Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。日本では明日から5連休が始まります。4月最後のグローバルニュースをお届けします(英語版はこちら)。
- ムンバイはワクチン接種センターを3日間閉鎖する。インドでは5月1日からワクチンの接種対象者を18歳以上に拡大する予定で、担当者はワクチンが不足していると述べました。これとは別に、バーラト・バイオテック(Bharat Biotech)は、各州向けの「Covaxin」の価格を引き下げたと発表しました。
Mumbai is closing its vaccination centers for three days. With inoculations due to open to all adults in the country May 1 (see more below), municipal officials said there aren’t enough jabs. Separately, Bharat Biotech said it will lower the price of Covaxin for states. - テック企業の好収益の流れにアマゾンも続いた。同社の第1四半期の純売上高は44%増で、1,080億ドル(約11兆7,600万円)を超えました。
Amazon continued the trend of terrific tech earnings. The company’s quarterly sales soared 44% and revenue topped $108 billion. - 中国政府は「昨年、中国の人口が増加した」と発表。中国国家統計局の公式発表は、「人口が減少した」とする報道と矛盾するものです。国勢調査の詳細なデータはまだ発表されていません。
Beijing said China’s population grew last year. The official announcement contradicts earlier reports of a decline. Detailed census data has not yet been released. - アレクセイ・ナワリヌイは、名誉毀損事件の有罪判決に対する控訴を退けられた。ロシアの反体制派指導者は現在、別の事件で2年半の実刑に服しています。一方、ナワリヌイの政治団体は、ロシア当局が同団体の「過激派組織」への認定を進めていることから、解散を発表。約40の地方事務所を閉鎖せざるを得なくなっていると述べました。
Alexei Navalny lost an appeal on his recent defamation conviction. The Russian dissident is currently serving a two-and-a-half year sentence from a separate case. Meanwhile, Navalny’s allies said the Kremlin’s crackdown on dissent is forcing them to shutter 40 regional offices. - ダイムラー・トラックとボルボがトラック向け水素燃料電池で提携。この合弁会社は、2025年に欧州で生産を開始する予定です。
Daimler Truck and Volvo are teaming up on hydrogen fuel cells. The joint venture will begin production in Europe in 2025. - ウーバーは英国で2万人のドライバー増員を計画。2月の最高裁判決を受けて、新しく採用されるドライバーは自営業ではなく従業員として分類されることになります。一方、米労働長官がギグワーカーの大半は従業員に区分すべきだと発言したことで、ウーバー(Uber)とリフト(Lyft)の株価は暴落しました。
Uber wants to hire 20,000 more UK drivers. Following a court ruling in February, the new recruits will be classified as workers, not self-employed. Meanwhile, shares of Uber and Lyft crashed after the US labor secretary said most gig workers should be classified as employees. - ドイツ連邦憲法裁判所は同国の気候保護法が不十分と判断。この法律には2030年以降の温室効果ガス削減に関する目標が記載されていないため、裁判所は、若い世代の自由を侵害していると判断しました。
A German court ruled the country’s climate law is insufficient. Because the legislation doesn’t contain details on emissions cuts beyond 2030, the court found it violated the freedoms of young people.
What to watch for
無秩序なワクチン調達
新型コロナウイルスの感染が拡大しているインドでは、5月1日から18歳以上の人を対象とした予防接種が開始される予定でした。しかし、ワクチンが不足しているため、ほとんどの州でスケジュール延期を余儀なくされています。13億人超の人口を抱えるインドでは、すでに2,300万人が予防接種を受けています。しかし、8月までに3億人分の接種を目指している同国政府にとって、それは目標の10%にも満たない数字です。さらに、数日〜数週間後で接種枠が確保されたとしても、効果への不安やデータの透明性の低さから、国民の一部は接種を控える可能性があります。
インドでは、この10日間で感染者数が着実に増加。何千人ものインド人が命を落とし続けていますが、各州のワクチン調達は無秩序なままです。インドではワクチン接種に補助金を出すかどうかの判断が各州政府に委ねられているため、混乱は今後も続きそうです。
27日(現地時間)、米上院「インド・コーカス」(親インド議員で構成される米議会の最大会派)の共同議長であるジョン・コーニン(John Cornyn)とマーク・ワーナー(Mark Warner)は、ジョー・バイデン米大統領に対し、パンデミックで大きな被害を受けている国々に手を差し伸べるよう要請しました。インドの状況を「憂慮すべき」とした2人は、バイデンへの書簡(PDF)の中で、「米政府機関は、民間と軍の両方を動員して、パンデミックに対する国際的な対応を主導すべきである」と述べています。
Charting Zomato’s IPO ambitions
IPOへの野望
創業して12年が経つインドのフードデリバリー企業、ゾマト(Zomato)がIPOに向けた準備を進めており、同社の財務状況を明らかにし始めています。
インド工科大学を卒業したディーピンダー・ゴヤル(Deepinder Goyal)によって設立されたゾマトは、2月に行われた最新の資金調達ラウンドで54億ドル(約5,882億円)の評価を受けました。ゾマトはこれまでに20億ドル(約2,178億円)以上を調達しており、その半分は昨年調達したものです。しかし、こうした輝かしい経歴にもかかわらず、ゾマトは競合するフードデリバリー企業の多くと同様、赤字企業として悪名を馳せています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 一番インスタ映えする鳥は? 研究者の分析によると、人気を集めたのは、不機嫌そうな表情のガマグチヨタカでした。
- 新しいタイプのタトゥーは、9~15カ月しかもたない。針の痛みにも耐えなければなりません。
- コンスタンティヌス帝は、500年以上の時を経て指を取り戻した。少なくとも、彼の銅像はそうでした。
- レアル・マドリードの選手は、選挙のため準決勝に出場できないかもしれない。マルセロは、欧州チャンピオンズリーグ準決勝当日にマドリードで実施される地方選挙での作業に、無作為で選ばれてしまいました。
- 女子チェッカーの試合が外交問題に発展しそうになった。ゲーム中に大会関係者がロシア人プレイヤーの横に設置されていた国旗を撤去しました。主要国際大会からロシア選手団を除外し、国旗・国歌の使用を禁止するとした世界反ドーピング機関(WADA)の判断に従った行動だったようです。
【今日の夕方は…】
昨年はパンデミックの影響で、米国ではほとんどの人が映画館に足を運ぶことができませんでした。そんな状況下で開催された第93回アカデミー賞は、これまでになく「奇妙な」イベントと化してしまったようです。
来週、5月3、4、5日のデイリーブリーフはお休みです。1日1通、ゴールデンウィークの特別版ニュースレターをお届けします。
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