Daily Brief:中国、2億人がワクチン接種

Daily Brief:中国、2億人がワクチン接種

Daily Brief

世界で今起きている事

Quartz読者の皆さん、おはようございます。毎日お届けしているDaily Briefの英語での読み上げ音声ですが、今日はなんと、QuartzのCEOを務めるZach Sewardが担当しています。音声も是非、記事とあわせて聞いてみてください(英語版はこちら)。

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Image: REUTERS/Thomas Peter
  1. 韓国は「慰安婦」の訴えを却下した。ソウル中央地裁は、第二次世界大戦中に強制的に慰安婦にさせられた女性をめぐって、日本に賠償を命じることはできないとする判決を下しました。
    South Korea dismissed a case about “comfort women.” A Seoul court ruled Japan couldn’t be forced to compensate women coerced into sexual slavery during World War II.
  2. ロシアのハッカーがアップルの新製品の設計図を盗んだと主張。「REvil」というハッカーグループは、台湾のサプライヤーであるクアンタ(Quanta、広達電脳)から設計図を盗み、5,000万ドル(約54億円)を要求したとされています。
    Russian hackers claimed they stole Apple’s latest product blueprints. A group said it had demanded $50 million from Taiwan-based supplier Quanta to return the data.
  3. 中国は人口の14%がワクチンを接種したと発表した。約2億人が接種したことになります。政府は6月中旬までに全国民の40%に接種を行う計画です。
    China said 14% of its population has been vaccinated. Around 200 million people have been inoculated. The government plans to vaccinate 40% of the country by mid-June.
  4. Covaxin、第3相試験で78%の有効性。インドのバーラト・バイオテック(Bharat Biotech)は、同社の「Covaxin」について、COVID-19の深刻な症例に対して100%の有効性が確認されたとしています。一方、マハラーシュトラ州の病院では、トラブルで酸素供給が途絶えた22人が死亡し、多くのインド人は病院での治療を受けることすらできていない状況です。
    Covaxin showed 78% efficacy in phase 3 trials. Bharat Biotech also said its jab was 100% effective against severe Covid-19 cases. Meanwhile, 22 died in a hospital in Maharashtra after the oxygen supply was disrupted—and many Indians can’t even get hospital treatment.
  5. オーストラリアはビクトリア州と中国の「一帯一路」協力協定を破棄した。オーストラリア外相は、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」をめぐる2つの協定は、「オーストラリアの外交政策と一致しない」としています。ビクトリア州政府がイランやシリアと結んだ協定についても、同様に破棄する方針を示しました。
    Australia revoked Victoria state’s Belt and Road agreement. The foreign minister said the deal with China, as well as prior agreements with Iran and Syria, were “inconsistent with Australia’s foreign policy.”
  6. 米国が新たにミャンマー国営企業2社に制裁。米財務省は、ミャンマー・ティンバー・エンタープライズ(MTE)とミャンマー・パール・エンタープライズ(MPE)が、国軍を資金面で支援していると判断しました。
    The US sanctioned two more state-owned businesses in Myanmar. The Treasury Department said Myanmar Timber Enterprise and Myanmar Pearl Enterprise helped finance the country’s military.
  7. 米上院議員らが北京五輪の「外交ボイコット」を提案した。中国との競争に関するより広範な法案の修正により、2022年北京五輪について、米政府関係者らによる代表団への資金提供がストップすることになります。
    US senators proposed a “diplomatic boycott” of the Beijing Olympics. An amendment to a broader bill on competition with China would bar funding for an official American delegation at the 2022 games.

👂 Daily Briefの英語での読み上げ音声、今日はCEOのZach Sewardが担当しています。英語学習などにぜひお役立てください。


What to watch for

「気候サミット」開催

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Image: REUTERS/Tom Brenner/File Photo

本日22日は「アースデイ」。米国が世界に向けて発信しているのは、2030年までに2005年比で二酸化炭素排出量を50%削減することを目指す、新しい「公約」です。これが達成されれば、壊滅的な気候変動を回避するための長期目標である、「2050年までに世界経済をネット・ゼロにする」ことに向けた大きな一歩となるでしょう。

この公約は、ジョー・バイデン政権が22、23日に、40の国・地域の首脳を招いてオンラインで開催する「気候サミット」に向けて発表されました。このサミットの最大の目的は、12月の「パリ協定」締結5周年を前に、参加国からより意欲的な二酸化炭素排出量の削減目標を引き出すことにあります。

サミットで注目されるニュースは他にもあります。

米国はこれまで蓄積してきた二酸化炭素排出量に対して責任を持ち、発展途上国における気候変動への適応に数十億ドルを追加で拠出するのでしょうか? また、世界最大の排出国である米国と中国は、クリーンエネルギー産業においてどのように競っていくのか、もしくは競わないのか? その詳細が発表されるかについても関心が集まっています。

結局のところ、このサミット自体は政治的な「見世物」でしかありません。真価が問われるのは、バイデンが打ち出した2兆ドル規模のインフラ投資計画や、検討中のその他の政策によって、米国のエネルギー転換のペースが劇的に加速されるかどうかです。現在のペースは、2030年に向けた公約を達成するには遅すぎます。

劇的な転換が実現しなければ、どうなるのでしょうか。米国は「自ら掲げた目標を達成できないことで、気候変動をめぐる他国からの信頼をさらに損なう危険性がある」と、『BloombergNEF』のグローバル・ポリシー責任者、ビクトリア・カミング(Victoria Cuming)は指摘しています。


Charting police killings

警察官による殺人事件

刑事司法のシンクタンクであるプリズン・ポリシー・イニシアチブ(Prison Policy Initiative)の報告書によると、米国は多くの富裕国のなかでも、警察官による殺人事件の発生率が最も高くなっています。この報告書によると、米国でのこうした殺人事件は、他国と比べて3倍以上もの発生件数を記録しています。

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殺害事件の件数の違いは、米国の警察活動の「違い」を反映しています。警官養成の際には、コミュニケーションや自制心の訓練よりも、力に訴える技術を磨くことが重視されがちなうえ、「法の執行機関」としても、他国ではもっと中央からのガバナンスが効いています。


SURPRISING DISCOVERIES

世界のトリビア

  1. 「手のひら」をかざして支払う、Amazonの新システム。現在、傘下の食品スーパー、ホールフーズ(Whole Foods)の一部店舗でテスト中の生体認証決済「Amazon One」を、他の小売業者にも展開したいと考えています。
  2. イタリアの病院職員が15年間も仕事をサボっていた。現在67歳の「欠勤王」と呼ばれる男性は、サボり期間の国内記録を更新しました。
  3. エスプレッソをめぐって、イタリア国内で確執が生じている。北部の都市がコーヒー文化の世界遺産登録をユネスコに申請しましたが、ナポリはその名誉は自分たちだけのものだと考えています。
  4. 失われたサーフボードが再び現れた…。フジツボに覆われたボードは、4年間で2,700キロメートルを旅しました。
  5. …大切にしていたフルートも見つかった。この1万3,000ドル(約140万円)相当の楽器は、2012年にタクシーの車中に置き忘れられていたもので、最近、タクシーの運転手が売ろうとしたことがきかっけで、所有者の元に戻りました

【今日の夕方は…】

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Image: BÁRBARA ABBÊS FOR QUARTZ

コロナを経た世界で、求められる仕事ってなんだろう? 本日夕方のニュースレターでは「新たな仕事・なくなる仕事」を26個のキーワードでまとめて、お届けします。


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