Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日のグローバルニュースをお届けします。
- EUは、グーグルの広告事業に対する新たな独占禁止法違反の調査を開始した。このテック企業で最も収益性の高い部門が、競争を阻害しているという疑惑で再び非難されています。これとは別にグーグルは、スマートテレビ用OSのAndroidに関する同社の慣行が独占禁止法に違反しているとの非難に対し、弁護を行っています。
The EU started a new antitrust probe of Google’s ad business. The tech company’s most lucrative division is again under fire for allegedly stifling competition. Separately, Google is defending its practices around its Android smart TV operating system against accusations they violated anti-competition laws. - 香港国家安全維持法で初めて起訴された被告の裁判が始まる。控訴裁判所は昨日（22日）、唐英傑（Tong Ying-kit）について陪審なしで審理するとした1審の判断を支持しました。
The trial begins for the first person charged under Hong Kong’s national security law. Yesterday, an appeals court upheld a decision to deny Tong Ying-kit a trial by jury. - ユーロ2020の決勝戦には6万人の観客が参加できる。新型コロナウイルスのデルタ株に対する懸念があるものの、ファンはUEFA欧州選手権（ユーロ）で、ロンドンのウェンブリー競技場の大部分を埋めることができます。
60,000 spectators can attend the Euro 2020 final. Fans will be able to fill most of London’s Wembley Stadium, despite concerns over the Delta variant of coronavirus. - 40以上の国々が、国連が新疆に入れるよう中国に圧力をかけた。声明では、国連の人権高等弁務官がウイグル族に対する虐待疑惑を調査することを認めるよう、中国政府に求めています。
More than 40 countries pressured China to let the UN into Xinjiang. Their statement urged Beijing to allow the body’s human rights chief to investigate allegations of abuse against Uyghurs. - アマゾンのMGM買収は米国での審査に直面している。この買収は、アマゾンに批判的なことで知られるリナ・カーンが委員長に就任した米連邦取引委員会（FTC）によって審査されると報じられています。
Amazon’s MGM acquisition faces scrutiny in the US. The deal will reportedly be reviewed by the Federal Trade Commission, whose new chair, Lina Khan, is known for her critiques of the online retailer.
What to watch for
労働の行方
世界の主要経済国から集まった20名の労働大臣は、23日（水）までシチリア島で開催されている会合で、グローバルな雇用と社会的保護の支援に関する協議を行っています。今回のアジェンダのポイントは以下の通りです。
- 💁🏻♀️ 女性の労働条件と給与の改善。ほとんどのG20諸国では、女性の労働参加率の向上にむけ、前進していましたが、パンデミックによってそれは崩れてしまいました。女性の失業率は不釣り合いに高く、育児などの無給労働の負担も重くなっています。
- 💼 急激に変化する労働市場における社会的保護。G20は、新しい労働モデルは、サステイナブルかつインクルーシブなものでなければならず、移行が進むデジタル経済とグリーン経済をともにサポートするものでなければならないとしています。G20は、地球温暖化対策のために、2030年までに1,800万人の雇用が増加すると予測しています。
- 💻 デジタル時代の労働モデル、ビジネス組織、生産プロセス。AIやビッグデータが仕事のあり方を変化させる中心となっているなか、G20は、アルゴリズムが「人間を中心に」活用され、サステイナブルでインクルーシブな社会に貢献することが不可欠だとしています。
イタリアは、ギグ・エコノミーの労働者に対する規制強化を要求すると予想されており、EUが年内に、EU全体の規制の枠組みを提案することになっているなかで、本サミットを迎えています。
Charting Olympic revenue
スポンサー収益
東京が待ちに待った2020年夏季五輪に向けて準備を進めるなか、スポンサーは、いまだに現実の脅威である新型コロナウイルスによって、期待している利益が減らないほうに賭けています。
国際オリンピック委員会（IOC）は、夏季・冬季のサイクルに必要な4年周期でスポンサー料を算定していますが、2021年から2024年の4年間のスポンサーシップの収入は最高記録を更新中です。
Quartzでは、こうした広告収益の数字や、オリンピックを取り巻くその他の多くの数字に注目しています。パンデミック前の無邪気なころは、東京オリンピックを観戦する手助けとなるホテルやフライトのコストを追っていましたが、いまはもっと見るべき数字があります。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- ウィングストップがモモ肉の販売に乗り出した。手羽先の価格が高騰していることから、レストランチェーンのウィングストップ（Wingstop）は鳥の残りの部位についても考えるようになりました。
- スペインの映画祭が性別による演技賞を廃止。その代わりに、「最優秀主演賞」と「最優秀助演賞」が設けられます。
- 宇宙での人間の健康問題の手がかりを得るために、NASAはイカの赤ちゃんを研究している。数十匹の小さな頭足類が国際宇宙ステーション（ISS）に送られました。
- ゾウはおやつが欲しかっただけ。タイの女性は、深夜に台所で予期せぬ訪問者を発見しました。これは初めてのことではありません。
- パキスタンのテロ対策部隊はインラインスケートを履いている。地元の人々は、警察を親しみやすく見せるための試みに懐疑的です。
【今週のPMニュースレター】
かつて蜜月とも言われた英中関係も、昨年の香港「国家安全法」施行以降、変化してきました。ウイグル問題に揺れ、G7首脳会談以降さらに悪化している両国の関係は、世界経済の様相を大きく変えつつあります。今週の午後のニュースレターでは、識者の声をお届けしていきます。
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