Daily Brief:グラブがいよいよ上場間近

Daily Brief:グラブがいよいよ上場間近

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も「世界でいま起きていること」をチェックしましょう(英語版はこちら)。

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Image: REUTERS/Edgar Su/File Photo
  1. グラブは、過去最大級のSPAC取引によって上場する。フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、シンガポールを拠点とする配車大手、グラブ(Grab)は、米投資会社のアルティメーター・キャピタル(Altimeter Capital)が所有するSPAC(特別買収目的会社)との350億ドル(約3兆8,400億円)規模の合併を経て、ニューヨークで上場しようとしています。
    Grab is set to go public via the biggest SPAC deal yet. The Singapore-based startup will list in New York after a $35 billion merger with an acquisition company owned by Altimeter Capital, the Financial Times reports.
  2. 「アストラゼネカのワクチンはまれに血栓を引き起こす可能性がある」とEU。しかし、欧州医薬品庁(EMA)は、英アストラゼネカ(AstraZeneca)製ワクチンを接種する利益はリスクを上回る、と強調しました。英国は、30歳未満には別のワクチンを提供し、韓国は60歳未満への接種を一時停止しました。
    The EU found the AstraZeneca shot can cause blood clots in rare cases. However, the European Medicines Agency emphasized the benefits of vaccination outweigh the risk. The UK will offer an alternative vaccine to those under 30, while South Korea suspended the shots for those under 60.
  3. セラム・インスティテュートはアストラゼネカの生産性を高めるために4億300万ドルを要求した。世界最大のワクチンメーカーであるセラム・インスティテュート・オブ・インディア(Serum Institute of India)は、インドの一部の州がワクチン不足に直面していることから、生産能力を強化するため、政府に4億300万ドル(約442億円)の助成金を求めました。
    India’s Serum Institute asked for $403 million to boost AstraZeneca production. The world’s largest vaccine maker asked the government for a grant to increase its manufacturing capacity as some Indian states face vaccine shortages.
  4. 科学者たちはCOVID-19の起源について新たな調査を要求した。24人の研究者で作る国際グループは、世界保健機関(WHO)が実施した調査は、中国の協力を得るために譲歩しすぎている、と指摘しています。
    Scientists demanded a new probe into the origins of Covid-19. An international group of 24 researchers said the WHO’s investigation compromised too much to get China’s cooperation.
  5. インドの証券監視当局はムケシュ・アンバニに336万ドル(約3億6,900万円)の罰金を科した。インド証券取引委員会は、インド大手財閥、リライアンス・インダストリーズ(Reliance Industrie)の会長が、2000年1月の株式発行の際、規制当局への開示を怠ったとしています。
    Indian stock regulators fined Mukesh Ambani $3.36 million. The Securities and Exchange Board of India said the Reliance Industries chairman failed to make regulatory disclosures during a January 2000 stock issue.
  6. マイクロソフトのメールハッキングは、過去の漏洩データを活用している可能性がある。米国政府は、中国のハッカーが過去のサイバー攻撃で得たデータを使って、3月にメールサーバーへの大規模攻撃を行ったのではないかと考えています。
    The Microsoft email hacks may have built on earlier data leaks. US officials suspect that Chinese hackers relied on troves of data from previous cyberattacks to pull off a massive email breach in March.

👂Daily Briefの英語での読み上げ音声配信、今日はテックレポーターのNicolás Riveroが担当しています。英語学習にぜひお役立てください。


What to watch for

ライブ復活なるか

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インターミッションは終わりました。今日から米国の劇場、音楽会場、コンサートホールの運営者は、160億ドル(約1兆7,600億円)の「閉鎖店舗運営補助金受領者」プログラムに応募することができます。これは、低迷する米国のライブエンターテインメント業界にとって、待ちに待った支援です。

もう一つの希望となる動きは、世界各地でコンサートライブが再開し、観衆の溜まりに溜まっていた鬱憤を発散できるようになったことです。こうしたライブは「実証実験」と位置づけられ、集団感染を起こさずにライブを開催するための予行演習のようなものです。これまでにわかっているのは、迅速なCOVID-19検査、体温チェック、モーション・トラッカーなどの安全対策を徹底するには、入念な計画と費用、そして忍耐が必要だということです。

状況を把握するために、いくつかの数字を挙げてみましょう。

10,000人8月に台北アリーナで開催された、台湾の“恋愛王”こと、歌手のエリック・チョウ(周興哲)のライブに集まった観客数。

5,000人先月、バルセロナのパラウ・サン・ジョルディで行われたロックコンサートの観客数。

1,500人先月、オランダで2日間にわたって開催された音楽フェスティバル「ローランズ」(Lowlands)の観客数。

26人「ローランズ」で行われた無作為のスクリーニング検査で、新型コロナウイルスの陽性反応が出たフェスティバル参加者の数。

300億ドル(約3兆3,000億円)コンサート業界向けメディア、ポールスター(Pollstar)が報じた、2020年のライブ中止に伴う収入減の総額。

1,000ニューヨークのライブシーンを再浮上させるために行われた6カ月間の実証実験「NYPops Up!」で計画されたライブの数。


Charting Dimon’s new buzzwords

ダイモンのバズワード

JPモルガンのCEOであるジェイミー・ダイモンは、16年前にCEOに就任して以来、最長となる66ページの「株主への手紙」を書き上げました。また、「Latinx」「carbon」「booming」などの毎年恒例となるキーワードも登場しています。

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手紙での表現の変化を追うことで、世界で最も影響力のある銀行家の一人であるダイモンの目を通して、パンデミックや格差社会に揺さぶられたこの1年に世界がどのように変化したかを知ることができます。ジョン・デトリシェ(John Detrixhe)は、ダイモンがこの手紙の中でこれらの「単語」をどのように使ったのか、追跡しました。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 英財務省は、ヒップスター向けレコードレーベルの株式を所有している。COVID-19の支援プログラムでは、納税者がさまざまな企業の株式を所有しています。
  2. 米国ブランドの不買運動に乗じて、中国ではスニーカーの転売屋が盛況。ナイキやアディダスなどのブランドに対する消費者の反発から、国産シューズの転売価格が高騰しています
  3. タイのダイバーは、浸水した洞窟から僧侶を救出した。僧侶は瞑想のために洞窟に入ったあと、大雨で4日間も洞窟に閉じ込められていました
  4. 亜原子粒子は、物理法則に反している。この発見は、科学者が物質やエネルギーについて知っていると思っていたことを覆すかもしれません。
  5. ネスプレッソ・ポッド(カプセル)でCOVID-19を検査。泡、ワックス、熱湯、3Dプリンターで作られた試験管、綿棒、そして実験用の試薬を入れるだけ。とても簡単ですね!

【今日の夕方は…】

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業績は順調、実験的な試みも成功の兆しが見えてきた。なのに、社員は自分の仕事に不満で会社を離れることすら検討し始めている……。そのとき、とある「セラピー」がポジティブな効果を発揮したといいます。そのメソッドを、語学学習サービス「Duolingo」のプロダクト・オペレーション・マネジャーが教えてくれました。


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