Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。明日27日(木)12時からは、コロナ禍のインドでワクチンのデリバリーから日々の生活まで、スタートアップが社会を動かす原動力にもなっているシーンをウェビナーでお届けします。お申し込みはこちらから。今日も世界で起こっていることをチェックしましょう。
- 米国のテック企業がインドの新しいITルールの期限を守ったかどうかは不明だ。昨日発効したばかりの新規則について、フェイスブックとグーグルは遵守に努めているとしていますが、ツイッターはその状況についてコメントしていません。一方、ロシアは、違法なコンテンツを削除しなかったとして、グーグルとフェイスブックに罰金を科しました。
It’s unclear if US tech companies met India’s deadline for new IT rules. With requirements set to take effect yesterday, Facebook and Google said they were working on compliance, while Twitter hadn’t commented on its status. Meanwhile, Russia fined Google and Facebook for not taking down content it said was illegal. - インドの農業改革をめぐる抗議活動が6カ月を迎えた。主催者によると、デモ参加者は密になるのを避けるため、今日(26日)は各地で黒い旗を掲げる、としています。
Indian farmers mark six months of protests over agricultural laws. Organizers said demonstrators would raise black flags wherever they are today to avoid crowds. - モデルナは2022年にインドで1回投与型のワクチンを発売する予定。米国の大手製薬会社、モデルナ(Moderna)は、現地企業との交渉を進めていると伝えられています。
Moderna plans to launch a single-dose Covid-19 vaccine in India in 2022. The US pharmaceutical giant is reportedly in talks with local companies. - 米国がエルサレム領事館を再開へ。イスラエルを訪問したアントニー・ブリンケン米国務長官は、パレスチナ自治区ガザ再建のための追加援助7,500万ドル(約81億5,000万円)の拠出を議会に要請するなど、パレスチナ人への支援計画を発表しました。
The US will reopen its Jerusalem consulate. During a trip to Israel, US secretary of state Antony Blinken announced plans for assisting Palestinians, including a request to Congress for an additional $75 million in aid to help rebuild Gaza. - ファーウェイは、スマートフォン用OSの発売日を6月2日に設定した。独自OSのHarmony(鴻蒙)のリリースにより、中国のテック企業、ファーウェイ(Huawei、華為技術)は、米国の制裁によって利用を妨げられていたグーグルのAndroidを必要としなくなります。
Huawei set a June 2 launch date for its smartphone operating system. With HarmonyOS, the Chinese tech company no longer needs Google’s Android, which was hampered by US sanctions. - 自動配送車が北京にやってくる。JDドットコム(JD.com、京東)、メイトゥアン(Meituan、美団)、ネオリックス(Neolix、新石器)は、いくつかの注意事項付きで、自社の車両の試用を承認されました。一方、テスラ(Tesla)は中国の新拠点に車のデータを保存するとしています。
Autonomous delivery vans are coming to Beijing. JD.com, Meituan, and Neolix got approval to trial their vehicles, with some caveats. Meanwhile, Tesla said it would store car data locally at a new site in China. - 現在、英国の輸入元のトップは中国。パンデミックの影響で、中国製の電子機器のほか、マスクや個人用保護具(PPE)に使われる繊維製品を購入したことが要因ですが、英国の最大の貿易相手国は依然としてEUです。
China is now the UK’s top country for imports. Pandemic purchases of Chinese electronics and textiles used for masks and PPE contributed to the shift, although the European Union is still the UK’s biggest trading partner.
🌏 Quartz Japanメンバー向けウェビナー「Next Startup Guide」第7回は明日27日(木)12:00〜の開催。Incubate Fund Indiaの村上矢さんをゲストに招き、コロナ禍で立ち上がるインドのスタートアップを特集します。詳細はこちらから。お申込みはこちらのリンクから。
What to watch for
ワクチン接種の「報酬」
本日26日、米オハイオ州では、予防接種を受けた成人1名に、100万ドル(約1億円)が当たる抽選を実施します。これは、オハイオ州民に予防接種を奨励するための抽選制度の一環で、本日を皮切りに5週連続で実施されます。また、12歳から17歳までのワクチン接種者には、4年間の大学授業料が無料になるチャンスがあり、知事は、同州はワクチン接種の増加率が最も大きかったとしています。
新型コロナウイルスワクチンの接種率が全国的に伸び悩むなかで、米国の州、市、企業は、接種に消極的な人々にインセンティブを与えています。これは、その他の取り組みと合わせて、大きな変化をもたらす可能性があります。ここでは、いくつかのインセンティブを見ていきましょう。
🍺 ニュージャージー州では、ワクチンを接種した成人にビールを奢ります。
💰 メリーランド州では、州職員に100ドル(約1万800円)を支給しています。
🎓 カリフォルニア州ランカスターでは、奨学金を提供しています。
🍩 クリスピークリーム(Krispy Kreme)は、まだ無料でドーナツを提供しています。
Charting whether it’s working
ワクチン大国
米国は火曜日(25日)、成人の50%が新型コロナウイルスのワクチン接種が完了したと発表しました。これは、G20の大国としては初めてのことですが、公衆衛生に関して、米国がリーダーとなることはまれです。
インセンティブを与えることで、ワクチンを接種するかどうか決めていない人や、接種をためらう人が減ってきている側面もありますが、米国は2020年に巨額の資金をワクチン開発につぎ込み、製造と並行して、大量の供給ルートを確保したことで、成功を収めることができたのです。しかし、このような素晴らしい数字の裏には、ワクチンナショナリズムへの非難の声も存在します。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ロックスター・ゲームズがレコードレーベルを立ち上げた。ゲームのDJがクラブに登場することになりました。
- ディズニーランドに登場した新しいサンドイッチは99ドル99セント(約1万円)。マーベル(Marvel)にインスパイアされたパニーニは、6~8人分を想定しています。
- アルゼンチンで、絶滅したと思われていた巨大なカワウソを保護団体が発見。この生物が最後にそこで目撃されたのは100年以上前のことでした。
- マストドンにラクダにバクまで! カリフォルニアの発掘現場からは、何百万年も前の化石や石化した木が数百個も見つかっています。
- 地震を検知するより良い方法がある。GPS衛星受信局を設置すれば、従来の地震センサーよりも迅速に揺れを評価できるかもしれません。
【今日の夕方は…】
東京五輪の開催をめぐる議論は、いよいよ佳境へ。そもそも五輪の運営者は? 中止を決定できるのは? 中止の「デッドライン」はいつなのか? いまわかっていることを整理してみました。
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