Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も世界で起こっていることをまとめてチェックしましょう(英語版はこちら)。
- アリババ、黒字達成できず。中国のEコマース大手、アリババ(Alibaba、阿里巴巴)は、28億ドル(約3,000億円)もの独占禁止法違反の罰金を理由に、上場以来初となる四半期赤字を計上しました。
Alibaba fell short. The Chinese e-commerce giant blamed its poor earnings report—its first quarterly loss since going public—on a $2.8 billion antitrust fine. - イスラエルは、国内での衝突はガザからの攻撃よりも大きな脅威だと指摘した。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、街頭での激しい衝突が相次いでいることから、国境警備隊を市街地に配置しました。
Israel said internal violence is a bigger threat than that coming from Gaza. Prime minister Benjamin Netanyahu says clashes in the streets warranted pulling police from the border to towns within the country. - 北角裕樹が釈放される。ミャンマー国軍が日本政府との関係改善を模索するなか、フェイクニュースを広めた罪などに問われ、ミャンマーで拘束されていた日本人ジャーナリストが金曜日(14日)に解放されます。
Yuki Kitazumi will be freed. The Japanese journalist who had been detained in Myanmar on charges of spreading fake news will be released Friday, as the junta attempts to appease Tokyo. - 米国はマスクガイドラインを大幅緩和した。米疾病対策センター(CDC)は、ワクチン接種を完了した人は、屋内も含めてマスクなしで行動できるとする新指針を発表しました。一方、米国は12~15歳の子供にもワクチン接種を開始しました。
The US lifted mask guidelines. The Centers for Disease Control and Protection announced that vaccinated people can move about unmasked, even indoors. Meanwhile, the US began administering vaccines to children as young as 12. - コロニアル・パイプラインは500万ドル(約5.4億円)近くの身代金を支払った。ブルームバーグによると、これまで身代金支払いを拒否していたにもかかわらず、サイバー攻撃を受けたコロニアル・パイプライン(Colonial Pipeline)は、米国最大の燃料パイプラインの操業を再開するため、ハッカー集団「ダークサイド」の要求に応じました。
Colonial Pipeline paid close to $5 million in ransom money. Bloomberg reported that, despite earlier denials that it paid a ransom, the hacked company acceded to DarkSide’s demands in order to get the US’s biggest fuel pipeline moving again. - テスラに関係を断たれ、ビットコイン急落。イーロン・マスクがCEOを務める米EVメーカー、テスラ(Tesla)は、気候変動への影響を考慮し、今後はビットコインでの支払いを受け付けないと発表しました。しかし、スター投資家のキャシー・ウッドは気候変動への懸念を退けています。
Bitcoin plunged after Tesla cut ties. Elon Musk’s car company said it would no longer accept the cryptocurrency as payment due to its impact on the climate, but star stock picker Cathie Wood waved away the concerns.
What to watch for
疑惑の馬と調教師
世界有数の競馬イベントである「プリークネスステークス」が、疑惑や陰謀がささやかれるなか、現地時間15日(土)に米ピムリコ競馬場で開幕します。今年のケンタッキーダービーを制したものの、禁止薬物検査で陽性反応を示して物議を醸した馬、メディーナスピリットは、プリークネスステークスへの出走を厳重な監視下で許可されました。
この馬を担当する伝説的な調教師ボブ・バファートにとって、薬物スキャンダルは初めてのことではありません。過去40年のあいだに、彼の馬は30回も薬物検査に引っかかっています。その中には、彼と個人的なつながりのある競馬関係者によって、検査結果が隠蔽されたケースもありました。プリークネスステークスに出走するバファートの馬はいずれも本日、追加検査の結果が判明する予定で、ケンタッキーダービーでメディーナスピリットの血液から検出された薬物(ステロイド抗炎症薬のベタメタゾン)が微量でも検出された場合は失格となります。
Charting privacy changes
Androidは後回し
テック企業は、消費者がオンラインで何を読み、何を見て、何を買ったか、広告主が嗅ぎまわりにくくなるようにしようとしています。しかし、そのなかでも遅れをとっているのが、グーグルのOS「Android」です。アップルのデバイスや主要なデスクトップブラウザには、プライバシー保護に関する変更が追加されていますが、Androidのデバイスには同様の保護機能を導入する計画はありません。つまり、まず最初にプライバシー保護の恩恵を受けられるのは、iPhoneやラップトップを購入できる人であり、より手頃な価格のAndroid端末に頼る人は最後になるということです。
広告業界の観測筋は、グーグルは最終的に、個々のユーザーがスマホで何をしているかを広告主が追跡できないようにすることで、Androidのプライバシーを向上させるだろうと予想しています。しかし、グーグルは広告主と密接な関係にあるため、広告ビジネスを混乱させるような変更は遅らせる可能性があります。それまでのあいだ、Androidユーザーは、他のウェブブラウジングの世界ではすでに実現している「プライバシー保護」が導入されるのを待つことになるのです。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ロシアの映画業界も宇宙開発競争に参入。ロシアは、トム・クルーズよりも先に自国の俳優を国際宇宙ステーション(ISS)に送り込み、世界初となる宇宙での映画撮影をしようとしています。
- 古代の哺乳類は、米ワイオミング州の海岸で長時間散歩をしていた。科学者たちは、北アメリカの広大な内海の海岸だった場所で、2つの足跡を発見しました。
- ポケモンカードは危険な商品。トレーディングカードを購入し、店を出た直後に4人組に襲われた男性が銃を抜く騒ぎがあったことから、米大手スーパーのターゲット(Target)は、こうしたカードの店頭販売を中止すると発表しました。
- 142年前の種も芽を出す。これは、世界で最も長い歴史を持つ実験の一つです。科学者たちは1879年に教授が隠しておいた種を発芽させることに成功しました
- テック企業が「コーヒー抜きのコーヒー」を実現させようとしている。米アトモ(Atomo)は、ひまわりの種の殻とスイカの種から、コーヒーのようなものを作り出します。
【今日の夕方は…】
プチプラ、多様性、ジェンダーレス、サステナブル、DIYなど。このキーワードを大切するのは、言うまでもなく「Gen Z」です。彼らのこの考え方は今、美容業界をも変え始めています。
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