Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。GW中の方もいらっしゃると思いますが、Daily Briefから世界のニュースをチェックしましょう(英語版はこちら)。
- インドの外相はZoomでG7に参加した。ホスト国の英国を訪問中のスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相は、COVID-19感染者と接触した可能性があることから、G7外相会合にオンラインで参加しました。ここでは、中国による人権侵害が議題となりました。
India’s foreign minister attended G7 meetings via Zoom. A member of Subrahmanyam Jaishankar’s delegation was exposed to Covid-19, so he joined in virtually as the group took aim at China’s human rights abuses. - ジョー・バイデン米大統領は、ワクチン特許の保護を解除することに賛成した。米国がワクチンに関する特許権を放棄すれば、世界中でより多くのワクチンが製造できるようになります。
US president Joe Biden threw his support behind lifting patent protections on vaccines. The country’s support should allow more vaccines to be produced worldwide. - フェイスブックの監督委員会はトランプのアカウント凍結を支持。元米大統領は、少なくとも今のところ、同プラットフォームに投稿することができません。一方、監督委員会は、フェイスブックが「無期限」とした凍結措置について、今後、6カ月以内に独自のポリシーを検討した上で再評価すべきだと指摘しました。
Facebook’s oversight board voted to uphold the Trump ban. The former US president will no longer be able to post on the platform, at least for now, but the board also said that Facebook should be examining its own policies within the next six months before reassessing. - ロンドンで市長選。現職のサディク・カーンは、2期目も当選し、警察、住宅、交通など主要な政策分野への影響力を維持したいと考えています。当初は昨年5月に予定されていましたが、パンデミックの影響で延期されていました。
London elects its mayor. Sadiq Khan is hoping to win a second term—retaining control of major policy areas such as policing, housing, and transportation—after the pandemic cancelled last year’s poll. - ペロトンがトレッドミルのリコールを発表した。子供の死亡事故が報告されたこの製品は、家庭用フィットネス企業、ペロトン(Peloton)に立ちはだかる障害の一つです。
Peloton announced a recall of all its treadmills. The child safety hazard the product poses is just another bump in the at-home fitness company’s wild ride. - タタ・スチールは四半期利益を出した。インドに拠点を置く鉄鋼大手、タタ・スチール(Tata Steel)は、39%の売上増を報告。また、需要の好転で負債が28%減少したと発表しました。
Tata Steel turned a quarterly profit. The India-based steel company reported a 39% sales increase, and said debt was shaved by 28% due to the upturn in demand. - カナダがファイザー製ワクチンの12~15歳への使用を許可。米国とヨーロッパの国々でも、青少年向けのワクチン使用許可を検討しています。
Canada authorized the Pfizer vaccine for younger teenagers. The US and European countries are currently considering clearing its jab for use in minors as young as 12.
What to watch for
ワクチンをめぐる資金
ワクチンをめぐる資金の動きが続々と明らかになっています。月曜日(3日)、米ファイザー(Pfizer)は、2021年第1四半期のワクチンによる収益を35億ドル(約3,822億円)と発表しました。今日、ニューヨーク市場が開く前に、米モデルナ(Moderna)も決算発表を行いますが、アナリストは、同社のワクチンによる収益を約20億ドル(約2,184億円)と予想しています。利益を求めない形でワクチンを提供してきた英アストラゼネカ(AstraZeneca)と米ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson&Johnson)は、それぞれ、2億7,500万ドル(約300億円)と1億ドル(約109億円)の収益を計上しています。
メーカー名で呼ばれることが多いワクチンですが、ほとんどのワクチンにはそれぞれ名前が付いています。次のうち、COVID-19のワクチンの名前ではないものはどれでしょうか? 答えはニュースレターの最後で。
- Comirnaty
- Sputnik V
- Vaxzevria
- Kovimerna
- Covishield
- Hayat-Vax
- すべて実在する
Charting footwear sales in US
靴を買い始めた米国人
米国ではCOVID-19の感染率の低下に伴い、多くの地域で経済活動が再開されつつあります。その結果、消費意欲が高まり、多くの人々が外出しようとすることで、フットウェアの個人支出額が増加しています。同時に、米国人は政府の景気刺激策などによって潤沢な資金を持っていることも、消費を後押しする一因となっています。
また、フットウェアの売上が好調なのは、他の要因もあるかもしれません。認知度の高い強力なブランドが好調な一方で、大量の靴を輸入し、低コストで小売店に販売している普通の卸売業者が苦戦しているのも事実です。ブランド品は高額になる傾向がありますが、現在、買い物客は値引きを待たずに購入しているのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 米当局がキム・カーダシアン宛ての像を押収。リアリティ番組のスターであるカーダシアンの代理人によると、彼女は、イタリアで盗まれた疑いのあるこの像が自分宛てに送られてきていたこと自体を知らなかったそうです。
- 米ワシントン州で目撃された謎の飛行物体とは。スペースXの衛星インターネットサービス「スターリンク」が、超常現象と思われた目撃情報の正体でした。
- カエルの中には牙を持つものもいる。Limnonectes beloncioi(通称:Mindoro Fanged Frog)は、100年のあいだ、誤った認識によって、別の種と同一視されていました。
- アフリカで、初期人類の埋葬に関する新たな手がかりが見つかった。研究者たちは、ケニアで7万8,000年前の男児の埋葬跡を発見しました。
- 『ウォーリー』のようなかかしが、カモの安全を守っている。漁網にかかってしまう海鳥の数を減らすために設置された「目」のあるブイは、エストニアで試験的に使用され、その結果、研究者たちは、ブイが鳥たちを漁網から遠ざけていることを発見しました。
【What to watch for: クイズの答え】
ワクチン名クイズの答えです。Kovimernaはファイザーのワクチンの名前として提案されたものですが、最終的には、Comirnatyという名前になりました。
Sputnik Vはロシアの国立ガマレヤ研究所が開発したワクチンの名前で、Vaxzevriaはアストラゼネカのワクチン。Covishieldはインドのセラム・インスティテュート・オブ・インディア(Serum Institute of India)が開発したワクチン。Hayat-Vaxは中国のシノファーム(Sinopharm、中国医薬集団)とアラブ首長国連邦のテック企業であるG42社によって作られたワクチンです。
- Comirnaty:ファイザーのワクチン名
- Sputnik V:ロシアの国立ガマレヤ研究所が開発したワクチン名
- Vaxzevria:アストラゼネカのワクチン名
- Kovimerna:ファイザーのワクチン名候補だったもの
- Covishield:セラム・インスティテュート・オブ・インディアのワクチン名
- Hayat-Vax:中国のシノファームとアラブ首長国連邦のG42社よるワクチン名
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