Daily Brief
世界で今起きている事
Quartz読者の皆さん、おはようございます。今日も世界で起きているニュースをお届けします。
- 香港が航空機での移動を規制した。政府は新型コロナウイルスの感染拡大を食い止めるため、英国からの旅客便の乗り入れを禁止しました。また、警察は香港から離れようとしていた香港の民主派新聞、アップル・デイリー（蘋果日報）の元主筆を逮捕。警察は、逃亡を試みた場合に、香港国家安全維持法に基づいて逮捕する住民のリストを持っている、とも報じられています。
Hong Kong cracked down on air travel. The government banned passenger flights from the UK to halt the spread of Covid-19. Separately, police arrested a former Apple Daily journalist trying to leave the city and reportedly have a list of residents to detain under the new national security law if they attempt to flee. - 米連邦地裁はフェイスブックに対する反トラスト法訴訟を退けた。判事は、連邦取引委員会（FTC）の訴えは「法的に不十分」であり、各州の司法長官が起こした訴訟についても、提訴までに時間がかかりすぎたと判断しました。 フェイスブックは、28日に初めて時価総額が1兆ドル（約110兆円）を超えました。
A US judge threw out antitrust lawsuits filed against Facebook. The judge said the Federal Trade Commission’s suit was “legally insufficient,” while state attorneys general had waited too long to file Facebook closed above a $1 trillion market capitalization for the first time on Monday. - ロシアと中国は友好条約を延長した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「世界情勢を安定させる役割を果たしている」と評価した20年前の協定は、少なくともあと5年間は継続されます。
Russia and China extended their friendship treaty. The 20-year-old agreement, which Russian president Vladimir Putin praised as playing a “stabilizing role in global affairs,” will continue at least another five years. - 中国のEVバッテリーメーカーはヨーロッパに目を向けている。エンビジョン（Envision、遠景科技集団）は、フランスのルノー（Renault）との間で、フランスにギガファクトリーを建設する契約を締結し、日本の日産との間では、英国のバッテリー工場をアップグレードする契約を発表する予定です。
A Chinese maker of electric-vehicle batteries set its sights on Europe. Envision struck a deal with France’s Renault to build a gigafactory in France and is expected to announce a deal with Japan’s Nissan to upgrade its UK battery factory. - UBSは従業員に一部在宅勤務を許可する。スイス最大の銀行であるUBSは、ほとんどのスタッフがリモートワークとオフィス勤務を組み合わせることができるとしています。
UBS will let staff work from home part of the time. Switzerland’s biggest bank said most staff will be able to mix remote work with days spent in the office. - エチオピアのティグライ州の州都に反乱軍が入った。昨年11月からこの地域を支配していた政府軍は、反乱軍の反撃から撤退し、8カ月に及ぶ内戦はターニングポイントを迎えました。
Rebels entered the capital of Ethiopia’s Tigray region. Government forces, which have held the area since last November, retreated from a rebel counterattack, marking a turning point in the eight-month civil war.
What to watch for
EU、復活の経済会議
本日（29日）、世界のリーダー、思想家、業界の専門家がオンラインで集結する2021年の「ブリュッセル経済フォーラム」が開催されます。これは 「欧州委員会における年次の一大経済イベント」です （その模様は、こちらで中継で見ることができます）。
講演者には、ドイツのアンゲラ・メルケル首相やニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相などが名を連ね、主なテーマとして、パンデミック後の世界的な回復、もとい「私たちが望む新しい経済の構築」について議論する予定です。
📉会議の準備が進む中で、あえて過去を振り返ってみましょう。以下は、コロナウイルスがヨーロッパの経済に与えた影響です。
- 6.1％： 2020年のEU内のGDPの減少率
- 7.3％： 2021年4月のEU内の失業率
- 57.1：15年ぶりの高水準となった2021年6月のユーロ圏総合PMI（購買担当者景気指数）。ちなみにこの数値は、IHSマークイット社が毎月実施している企業サンプルへのアンケート調査に基づいて経済の健全性を評価したもので、50を超えると全体的にポジティブな状況であることを示しています。
Charting Nike’s DTC Evolution
進化するNikeのD2C
ナイキは、自分たちだけで数十億ドル（数千億円）を稼いでいるわけではありません。彼らの売上のほとんどは、百貨店や個人商店、スポーツなどパートナーへの卸売販売、そして消費者に製品を届けるためにナイキが長年頼りにしている何千もの小売企業への販売から成り立ってきました。
しかし、ナイキでは、自社の店舗やデジタルチャネルを通じた消費者への直接販売（D2C）が急速に拡大しており、その成長はパンデミックによってさらに加速していると、Quartz記者のマーク・ベインが指摘しています。
とはいえ、ナイキにとって卸売がもう重要でないというわけではありません。
例えば、ナイキの人気スニーカー「ダンク」の販売には、地元のスケートショップが欠かせません。一方、ナイキが販売先の店舗を減らしても、卸売りビジネスの成長を維持している米靴販売チェーンのフットロッカー（Footlocker）のような事例もあります。競合他社の一部がナイキの流通網から切り離されるなか、フットロッカーはナイキと緊密に連携し、より多くの製品を購入しています。
SURPRISING DISCOVERIES
世界のトリビア
- 現在、アメリカ人のほぼ半数が公的医療を受けている。 コロナ前は、被保険者人口の3分の2は、商業保険でカバーされていました。
- 世界最大のヨットのアパートは1120万ドル（約12億円）から。 これは、招待状をもらわないと買えませんよ。
- 「愚者の金」に実際の金が含まれていることがある。 残念ながら、その量は「見えない」ほどに少ないのですが…。
- 磁石を使って口を閉じたままにする新しいダイエットグッズがある。とはいえ、中世の拷問装置に例えられるなど、そのカスタマーレビューでの評判は芳しくありません。
- 「超能力者」のゾウが、ドイツのEuro2020の結果を正しく予測した。 Yashodaという名前のゾウは、火曜日の試合でイングランドは負けるだろうと”予言”しています。
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