミストたちは、イングランド銀行が今日(4日)開かれる金融政策委員会で、中間的な意見を示すと予想しています。つまり、当局者はマイナス金利を将来的な選択肢の一つに含めつつも、実際にマイナスに転じることは、今のところはないだろう、との見方です。
Charting the cost of climate procrastination
後回しにできない対策
1988年以来、もしくは1890年代に入ってから、科学者たちは、温暖化を回避するためには、温室効果ガスの排出をなくすことが不可欠であると(ますます緊急性を増して)言い続けてきました。最近まで、政治家たちは、「この件は後回しにする」という政策的な対応をしていました。
超党派のエネルギー政策会社エナジー・イノベーション・グループ(Energy Innovation Group)は、「2050年までに実質排出ゼロ」を目指す政策に乗り出すまでに、あと10年待つ場合、どのくらいのコストが米国経済にかかるのかを分析しました。その結果、チャートは本当に残念なものになってしまったのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- スコットランドでは除雪車に名前をつける。「I Want to Break Freeze」や「Veruca Salt」など(凍結防止用の)砂散布車を追うのは、なかなか楽しいものです。
- 大気汚染が改善しても温暖化は進む。パンデミックのロックダウンによって人々は乗り物を避け、空が綺麗になり、そして地球は暖かくなりました。
- デンマークに新しいパスポートが登場。モルテン・ブドスコフ(Morten Boedskov)財務大臣は、旅行者がワクチン接種を受けたことを証明するデジタルパスポートについて、春までに準備ができているはずだと述べました。
- ヘビは一部のトカゲをヒートアップさせる。さらに、捕食者がいると足が長くなり、ヘビからの逃げ足が早くなります。
- 原子番号99の元素。科学者たちは、数十年ぶりに、周期表の中で最もとらえどころがなく重い元素の一つであるアインスタイニウムの研究に成功しました。
【今日の夕方は…】
毎週木曜夕方の「Deep Dive」のテーマは、「あたらしい消費のかたち」。未来のスマートホームを構築するために「スマートスピーカー」は、私たちの生活をどのように変えているのでしょうか。
🎧 月2回配信のPodcast。最新回では、編集部の2人が今話題の音声SNS「Clubhouse」などのトピックについて雑談しています。Apple|Spotify
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